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発展するアフリカは今、高度経済成長期の日本のよう? 団地や車、外食がラッシュに

ナイロビ/画像素材:PIXTA

発展するアフリカは今、高度経済成長期の日本のよう? 団地や車、外食がラッシュに

「私たちの知らないアフリカの発展」をテーマに、AAIC(Asia Africa Investment & Consulting)代表の椿 進さんが現状を語った。

椿さんが登場したのは、『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「KONICA MINOLTA GLOBAL SCALE」。ここでは6月22日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。

まるで高度経済成長期の日本のよう

6月11~13日におこなわれた先進7か国首脳会議(G7サミット)では中国の「一帯一路」構想のもとで進める大規模な途上国支援を念頭に置き、途上国の環境などに配慮した、上質で透明性の高い投資をおこなうべきだと表明。G7主導による途上国支援が差し迫った課題だと強調した。

支援される途上国のなかでも大きな割合を占めるのがアフリカ諸国。内戦や飢餓による貧しい国が多いというイメージもあるが、一方でもうひとつのリアルもあるようだ。その発展スピードについて、椿さんは以下のように語る。

椿:(現在のアフリカは)1960年、70年代の日本がそこにあるようです。いま、エチオピアの首都のアディスアベバでは大規模な団地ラッシュが起こっています。日本もそうでしたけど、3年持っているとその値段が倍、5年持っていると3倍とかになるんですよね、それから日本でも1972年くらいにロイヤルホスト、すかいらーく、マクドナルドなどが出てくる外食ラッシュが始まったり、それ以外にも車が売れてきたりしていましたが、まさに向こうでもショッピングモールがどんどんできる、車がばんばん売れるという時代を迎えています。

「世界で最も進んでいるプリペイド携帯」も!

団地ラッシュ、外食ラッシュ、マイカーでショッピングモールに買い物に行く文化が広がっているというアフリカ。ケニアの首都、ナイロビの巨大ショッピングモールには、フランスの高級スーパーやアメリカの飲食チェーンが入り、コロナ以前の週末は多くの人で賑わっていたという。かつて日本が歩んできた道を、加速度をつけて突き進んでいるアフリカだが、独自の発展もあるようだ。

椿:中国が作る、いわゆる新幹線みたいなのができ始めたり、高速道路がガンガンできたり、最近はフィットネスなどもブームになってきています。アフリカでもう1つ、ものすごく特徴的なのが携帯電話です。SIMベースでみると、アフリカ全体で97%ぐらいの普及率です。スマホはまだ半分くらいですが、新しく売れる携帯電話の7~8割はスマホです。基本は全てプリペイド携帯で、お金をチャージして使用します。すごく面白いのがM-PESA(エムペサ)というサービスで、チャージした通話料を送り合ったり決済したりすることができます。さらに、通話料をチャージするだけでは金利はつきませんが、預金というところにお金を移すと元本保証で、6%で回るというシステムもありますし、きちんとやっているとローンも組めるんですね。世界で最も進んでいるプリペイド携帯を使ったモバイル決済で、個人向けの商売が全部ガラケーとスマホでできます。

固定電話を飛ばしてスマートフォンを持つ、銀行口座がなくてもキャッシュレス決済ができるなど、「リープフロッグイノベーション(蛙飛びの発展)」が進むアフリカ。そこには「途上国」と呼んでいた私たちが想像できないほどの未来が広がっているのかもしれない。

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