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KREVAのライブは、ヒップホップファン以外も熱狂させる。「怖い」と感じたほどの超絶ラップとは?

KREVAのライブは、ヒップホップファン以外も熱狂させる。「怖い」と感じたほどの超絶ラップとは?

KREVAの魅力を、お笑いコンビのニューヨークの嶋佐和也とKEN THE 390が語り合った。

トークが繰り広げられたのは、J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。毎週、1組の「レジェンド・ミュージシャン」について語り合う番組だ。KREVA特集は6月12日、6月19日(土)にオンエアされた。ここで紹介するのは19日のオンエア内容。

KREVAは新曲『変えられるのは未来だけ』を6月2日に配信リリースした。また、J-WAVEが7月17日(土)と18日(日)の2日間に主催するライブイベント「J-WAVE LIVE2021」の17日に出演する。ライブの詳細、チケットの購入方法は公式ページ(https://www.j-wave.co.jp/special/live2021/?jw_ref=jwl21_jnw)をチェック。

【前回の記事】KREVAは「同業者が見てもマジでラップがうまい」 KEN THE 390が衝撃を受けた瞬間は

KREVAが放つライブの魅力

嶋佐はニューヨークの漫才ネタ「KREVA」でモノマネを披露するほどのKREVAマニア。口調から身のこなしまで真似をする嶋佐だが、実際にライブ会場で本人を目にしたこともあるという。

嶋佐:どっちもフェスだったんですけど2回観たことがあって。1回目は「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」で、2回目はKICK THE CAN CREWが再結成した「VIVA LA ROCK」。地元が山梨なんですけど大学生になって横浜に上京して、音楽好きだったので「『ロック・イン・ジャパン』に行きてえ、KREVA観てえ!」てなって、そのときに初めてKREVAさんの生のパフォーマンス観たのをメッチャ覚えてるんです。2、3列ぐらい前を陣取って、もう汗だくで観たKREVAさんが、めちゃめちゃかっこよかったんです。
グローバー:KREVAさんはお客さんを楽しませるためにいろいろな仕掛けをしています。私もライブを観たとき「どんだけリハしたんだろう?」と思うぐらい、MCと曲の繋ぎ目も自然で緻密でした。
KEN THE 390:めちゃめちゃライブ凝ってますよね。フェスはそれこそヒップホップを聴く人だけじゃないじゃないですか。そういうところでメインステージに出て、全員巻き込んでヒップホップライブをやる。ソロでステージに1人しか立ってないわけで、すごいことだと思います。なかなかできてる人は、ほかにいないので。
嶋佐:MCもそうだけど、1人であれだけ盛り上げるのはすごいですよね。
グローバー:嶋佐さん、特に「ライブだったらこの曲アガるな」というのはあります?
嶋佐:『H.A.P.P.Y』がめちゃくちゃよかったのを覚えています。初めての夏フェスの雰囲気もあってすごく気持ちよかったんすよ。ゆったりとした気持ちいいリズムじゃないですか、音も気持ちいいし、みんなで「H.A.P.P.Y」って合唱するんですよ。それがすごく楽しい! 気持ちいい、みたいな感じですごく覚えてます。
グローバー: KEN THE 390さんは?
KEN THE 390:僕はMIYAVIとやっている『STRONG』。ギターをガーッとかき鳴らしながらめちゃめちゃまくし上げるラップなんですけど、あれ音源でもすごいんですけどライブでMIYAVIがいるとよりテンポ感が速いんです。ただでさえ速いのにセッションが高まっちゃってめちゃくちゃ速いスピードでやるんですけど、それでもあの音源のラップをバチバチと決めてくる感じが「すげー! この人たち、どこまで行くつもりなんだろ?」みたいな。イントロ始まって「え!? このスピードで行くの? 怖い怖い怖い」みたいな(笑)。でもバーって乗せ切るのでやっぱりスゴいんですよ。

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韻の踏み方にシビれるKREVAナンバーをセレクト

ここでKEN THE 390が「KREVAさん、このライムすげえっす! 韻の踏み方にシビれるKREVAナンバー」と題した、トップ3をセレクトした。

3位:『タンポポ feat. ZORN』

KEN THE 390:「年少の独房」と「慶応卒業」という天と地ぐらい違う状況をライムでまとめあげるこの一節は相当すごいですね。しかもなかなかヒップホップの人で慶応を卒業とか、学歴を自分でレペゼンすることってちょっと引け目があったり、ルードな方がカッコいいみたいなカルチャーもあるじゃないですか。そこでこれをバーンと言い切れるKREVAさんのすごさというか自己肯定感の高さとかも含めて、自分の強みは強みとしてハッキリ言うみたいな。「カッケエ、オレは言えねえ」みたいな風に思ったし。このZORNっていう本当にルーツが全然違う人と一緒にやって、このライムを踏むみたいなのがすごいなと思いました。

2位:PUNPEE『夢追人 feat. KREVA』

KEN THE 390:これはPUNPEEの楽曲に参加したときのライムで「だっさいドラム」と「ばっさりと断つ」っていうところ。KREVAさんの姿勢もドラムとかヒップホップ的な音楽にめちゃくちゃこだわりがあるので、特に「世の中で鳴ってるダサいドラムをバッサリと断つ」というライムの意味もカッコイイし、細かく言うと「だっさいドラム」ってセンテンスが真ん中で分かれてて「バッサリと断つ」で文章の切れ目が違うんですよ。こういうのでライムするのって実はめっちゃ難しいんです。なかなか出ないんで「スゲエ上手い」って思いました。

1位:『ストロングスタイル』

KEN THE 390:「ワイルドな感じがいいんだそうで 買いに来るんだぜ一家総出」という「いいんだそうで」と「一家総出」のところ。クレバさんの特徴って自分の強さをしっかりアピールするみたいな「俺はタフだぜ」とか「俺はすげえんだぜ」というのをしっかりとアピールするのと、モテ要素みたいなのを両方入れてくる人って日本のヒップホップではあんまりいないんですよ。かつ、面白いじゃないですか。「一家総出で買いに来んの?」みたいな(笑)。一家総出にモテるなんてほとんどないでしょ(笑)。ここまで言い切っちゃうあたりが。それで韻も踏んでるからそれが成り立つみたいな。ユーモアも入っていて最高だなと思いました。

KEN THE 390はKREVAが日本のHIP HOPシーンや音楽界に与えた影響についても語った。

KEN THE 390:やっぱりクレさんはヒップホップ的にずっとカッコイイまま、しっかり売れてるというのが素晴らしいことだと思います。「ヒップホップだから売れなくてもしょうがない」みたいな、逃げ道がいっぱいできたと思うんです。だけどクレさんによって「ヒップホップをやっていて売れている人がずっといる」という状態ができた。クレさんに対してヒップホップシーンがひがんでるときもあったと思うし、でも長いあいだを通して、ずっと第一人者としてクレさんがいることがどれだけシーンの風通しをよくしたか。いまこうやって2021年になってみたらその影響力の強さはより感じます。「ちゃんと売れているのってカッコイイよね」みたいな考え方になってますからね。

キャッチコピーを発表「神がかり的である」「なれるもんならなってみたい人」

最後にKEN THE 390と嶋佐はそれぞれに考えたKREVAのキャッチコピーを発表。KEN THE 390のキャッチコピーは「KREVAとは……神がかり的である」というものだった。

KEN THE 390:クレさんは自分の曲で「神がかり的」って言ってるんですけど、やっぱり自分で自分を神だって曲で言えるっていうこと自体がもう、凡百なラッパーとはまったくく違うと思っていて。それを言って、僕らが普通に受け入れちゃうっていう状況もすごいと思うんですよね。その説得力がシーンのトップランナーとして、ジャンルをまたいでヒットメイカーでありつつ、ヒップホップ的な目線で見たときもすばらしいクリエイター職人で進化し続けてるみたいな。両立し得ないことを成し得ているので、本人が「神」と言ったら「そうだな」ってみんな思っちゃうわけだから、やっぱり“God”なのかなって。

続いて嶋佐は「KREVAとは……なれるもんならなってみたい人」とキャッチコピーを発表した。

嶋佐:やっぱり男としてというか、めちゃくちゃカッコイイしカリスマ的存在だし「こういう人になれるもんならなってみたいな」と思うのと、でも「なれるもんなら」っていうのは絶対なれない。でも実際になったとしたら、すぐにいままでの KREVAさんの築き上げたものを簡単に壊して怠ける。実際KREVAになったらすぐに怠けて努力とかも一切やめて、曲とかも作んないし、ゆったり暮らして。
グローバー:それKREVAじゃないじゃん(笑)。
KEN THE 390:確かに!
嶋佐:だからすごいんですよKREVAさんは! なれないんです。
グローバー:でも嶋佐さんの漫才「KREVA」、何回も動画で観てるからいつでもなれるかな? と思ったけど。
嶋佐:あんなもんはただの妄想で、僕がなれても漫才の3分間だけです。
KEN THE 390:(笑)。

J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を展開。放送時間は土曜の17時から。

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2021年6月26日28時59分まで

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毎週土曜
17:00-17:54
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