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長濱ねるが「最高ですね」と語った、海外の全寮制学校の文化

長濱ねるが「最高ですね」と語った、海外の全寮制学校の文化

J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』(ナビゲーター:ハリー杉山・長濱ねる)のワンコーナー「DOGA FOR YA」。4月24日(土)のオンエアでは、長濱ねるがNetflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』に登場した「気になる英語フレーズ」を紐解いた。

トム・クルーズが大物俳優たちを魅了

まずは長濱が、気になるニュースをピックアップ。2021年の公開を目指して制作が進んでいる『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作に注目。『ミッション:インポッシブル』シリーズで主人公イーサン・ハントを演じるトム・クルーズを、大物俳優たちがべた褒めしているそうだ。

長濱:イーサン・ハントの妻であるジュリア・ミードを演じたミシェル・モナハンが、「彼は本当に最高の最高」「たくさんの素晴らしい俳優と仕事をしてきたけど彼のような人はいません」とべた褒めしています。

同じく2021年の公開を予定しているトム・クルーズ主演映画『トップガン マーヴェリック』は、CGを使わずに撮影した飛行シーンが見どころになっている。しかし、共演者のジェニファー・コネリーはもともと空を飛ぶことに何年も激しい恐怖を感じており、「飛ぶシーンはない」という契約書にサインをしていた。

長濱:でもトムが「ちょっと飛んでみる?」「飛んだことある?」と言って、そのままスマートなリードと操縦でアクロバット飛行をしたそうです。ジェニファー・コネリーは、あまりにもスマートですごく優しくかっこいい操縦だったため、そのときは飛べたそうです。
ハリー:惚れてまうやろ。

ジョン・レノンが愛した「アビイ・シネマ」

続いて長濱が注目したのは、ジョン・レノンが愛したイギリス・リヴァプールの映画館「アビイ・シネマ」が取り壊しの危機を免れたニュースだ。

長濱:ザ・ビートルズの楽曲『In My Life』の中でジョンが「忘れることのできない場所のひとつ」と言っていたり、メンバーの日記に登場したりする「アビイ・シネマ」は、1979年に映画館としての営業は終了していたのですが、その後もスーパーマーケットとして使用されていたそうです。でも老朽化もあり、イギリスのスーパーマーケットチェーン「リドル」が建物を解体して、もう1回スーパーを立て直すと発表したところ、地元民が大反対。7000人の署名が集まり、その結果、イングランド歴史的建造物・記念物委員会によって「アビイ・シネマ」はイギリス指定建造物2級をゲットしたそうです。
ハリー:これはイギリスならではなんだけど、署名活動やデモによって歴史が変わるんですよ。スーパーリーグもそうだったけど。そこが日本や東洋とちょっと違うところだよね。
長濱:みんなの声が反映されるってことですよね。とはいえ1939年の建造物をどう維持するかが課題みたいですね。
ハリー:イギリスには築100年以上の建物がよくあるから、地域のコミュニティや自治体によってサポートされたり、たまに政府からお金が下りたりするので。ザ・ビートルズファンにとっては聖地だから、今後は何かしらのサポートを期待したいですね。
長濱:残ったからには私も絶対に行ってみたいです。
ハリー:スーパーマーケットになってるけどね(笑)。

ワンダーウーマンを演じる上でモデルにした人物

映画『ワンダーウーマン』シリーズの主人公ワンダーウーマンでおなじみの女優、ガル・ガドットに関するニュースを紹介。ガルがワンダーウーマンを演じるにあたり参考にした人物は、イギリスのダイアナ妃だそうだ。

長濱:2013年に公開されたダイアナ妃のドキュメンタリー映画がありまして、その映画を観たガル・ガドットは「彼女は思いやりにあふれ、常に人々に気を遣っていたと言っていた。それを見てワンダーウーマンがそうであるべきだと思った。私は彼女の傷つきやすさと思いやりを表現したかった」と。
ハリー:スーパーヒーローって、たまに負けるかもしれないけど、めちゃくちゃ強い。だけど一番の魅力はそこじゃなくて、人間としての生々しさやもろさだと思うんだよね。もろいところがあるからこそ、その人の魅力が倍増する。
長濱:わかります。その人の弱いところがみえたら、ちょっと近くなったような気がしますよね。
ハリー:ダイアナ妃ってロイヤルファミリーの頂点にいるはずなのに、たまに一般人と同じようにやんちゃなこともしたくて、王室の宮殿から抜け出して友だちとビールを飲みに行っちゃったり、そういうところが人間らしいなって思うね。
長濱:ガル・ガドットも人柄のよさがさまざまな場で話題にのぼっています。ガル自身の人柄とダイアナ妃からの影響でワンダーウーマンはできあがったんですね。『ワンダーウーマン』3作目の発表も楽しみですね。

演奏開始の合図「one two you know what to do」

続いて、Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』を紹介。

『マ・レイニーのブラックボトム』予告編 – Netflix

『マ・レイニーのブラックボトム』は、日本時間4月26日(月)開催の「第93回アカデミー賞授賞式」にノミネートされている。

長濱:舞台は1927年のシカゴ。“ブルースの母”と呼ばれた歌手、マ・レイニー(演/ヴィオラ・デイヴィス)とバンドメンバーたちがレコーディングブースで繰り広げる物語です。この映画は戯曲ベースで、ちょっと演劇っぽくなっています。
ハリー:そうなのよ。だから特にお芝居を見に行くのが好きな人に見てほしい。90分くらいの映画だけど、主演のヴィオラ・デイヴィスと、トランペット奏者を演じるチャドウィック・ボーズマンの会話劇のテンポがすごくて、ずっと見てられるよね。
長濱:2020年に亡くなったチャドウィック・ボーズマンの遺作としても知られていて、この作品を撮っているとき実は癌の闘病中で、しかも晩年も晩年だったと。

黒人差別や迫害などの歴史、人との関わり方についても深く考えさせられる内容となっている。

そんな『マ・レイニーのブラックボトム』の中で、長濱が気になったフレーズが、演奏を始める際の「One, two, you know what to do.」というカウントだ。

長濱:何回か出てくるこのセリフ。いわゆる「せーの、さんはい」みたいな意味だと思うんですけど、海外でもいろいろありますか?
ハリー:「One, two, you know what to do.」っていうのは3、4の次の小節の頭からみんなが入れるようなカウントで、同じような表現はいっぱいある。たとえば「One, two, just do your turn」。
長濱:かっこいい~!
ハリー:僕はミュージシャンじゃないからわからないけど、普通に「Here we go.」とか「To you.」とか、「Take it away.」「Drop it.」。「Drop it.」はちょっとDJ寄りかもしれないけど。

長濱は「日本だと音楽の授業で合唱があるんですけど、海外でも合唱っていう文化はあるんですか?」と質問する。

ハリー:あります。『ハリー・ポッター』シリーズのホグワーツ魔法魔術学校では寮対抗でクィディッチの対戦をするじゃん。僕は全寮制だったので、あれと同じで、もちろんサッカーやクリケットの寮対抗戦もあったんだけど、合唱コンクールの寮対抗戦もあったんですよ。
長濱:えー! パートも分かれて?
ハリー:パートもだいたい分かれていて、うまい人たちはハモりをやったりするんだけど、僕はごく普通だったのでメインパートをユニゾンで歌うっていう。すごくいい思い出がたくさんありますね。男子校だからさ。
長濱:最高ですね。勝負事は熱くなりますよね。

『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA」では、長濱ねるが話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介しながら、その作品の主題歌や言語、文化的背景について学ぶ。放送は毎週土曜日7時5分頃から。

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2021年5月1日28時59分まで

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POP OF THE WORLD
毎週土曜
6:00-8:00