J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:SKY-HI)のワンコーナー「IMASIA」。2月7日(日)のオンエアでは、SEKAI NO OWARIのFukaseがリモート出演。日本と海外における楽曲制作の考え方の違いや、End of the Worldのアルバム『Chameleon』を制作した経緯を訊いた。
SKY-HI:88 RisingのNIKIだったり、Dirty HitのRina Sawayamaとも仕事をされていましたよね。最近は海を越えたコラボレーションをしているなと感じるのですが、そういった活動はいつぐらいから考えていたことだったんですか?
Fukase:End of the Worldとしてまずやりはじめたのは、英語の勉強をするところから。正しい英語の発音で歌えるようになるまでに4年ぐらいはかかっているかな。海外でライブをするようにはなったけど、アルバム制作ってなるとイマイチよくわからなかったんです。
アーティスト間でのコラボレーションに注力する海外の音楽文化に、最初は戸惑いがあったと明かすFukase。「End of the Worldのアイデンティティとは何か」に悩んだという。
Fukase:いろんなことがあって苦しんだんだけども、紆余曲折を経て、2020年の11月にアルバムの『Chameleon』を出すことができて。そっから、やっと“スタート”って感じになったかな。
SKY-HI:SEKAI NO OWARIのサウンド自体がアイコニックだったり特徴的だったりしたから、そちらのアイデンティティを継続しているのかなって思っていました。紆余曲折と聞いて、やっぱり苦悩はあったんだと知れました。
Fukase:だいぶあったね。それに海外ってラジオ文化じゃないですか。要するに、ラジオで音楽がかかるってことを、ものすごく念頭に置いて音楽が作られているんだよね。
SKY-HI:そうだね。
Fukase:だから、4分を超える曲とかは絶対に作れない。アルバムでだったらアリだけども。
SKY-HI:ストリーミングサービスが全盛になって、今度は2分台だもんね(笑)。
Fukase:それに加えて、プレイリストに載ることに価値があるから。そうなってくると、テンポとかも気にしないといけなくなってくるし。海外のアーティストたちはその辺りをすごく意識して音楽を作っているんだよね。あんまり日本のミュージシャンだと、そういう意識で音楽を作らないじゃない。
SKY-HI:ジャンルにもよるとは思うけど、そうだね。
続けてSKY-HIは「End of the Worldの曲づくりで心掛けていることは何か?」という質問をFukaseに投げかけた。
Fukase:曲は最初から英語で考えるかな。日本語で考えちゃうと、どうしても音数っつーか、ノート数が多くなっちゃうから。日本語のメロディーって、ぐちゃぐちゃのジェットコースターみたいになっちゃうことがあるんだよね。
SKY-HI:まあね。オクターブも多いし(笑)。
Fukase:あと、1周のループがすごく長かったりするじゃない? 俺は邦楽のそういうところも好きなんだけども、英語だと作りづらい。だから、漠然と「こういうコンセプトで書こう」っていう英語を頭のなかに入れておいて、ある種スキャット的に歌っていって制作していく感じかな。
Fukase:Nakajinがセカオワの楽曲をガッツリやっているときは、Endのほうは俺で進めていったりして、分業している感じ。1人でやっていたら無理だったと思う。特に海外でツアーをやらせてもらったりするときはさ、(メンバーの)仲がいいのは助かるよ。
SKY-HI:たしかに(笑)。
Fukase:海外で仲が悪かったら最悪だと思うんだよね。日本より一緒にいる時間がどうしても長くなっちゃうからさ。俺たちが音楽を作るときに長期滞在するときは、Airbnbとかで一軒家を借りた。俺のなかでは、この4人が最高のバランスだと思っているから、1人抜けても崩れちゃうなって思ったんだよね。
SKY-HI:うんうん。
Fukase:(4人で滞在すると)癒されんのよ。真夜中に起きるとさ、LOVEさんがリビングで携帯いじってボーっとしてるの(笑)。そういうの見てるとさ、落ち着くんだよね。
SKY-HI:すげえいい話。音楽を媒介として繋がったバンドっていっぱいあると思うんだけど、実生活で繋がったメンバーが音楽活動しているのって美しいなと感じるし、羨ましくもありますね。
Fukase:俺も幸せだなと思います。
SEKAI NO OWARIの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、アジアのヒップホップやさまざまな音楽カルチャーを紹介する。オンエアは10時40分頃から。
正しい英語の発音で歌えるようになるまで4年かかった
SEKAI NO OWARIは2月10日(水)、初のベストアルバム『SEKAI NO OWARI 2010-2019』を発売。SKY-HIはSEKAI NO OWARIの海外名義であるEnd of the Worldを話題に挙げ、それぞれの活動内容の違いをFukaseから訊いた。SKY-HI:88 RisingのNIKIだったり、Dirty HitのRina Sawayamaとも仕事をされていましたよね。最近は海を越えたコラボレーションをしているなと感じるのですが、そういった活動はいつぐらいから考えていたことだったんですか?
Fukase:End of the Worldとしてまずやりはじめたのは、英語の勉強をするところから。正しい英語の発音で歌えるようになるまでに4年ぐらいはかかっているかな。海外でライブをするようにはなったけど、アルバム制作ってなるとイマイチよくわからなかったんです。
アーティスト間でのコラボレーションに注力する海外の音楽文化に、最初は戸惑いがあったと明かすFukase。「End of the Worldのアイデンティティとは何か」に悩んだという。
Fukase:いろんなことがあって苦しんだんだけども、紆余曲折を経て、2020年の11月にアルバムの『Chameleon』を出すことができて。そっから、やっと“スタート”って感じになったかな。
SKY-HI:SEKAI NO OWARIのサウンド自体がアイコニックだったり特徴的だったりしたから、そちらのアイデンティティを継続しているのかなって思っていました。紆余曲折と聞いて、やっぱり苦悩はあったんだと知れました。
Fukase:だいぶあったね。それに海外ってラジオ文化じゃないですか。要するに、ラジオで音楽がかかるってことを、ものすごく念頭に置いて音楽が作られているんだよね。
SKY-HI:そうだね。
Fukase:だから、4分を超える曲とかは絶対に作れない。アルバムでだったらアリだけども。
SKY-HI:ストリーミングサービスが全盛になって、今度は2分台だもんね(笑)。
Fukase:それに加えて、プレイリストに載ることに価値があるから。そうなってくると、テンポとかも気にしないといけなくなってくるし。海外のアーティストたちはその辺りをすごく意識して音楽を作っているんだよね。あんまり日本のミュージシャンだと、そういう意識で音楽を作らないじゃない。
SKY-HI:ジャンルにもよるとは思うけど、そうだね。
続けてSKY-HIは「End of the Worldの曲づくりで心掛けていることは何か?」という質問をFukaseに投げかけた。
Fukase:曲は最初から英語で考えるかな。日本語で考えちゃうと、どうしても音数っつーか、ノート数が多くなっちゃうから。日本語のメロディーって、ぐちゃぐちゃのジェットコースターみたいになっちゃうことがあるんだよね。
SKY-HI:まあね。オクターブも多いし(笑)。
Fukase:あと、1周のループがすごく長かったりするじゃない? 俺は邦楽のそういうところも好きなんだけども、英語だと作りづらい。だから、漠然と「こういうコンセプトで書こう」っていう英語を頭のなかに入れておいて、ある種スキャット的に歌っていって制作していく感じかな。
メンバー仲がいいからこそ、セカオワとEndが両立できる
FukaseはEnd of the WorldとSEKAI NO OWARIの楽曲制作を同時進行でできる理由として、DJ LOVE以外の3人で作曲活動をしている点を挙げた。Fukase:Nakajinがセカオワの楽曲をガッツリやっているときは、Endのほうは俺で進めていったりして、分業している感じ。1人でやっていたら無理だったと思う。特に海外でツアーをやらせてもらったりするときはさ、(メンバーの)仲がいいのは助かるよ。
SKY-HI:たしかに(笑)。
Fukase:海外で仲が悪かったら最悪だと思うんだよね。日本より一緒にいる時間がどうしても長くなっちゃうからさ。俺たちが音楽を作るときに長期滞在するときは、Airbnbとかで一軒家を借りた。俺のなかでは、この4人が最高のバランスだと思っているから、1人抜けても崩れちゃうなって思ったんだよね。
SKY-HI:うんうん。
Fukase:(4人で滞在すると)癒されんのよ。真夜中に起きるとさ、LOVEさんがリビングで携帯いじってボーっとしてるの(笑)。そういうの見てるとさ、落ち着くんだよね。
SKY-HI:すげえいい話。音楽を媒介として繋がったバンドっていっぱいあると思うんだけど、実生活で繋がったメンバーが音楽活動しているのって美しいなと感じるし、羨ましくもありますね。
Fukase:俺も幸せだなと思います。
SEKAI NO OWARIの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、アジアのヒップホップやさまざまな音楽カルチャーを紹介する。オンエアは10時40分頃から。
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玄理