J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)11月21日(土)のオンエアでは、ホフディランの小宮山雄飛が登場。女優・森 七菜が歌うホフディランの『スマイル』の制作秘話や、コロナ禍に立ち上げたファンクラブ、これからの活動などについて語った。
また今年は、ホフディランが1996年にリリースした名曲『スマイル』を森 七菜がカバーしたことも話題になった。大塚製薬「オロナミンC」のCMソングだ。楽曲はホフディランがプロデュースし、MVでは森と3人で楽しげに手を叩く様子を見ることができる。
市川:これはどんな経緯だったんですか?
小宮山:僕らって珍しいグループで、あんまりほしがらないんですよ(笑)。
市川:(笑)。
小宮山:普通は事務所とかレコード会社とかって、ものすごい勢いでタイアップを取りにいくわけですよ。日本中でよくかかるCMは特に。でも、僕らは全然取りにいかないんです。そういう機能をしていないというか(笑)。でもテレビの楽曲依頼とかそういう話が、おかげさまでくるんです。「ホフディランの『スマイル』をカバーしたいんですけど」って話がきて「もちろんいいですよ」って言ったら、「ホフディランさんが演奏しませんか?」って次にきて「いいですよ、ぜひぜひ」って言ったら、「どうせならプロデュースもいいですか?」っていう流れなんですよ。
市川:全部お話をいただいて、「せっかくだから演奏させてください」とかでもないわけですね。
小宮山:本来は敏腕マネージャーが「ぜひプロデュースで、このタイアップを!」とかやるんだろうけど、僕たちは全然やらないんです。でもおかげさまで気がついたら僕らがプロデュースまでやって、今はさらにそこから、CMが僕たちがやっているバージョンになっているんですよね。それも、僕たちは何も言ってないけど、「そろそろホフディランさんが歌うバージョンどうですかね?」「いいですね」って(笑)。本当はものすごい欲があるんですけど、言わないでいたら意外とくるもんだなと。
小宮山は森 七菜が歌う『スマイル』のプロデュースは「本当に難しかった」と振り返る。
小宮山:自分たちが作った24年前の曲を、今また新たに作り直して、しかも森 七菜ちゃんのよさも出さなくちゃいけない。でも原曲と違ったらヘンになるので、そこの落としどころがものすごく難しくて、最終的にはすごくシンプルな曲のよさと、森 七菜ちゃんのよさをできるだけ引き出せるようなアレンジにしました。
小宮山:デビュー当時はファンクラブがあったんですけど、ずっとやってなかったんです。でも今回、新型コロナでなかなかライブとかもできないから、ファンの人と何かつながれるものがないかなと思って、ファンクラブを久しぶりに自分たちから立ち上げました。
市川:どういった内容なんですか?
小宮山:これがまたぐちゃぐちゃですね(笑)。無計画で始めているので。ワタナベイビーと話すラジオ番組『ラジオディラン』があったり、僕のコラムの連載があったり、ファンミーティングもあって、オンラインで僕らが出て、ファンのみなさんはチャットで参加してもらって一緒に飲んだり。
市川:最高じゃないですか。演奏はされるんですか?
小宮山:演奏もしましたね。だけど、演奏すると真剣になっちゃうんですよ。演奏だと、こうしよう、ああしようとなって、等身大の自分たちが出ないから、初回だけ演奏もしたんですけど、2回目は演奏しないで、ちょっとお酒を飲みながらみたいな。
市川:演奏より、そういう姿のほうが珍しくてファンはうれしいかもしれないですよね。
小宮山は、これまでやったオンラインのファンミーティングはすごく難しかったと話す。
小宮山:ひとりで配信するからちょっとヘンなんですよね。だって部屋でひとりでしゃべってるわけだから。
市川:そうですよね。不思議な感じですよね。
小宮山:けっこう不思議な体験でしたね。ただ、ミュージシャンとは別のメンタルが鍛えられている気がします。
小宮山:今の時期に仕切り直して、来年からちゃんとやろうよって感じになっているので、今はいい感じですけどね。
市川:来年はデビュー25周年なので、パワーアップしてできる感じになるんですかね。
小宮山:ミュージシャンはみんなそうだと思うんですけど、今年フラストレーションがたまっている分、来年は楽しい年にできるんじゃないかと、みんな画策しているときだと思います。
市川:今年つらい経験をしたと同時に新しい発見もあったと思うんですけど、今後ミュージシャンの活動の仕方って変わると思いますか?
小宮山:変わっていくと思いますね。曲を作る段階で、相手が見えないと作れないんです。だから、ライブでお客さんが盛り上がっている姿をイメージできたらそういう曲になるし、家でひとりでヘッドホンやスピーカーで聴いている姿が想像できたら、そういう曲を作れる。新型コロナでいろいろと変わって「来年だったらみんながどういうふうに聴くだろう」っていうようなイメージで作ると、ここで曲調とかも含めて新しい一面が出せるんじゃないかなって。また新しい、来年仕様のホフディランを聴かせられるんじゃないかと思います。
小宮山:こういうところで言っておかないと(笑)。ラジオはすごく好きなんですよね。こういう番組に呼んでもらうのもうれしいですけど、いろんなトークイベントとかラジオで話す仕事は音楽と一緒に続けたいと思いますね。
市川:人をお迎えするお仕事をたくさんやられていますからね。聞き手のポイントってあるんですか?
小宮山:どれだけスルーできるかってことを一番いま心掛けていますね。スルーしていいんだっていう気持ちが、今年できたんですよ。
市川:最近なんですね。
小宮山:先日、イベントの出演と総合司会をやらせてもらって、竹中直人さんがゲストにきたんです。竹中さんって自由すぎてコントロールができなんですよ。だから途中から諦めて、「言いたいことを言ってもらおう」と思って(笑)、スルーし始めたら、「スルーしていいんだ」って技を身に付けました。全ての会話を拾わなくてもよかったんだって。
市川:スルー力ですね。
小宮山:スルーすると、意外と人って自分で這い上がってくるんですよね(笑)。
市川:なるほど(笑)。
小宮山:スルー力を身に付けた小宮山雄飛として、将来頑張っていきたいと思います。
番組では、渋谷区観光大使の小宮山が渋谷エリアのおもしろさを語る場面や、最近ハマっている、ただ座って時間を過ごす「チェアリング」の魅力について語る場面もあった。
『TRUME TIME AND TIDE』では、革新的な活動によって各界を牽引する人をゲストに迎え、現在の活動についてはもちろん、これまでどのような時を歩んできたのか、そしてこれから先はどのようなビジョンに向かって時を進めていくのかに迫る。放送は毎週土曜の21時から。
1996年の楽曲がカバーでCMソングに
ホフディランは4月に『デジャデジャブーブー』、7月に『風の誘いで』を配信リリース。しかし、コロナ禍で新曲を初披露する特別なライブシリーズ「新曲披露会2020」が中止に。この2曲もそこで発表するはずだったと小宮山は残念がる一方で、「いろんな人に聴いていただけてよかった」と話す。また今年は、ホフディランが1996年にリリースした名曲『スマイル』を森 七菜がカバーしたことも話題になった。大塚製薬「オロナミンC」のCMソングだ。楽曲はホフディランがプロデュースし、MVでは森と3人で楽しげに手を叩く様子を見ることができる。
YouTubeチャンネル「森七菜 Music Official Channel」より
小宮山:僕らって珍しいグループで、あんまりほしがらないんですよ(笑)。
市川:(笑)。
小宮山:普通は事務所とかレコード会社とかって、ものすごい勢いでタイアップを取りにいくわけですよ。日本中でよくかかるCMは特に。でも、僕らは全然取りにいかないんです。そういう機能をしていないというか(笑)。でもテレビの楽曲依頼とかそういう話が、おかげさまでくるんです。「ホフディランの『スマイル』をカバーしたいんですけど」って話がきて「もちろんいいですよ」って言ったら、「ホフディランさんが演奏しませんか?」って次にきて「いいですよ、ぜひぜひ」って言ったら、「どうせならプロデュースもいいですか?」っていう流れなんですよ。
市川:全部お話をいただいて、「せっかくだから演奏させてください」とかでもないわけですね。
小宮山:本来は敏腕マネージャーが「ぜひプロデュースで、このタイアップを!」とかやるんだろうけど、僕たちは全然やらないんです。でもおかげさまで気がついたら僕らがプロデュースまでやって、今はさらにそこから、CMが僕たちがやっているバージョンになっているんですよね。それも、僕たちは何も言ってないけど、「そろそろホフディランさんが歌うバージョンどうですかね?」「いいですね」って(笑)。本当はものすごい欲があるんですけど、言わないでいたら意外とくるもんだなと。
小宮山は森 七菜が歌う『スマイル』のプロデュースは「本当に難しかった」と振り返る。
小宮山:自分たちが作った24年前の曲を、今また新たに作り直して、しかも森 七菜ちゃんのよさも出さなくちゃいけない。でも原曲と違ったらヘンになるので、そこの落としどころがものすごく難しくて、最終的にはすごくシンプルな曲のよさと、森 七菜ちゃんのよさをできるだけ引き出せるようなアレンジにしました。
ファンクラブでは、あえてゆるいおしゃべりも
ホフディランは7月に公式ファンクラブ「TAMAGAWA F.C.」をリスタートさせた。小宮山:デビュー当時はファンクラブがあったんですけど、ずっとやってなかったんです。でも今回、新型コロナでなかなかライブとかもできないから、ファンの人と何かつながれるものがないかなと思って、ファンクラブを久しぶりに自分たちから立ち上げました。
市川:どういった内容なんですか?
小宮山:これがまたぐちゃぐちゃですね(笑)。無計画で始めているので。ワタナベイビーと話すラジオ番組『ラジオディラン』があったり、僕のコラムの連載があったり、ファンミーティングもあって、オンラインで僕らが出て、ファンのみなさんはチャットで参加してもらって一緒に飲んだり。
市川:最高じゃないですか。演奏はされるんですか?
小宮山:演奏もしましたね。だけど、演奏すると真剣になっちゃうんですよ。演奏だと、こうしよう、ああしようとなって、等身大の自分たちが出ないから、初回だけ演奏もしたんですけど、2回目は演奏しないで、ちょっとお酒を飲みながらみたいな。
市川:演奏より、そういう姿のほうが珍しくてファンはうれしいかもしれないですよね。
小宮山は、これまでやったオンラインのファンミーティングはすごく難しかったと話す。
小宮山:ひとりで配信するからちょっとヘンなんですよね。だって部屋でひとりでしゃべってるわけだから。
市川:そうですよね。不思議な感じですよね。
小宮山:けっこう不思議な体験でしたね。ただ、ミュージシャンとは別のメンタルが鍛えられている気がします。
来年は25周年。今年の分まで楽しい年に
新型コロナウィルスの影響で、ホフディランはふたりで全国をまわるツアー「ホ二人旅2020」や日本を代表するベーシストを迎えて共演する「ホフディラン 春のベースまつり2020」などが中止になってしまった。小宮山:今の時期に仕切り直して、来年からちゃんとやろうよって感じになっているので、今はいい感じですけどね。
市川:来年はデビュー25周年なので、パワーアップしてできる感じになるんですかね。
小宮山:ミュージシャンはみんなそうだと思うんですけど、今年フラストレーションがたまっている分、来年は楽しい年にできるんじゃないかと、みんな画策しているときだと思います。
市川:今年つらい経験をしたと同時に新しい発見もあったと思うんですけど、今後ミュージシャンの活動の仕方って変わると思いますか?
小宮山:変わっていくと思いますね。曲を作る段階で、相手が見えないと作れないんです。だから、ライブでお客さんが盛り上がっている姿をイメージできたらそういう曲になるし、家でひとりでヘッドホンやスピーカーで聴いている姿が想像できたら、そういう曲を作れる。新型コロナでいろいろと変わって「来年だったらみんながどういうふうに聴くだろう」っていうようなイメージで作ると、ここで曲調とかも含めて新しい一面が出せるんじゃないかなって。また新しい、来年仕様のホフディランを聴かせられるんじゃないかと思います。
トークのコツは「スルーすること」
今後の目標は、「近い将来、J-WAVEで番組を持つこと」だという。小宮山:こういうところで言っておかないと(笑)。ラジオはすごく好きなんですよね。こういう番組に呼んでもらうのもうれしいですけど、いろんなトークイベントとかラジオで話す仕事は音楽と一緒に続けたいと思いますね。
市川:人をお迎えするお仕事をたくさんやられていますからね。聞き手のポイントってあるんですか?
小宮山:どれだけスルーできるかってことを一番いま心掛けていますね。スルーしていいんだっていう気持ちが、今年できたんですよ。
市川:最近なんですね。
小宮山:先日、イベントの出演と総合司会をやらせてもらって、竹中直人さんがゲストにきたんです。竹中さんって自由すぎてコントロールができなんですよ。だから途中から諦めて、「言いたいことを言ってもらおう」と思って(笑)、スルーし始めたら、「スルーしていいんだ」って技を身に付けました。全ての会話を拾わなくてもよかったんだって。
市川:スルー力ですね。
小宮山:スルーすると、意外と人って自分で這い上がってくるんですよね(笑)。
市川:なるほど(笑)。
小宮山:スルー力を身に付けた小宮山雄飛として、将来頑張っていきたいと思います。
番組では、渋谷区観光大使の小宮山が渋谷エリアのおもしろさを語る場面や、最近ハマっている、ただ座って時間を過ごす「チェアリング」の魅力について語る場面もあった。
『TRUME TIME AND TIDE』では、革新的な活動によって各界を牽引する人をゲストに迎え、現在の活動についてはもちろん、これまでどのような時を歩んできたのか、そしてこれから先はどのようなビジョンに向かって時を進めていくのかに迫る。放送は毎週土曜の21時から。
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2020年11月28日28時59分まで
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番組情報
- TRUME TIME AND TIDE
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毎週土曜21:00-21:54
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市川紗椰