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ポルノグラフィティ・岡野昭仁にとって「ポップ」とは何か。高橋 優が聞く

ポルノグラフィティ・岡野昭仁にとって「ポップ」とは何か。高橋 優が聞く

J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい"音楽をつくるクリエイターが“WOW"と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。

10月のマンスリープレゼンターはシンガーソングライターの高橋 優。10月23日(金)のオンエアでは、ポルノグラフィティのボーカル岡野昭仁がゲストに登場。ここでは、岡野が歌う喜びを知ったエピソードや、影響を受けた一曲、自身にとっての「ポップ論」を語った部分を紹介しよう。

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人前で歌って喜んでもらう気持ちよさを知った出来事

高橋はかつて、ポルノグラフィティと同じ事務所に所属していた。初対面は、上京したての2008年夏に開催された事務所のバーベキュー。その後、高橋は岡野の地元、広島県・因島に訪れるなどして親交を深めている。

高橋:そもそも(岡野)昭仁さんの音楽の目覚めっていつなんですか?
岡野:うちはまわりに親戚が多くて、料理屋を営む親戚もいたから、ことあるごとにそこで宴会みたいなことを開いていて。座敷にみんなが集まりカラオケ合戦が始まって、俺がちょっと知っている歌を歌うと、親戚のおじちゃん、おばちゃんが喜んで、お小遣いをくれたりしました。小学2、3年生で人前に立って歌って喜んでもらう気持ちよさを知ったかな。人を楽しませるというか、目立ちたいというかね。

岡野は親戚のおじさんやおばさんに喜んでもらえる曲を歌いたいと考えたそうだ。

岡野:当時は演歌もJ-POPもごちゃ混ぜに聴いていた時代だったけど、おじちゃんおばちゃんが好きそうな、梅沢富美男さんの『夢芝居』を歌ったら喜んで、沸いてくれて、いつもよりお小遣いが多いみたいな。そこがボーカリストの原点なのかな。

メインボーカルをやるきっかけは、新藤晴一が…

岡野は高校1年のとき、ポルノグラフィティのギター・新藤晴一に誘われてバンドの世界に入ったという。

岡野:当時は音楽もバンドも好きだったけど、自発的にやるって気持ちはなかった。でも(新藤)晴一が「おまえ、歌がうまいらしいじゃん。文化祭のライブでコーラスが必要だからコーラスでバンドに入ってくれ」って誘われたのが自分のターニングポイントかな。
高橋:晴一さんは当時からギターだったんですか?
岡野:彼はバービーボーイズのKONTAさんに憧れていて、アルトサックスとボーカルをやっていたのかな。いかんせん、俺がコーラスできれいにハモろうが、うまいことハモれない。それは晴一の主旋がズレてたから(笑)。一生ハモれない状況だったから、俺がメインボーカルをやることになって。そこから僕のボーカル人生が始まったわけです。
高橋:バンドではどんな曲をやっていたんですか?
岡野:そのときのメンバーがみんな好きだったX JAPANとか、僕が好きだったZIGGYとか、聖飢魔IIのポップな曲とか、適当にみんなで決めてやっていましたね。あとから考えてみると、X JAPANも人気があったけど、そうじゃなくもう少しポップでみんなに届きやすい曲も入れて、色とりどりにしなきゃいけないって僕も晴一も考えていたと思う。

影響を受けた一曲として、岡野はBO GUMBOS『魚ごっこ』をあげる。

岡野:中学生のとき、年末にテレビの音楽番組を見ていて、当時ビートロック系が流行っていたからそういうバンドが多いなかで、BO GUMBOSが出て、すごく異質だった。曲が『魚ごっこ』で、やっているのはスタンダードなロックンロール。それが異常にカッコよくて。ボーカルのどんとさんがこの世のものとは思えないような、浮世離れしたような存在感で、他のバンドとは違ったし、キャッチーでもあるけど、ある意味で狂気を感じたというか。この人は自分ではない何かを憑依させて歌っているんじゃないかって、そういう神々しさをどんとさんから感じたのよね。ステージに立ったとき、歌を歌うときに自分ではない誰かになるってカッコいいんだと知ったのは、どんとさんからの影響かなと思います。

ポップとは「人が幸せになれること」

岡野の会話の端々に登場する「ポップ」という表現。岡野にとって、ポップとはなんなのか。高橋が質問した。

岡野:聴く人とか観る人がただただ幸せな気持ちになれるというか。そこに歌詞があるからとかではなくて、その人の姿形にのっかっているものを観たら、ハイな気持ちになれることがポップだと思っていて。昔は、憑依させるみたいなときは、怒りとか、えも言われぬ自分の葛藤みたいなものものせて歌いたいって憧れはあったけど、僕って人間はそうじゃなくて、僕を観ていたら人がうれしくなるような存在なんだなって思うようになったから、ポップっていう意味は人が幸せになれることなのかな。
高橋:ポルノグラフィティの楽曲もそういうポップは反映されているんですか?
岡野:そっちからの影響が強いのかもね。昔、自分はいろんな要素を持っていたと思うけど、ポルノグラフィティとして岡野昭仁という人間がみなさんに知られていったわけで。このバンドは本間昭光さんにすごい楽曲を書いてもらい、そこに晴一が世の中の人の心に突き刺さるような歌詞を書いて、存在が大きくなった。昔は自分自身が「こんなはずじゃなかったのにな」って思っていた自分もいたのよ。でも、たくさんの人たちに愛してもらえる貴重さというか、それが今の僕を作ったというか。だから僕がポルノグラフィティとして曲を書くときは、ポップに一番重きを置いて考えているかな。

番組では他にも、岡野がポルノグラフィティの『オー!リバル』の制作秘話を語る場面や、メンタルについてお互いの考えを交わす場面もあった。

ポルノグラフィティは12月4日(金)に初の配信ライブ「CYBERロマンスポルノ’20 ~REUNION~」を開催する。最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。 ・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

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