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SKY-HI「根幹から芸能を変えうる」 ボーイズグループを作る理由をDEAN FUJIOKAが称賛

SKY-HI「根幹から芸能を変えうる」 ボーイズグループを作る理由をDEAN FUJIOKAが称賛

J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。各界で活躍する情熱を持ったゲストを迎えて、「好き」や「情熱」をテーマにトークを展開。

10月10日(土)のオンエアでは、SKY-HIが登場。クラブシーンで活躍するようになったきっかけや、新会社「BMSG」を設立した理由、これからのビジョンを語った。

DEAN「気軽に言えない」 ラップに関する苦い思い出

SKY-HIは2005年、AAAのメンバーとしてデビュー。同時期からソロ名義「SKY-HI」として都内のクラブなどでマイクを握る活動を始め、ヒップホップでのプロップスを得る。2013年にメジャーデビューし、これまでに4枚のオリジナルアルバムをリリース。その高い作品性がヒップホップシーンのみならず、ジャンルの垣根を超えて高い評価を得ている。

誕生日にメッセージを送り合うほど親交が深いDEANとSKY-HI。歌番組で共演した際、SKY-HIが考案した即興で韻を踏むラップゲームでDEANが“名回答”を連発。その交流から、DEANはSKY-HIを「ラップの先生」と呼んでいるという。そんなDEANが、ラップに関する苦いエピソードを明かした。

DEAN:日本で仕事を始めようとする頃、東京でヒップホップのイベントに行ったんです。その楽屋でとある人と「どんなことをやっているんですか?」みたいな話になり、当時も自分で曲を作ってラップをしてたから「シンガーソングライターをやっていて、歌ったりラップをしたりしています」って話をしたら、すごく険悪な感じになっちゃって。
SKY-HI:あはは(笑)。
DEAN:「これから敵になるかもしれないから」って言われて、すげえピリピリしてるから、東京は怖いところだと思いました(笑)。それが軽くトラウマになって、そこからは気軽に「ラップやってます」なんて言っちゃいけないんだなって(笑)。
SKY-HI:確かにそういう人はいますよね。一概に悪いとも言えず、自浄作用みたいなものがあって、それも美徳だと思うんですけど、会ったばかりの人にそんなこと言わなくてもって感じはしますよね(笑)。

「ラップバトルで絡まれるときの方が燃える」

日本を代表するラッパーのひとりであるSKY-HIに、ソロ名義で活動をするようになったきっかけを訊いた。

SKY-HI:当時、クラブに遊びに行くとか、レコードをディグりに行くとか、そういうことと同じくらい曲を作っていて。遊びに行くたびにデモCDをDJとかクラブの店長とかに渡していたら、2006年2月頃からレギュラーのイベントが始まりました。その前まではラップをするにしても適当な名前で出ていたけど、レギュラーをやるからにはフライヤーの名前を毎回変えるわけにもいかず。餓鬼レンジャーのYOSHIさんとか、SHINGO★西成さんとか、先輩方に相談して。それで「お前の名前『日高』を無限の可能性があるって考えたらSKY-HIだ。間違いない」って言うから、その名前をもらいました。

AAAとラッパー、二足のわらじを履くSKY-HIは、大変だったポイントを2つ挙げる。

SKY-HI:ひとつは、本当に寝る時間がなかったことです(笑)。
三原:昼はアイドル、夜はラッパー。
SKY-HI:その言葉の響き、ありそうですね(笑)。もうひとつは、さっきのDEANさんの話と非常にかぶるんですけど、絡まれることが多かったですね。クラブで遊んでいた始めの頃って、みんなAAAって知らないから、普通に若いラッパーの一人って感じでした。でも、24、25歳くらいの頃には自分のことを知っている人がいたりしたので、ラップバトルでステージに立ったときに、お客さんから「オラ、アイドル!」って言葉がドカドカ飛んできたり。でも、そういうときのほうが燃えてしまうのは、なんなんでしょうね(笑)。
三原:そのお客さんの反応は、アイドルに対しての偏見ってことですか。
SKY-HI:基本的にはそうなんですけど、そうやっていちゃもんをつけてきた人は、なんだかんだ言って興味を持ってくれていることが多いので、クラブレベルだと最終的に仲良くなることが多かったですね。

SKY-HIの活動を聞いたDEANは「隔たりのある2つの世界を結ぶ橋になるって、どんな業界でもリスキーだし痛みを伴う」と話す一方で、「最初に橋をかけた人は、その後の世代の人にとっては巨人の肩に乗るようだ」と述べた。

アンダーグラウンドからメジャーまで見てきたからこそできること

SKY-HIは9月、自身が代表取締役CEOを務めるマネジメント及びレーベルの新会社「BMSG」を設立した。

SKY-HI:「BMSG」は「Be My Self Group」の頭文字から名前を付けました。アーティストやアイドルなどが自分のままでいられる場所を作りたいなと思い、「才能を殺さない為に。」をスローガンに掲げてやっています。若いラッパーやボーイズグループはとかく、昔から色眼鏡で見られたり偏見を持たれたりすることはついてまわります。だけど、そういうことに晒されていくうちに、意固地になって「自分はこうだ」となったり、逆に個性がつぶされてしまったり、そのほうが喜ばれるからってだんだん享受していったり、パフォーマンスより愛嬌のほうが大事だよねってなったり……そういったことが当たり前な状況に、一度歯止めをかけないといけないと強く思っていたんです。だから、自分のままでいられる場所を作りました。
三原:SKY-HIさんも「BMSG」に所属しているんですよね。
SKY-HI:今は僕とラッパーのNovel Coreが所属しています。

「BMSG」では、2021年デビュー予定のボーイズグループのオーディション「BMSG Audition 2021-THE FIRST-」も開催している。

SKY-HI:うすうす感じてはいたんですけど、カッコいいボーイズグループみたいなものが生まれることが、根幹から芸能を変えうるとすごく思っています。K-POPの成功例がまさにそうで。BIGBANGが生まれたときに一番感じたのは、例えばG-DRAGONとかT.O.Pはラップもうまいし、クリエイティビティとかアーティシズムもあった。実際に曲を作っている裏方もアーティシズムが強いアーティストたち。それができるようになって、韓国のアンダーグラウンドのヒップホップがめちゃくちゃカッコよくなったんです。クオリティがどんどん上がっていって、『SHOW ME THE MONEY』(韓国のラッパーサバイバルオーディション番組)もあって、アイドル畑の人とアンダーグラウンドの人が一緒に曲を作ったりしたら、それもまた良くて。そうなると、彼らのシーンの拡大化の発端にはボーイズグループがあったと思うし、その強さを見ていると、それがないとどうにもならないんじゃないか、と思いましたね。
DEAN:やっぱりぶっちぎるしかないですよね。エコシステムのパイを大きくするためには、誰かがツンツンやって輪郭を広げていくしかないというか。
SKY-HI:そう思います。あと、自分が一番適しているかなと思ったこともありました。ポップスとヒップホップ、アンダーグラウンドとメジャー、東京ドームと渋谷のクラブを見てきた自分が一番するべきは、本質を忘れないボーイズグループを生み出すことかなという気がしていました。

SKY-HIは「このままだとアイドルと本格的なものが二極化していくと思う。どこの層にいる人からも面白いと思ってもらえるものを作っているところがある以上、なんか悔しい」と、現状のシーンに対する想いを述べた。

DEANはSKY-HIの取り組みを料理に例えて、こう表現した。

DEAN:味の成分で「うまみ」ってあるじゃないですか。それ自体はおいしくないけど、違うものを混ぜて加熱することで、それをおいしいと認識する。SKY(-HI)くんが情熱を持ってそれをやっているんだなって思いました。
SKY-HI:そうですね。うまみ成分だけで「これはうまみだ」って感じられる人って、そもそもアンテナが高い状態だけど、それを誰かが加熱して調理する必要がある。現役をバリバリやっているうちにスタートさせないといけないような気がしたので、やろうと思いました。

「BMSG」のこれからのビジョンを訊くと、SKY-HIは「日本は『売れるためにはこうでないといけない』という条件が長いことあり過ぎた」と指摘する。

SKY-HI:当然「そうではいけない」って人もたくさんいるけど、そういう箱がすでにできてしまっているから、誰かが悪いのではなく、なってしまったことは仕方がなく、新しい箱を作るしかない。だから、「BMSG」はクオリティファースト、クリエイティブファースト、アーティシズムファーストを掲げていきたいなと思います。

SKY-HIの情熱は「汚されるほど燃えるもの」

この番組では毎回ゲストに、自分が思う「情熱」とはなにかを訊く。SKY-HIは「汚されるほど燃えるもの」と答えた。

SKY-HI:おそらく興味とか行為って汚されると消えるけど、情熱は汚されたり邪魔されたりすればするほど燃え上がっていくような気がします。汚されても邪魔されても、その先にゴールがあると思って、真っ暗闇をダッシュできるような状態を情熱と呼ぶのだと思います。

SKY-HI は9月にベストアルバム『SKY-HI's THE BEST』をリリース。J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、SKY-HIがナビゲーターとして、アジアのヒップホップカルチャーを紹介する(オンエアは毎週日曜10時40分頃から)。どちらもぜひチェックしてほしい。

『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱"が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。

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番組情報
ROPPONGI PASSION PIT
毎週土曜
23:00-23:54
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