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大島優子、恐怖を感じるほどの絶叫。映画『生きちゃった』石井裕也監督も演技を大絶賛

大島優子

大島優子、恐怖を感じるほどの絶叫。映画『生きちゃった』石井裕也監督も演技を大絶賛

映画『舟を編む』などで知られる石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作『生きちゃった』の初日舞台挨拶が3日、渋谷のユーロライブで行われ、主演の仲野太賀、共演の大島優子、若葉竜也、そして石井裕也監督が参加した。

本作は、幼馴染みの山田厚久(仲野太賀)と奈津美(大島優子)、そして武田(若葉竜也)の物語。奈津美の浮気をきっかけに、そのバランスが崩れていく。メガホンを取ったのは、石井裕也。渾身のオリジナル最新作にして、原点回帰ともいえる作品が完成した。

映画『生きちゃった』予告編

【あらすじ】
幼馴染の厚久と武田。そして奈津美。学生時代から3人はいつも一緒に過ごしてきた。そして、ふたりの男はひとりの女性を愛した。30歳になった今、厚久と奈津美は結婚し、5歳の娘がいる。ささやかな暮らし、それなりの生活。
だがある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、奈津美が見知らぬ男と肌を重ねていた。その日を境に厚久と奈津美、武田の歪んでいた関係が動き出す。そして待ち構えていたのは壮絶な運命だった。
公式サイトより)

脚本を3日で執筆したという石井監督は「日本社会の抱える問題を映画にしたかったし、言葉にならない、すさまじいラストシーンを作りたかった。この二つが重要でした」と制作意図を説明。その脚本に仲野は「痺れました」と感嘆で「脚本の熱量と切実な思いとセリフ。作家が本当に思っていることが並んでいました。僕が演じることの意味も感じたし、自信を持って堂々とここにいられるというか、全部を出しちゃったので言いわけできない状況。相当な気合を入れて臨みました」と熱演を報告した。

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仲野太賀

大島も「脚本というか、小説を読んでいるような感じでした。状況を説明するト書きも展開に必要な一行になっていて、“仏のように永遠に感情をむき出しにしている”と書かれているト書きもあった。まさに試されているような気がして、私にとってもチャレンジ。読んで高揚しました」と迫力にぞっこん。若葉は「パソコン上で読んだのに、まるで手書きのような熱量を感じた」と惚れ込んでいた。

役者陣がリミッターを外した演技を披露するラストシーンも話題。石井監督は「実力派の本気の姿は想像しきれず、ラストシーンはすごすぎて僕自身が引きました。ここまでの芝居を撮れたら、傲慢にならざるを得ない。もう“傲慢になっちゃった”!」と苦笑い。とくに大島が絶叫するシーンは「急に叫びだして、怖くなった。大島さんはアッチの方に行っちゃっていた」と大絶賛だった。

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大島優子

当の大島は「台本に書いてありましたよ?」と照れつつ「それまでの奈津美の行動を考えると叫ばないかな?と思ったけれど、気持ちを素直に吐き出して自分をさらけ出してみようと思ったら、叫んでいました」とケロリ。石井監督から「元AKBと言われるけれど、そういうのは関係ない。すさまじいエネルギーを秘めている人」と太鼓判を押されると「初対面のお食事の際に石井監督から『なるほどね、そういう顔をするんだ』と色々な顔の角度をジッと見られた。緊張した圧がありました」と笑って振り返った。

親友役の若葉と実際に関係の深い仲野は「僕が中学生で、若葉さんは高校生。よく自転車で若葉さんの家に行って、一緒にコーヒー牛乳を飲んで映画について語り合っていました。いつか映画でガッツリと共演したかったので、それが石井監督のもとで結実したのは嬉しい」と喜色満面。若葉とのラストシーンに仲野が「やっているときは精一杯」と振り返ると、若葉は「想像していない自分の顔がスクリーンに映っていて、これは人様に見せられる顔ではないと思った」と自分自身で驚いていた。

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若葉竜也

映画『生きちゃった』は現在公開中。

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(左から)若葉竜也、仲野太賀、大島優子、石井裕也監督

(文・写真=石井隼人)

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