J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。8月16日(日)のオンエアでは、タイの漫画家・タムくんがリモート出演。人気キャラクター「マムアンちゃん」の単行本の紹介や、作品を制作する上で大切にしていることを語った。
吉岡:タムくんの絵はみんなから愛されていて、いろんな国に自身のキャラクターが広がっていますよね。そういったことに戸惑いや不安はありましたか?
タム:不安がないって言ったら嘘だけど、取材の内容が雑誌に載ったとき、自分のことは読まないようにしています。僕の言ったことと違うことが書いてあったり、写真がヘンだったら嫌だからです(笑)。
吉岡:(笑)。でもそれって、正解だと思います。全部を気にしていると、世に何かを発信することってできないですからね。
タム:あと、自分の言ったことも振り返りません。だから、昔に描いた自分の漫画のセリフも覚えていません(笑)。
吉岡:作ったものを、受け取った方の感性に委ねるってことですね。
タム:そうですね。好きかどうかは人それぞれだから。なので、不安とか怖いって気持ちは、「気にしない」ことで打ち消しています。
タム:「マムアンちゃん」の漫画は雑誌に10年ほど連載しているのですが、「そろそろ単行本にしようか」と声がかかったんですね。ですので、書き下ろしも追加して本を発売いたしました。
吉岡:連載を当時読んでいた人にとっても、新しい発見がある1冊が生まれたんですね。ちなみに、制作でいちばん時間がかかった部分はどこでしょうか。
タム:やればすぐにできるのに、ついついサボっちゃった。いちばん時間を費やしたのは、サボる時間です。
吉岡:なるほど(笑)。
タム:でも、充電時間って大切なんですよね。サボることで「そろそろやるか」って気持ちになりますから。
吉岡:タムくんにとっての充電って、たとえばどんなことですか?
タム:家を片付けることが好きですね。フレッシュな気持ちになる。
吉岡:片付け、私も好きです。どこの場所を片付けるのが好きですか?
タム:いちばんきれいにしているところは、漫画を置いているスペースですね。いちばん汚いところは仕事場(笑)。
吉岡:やっぱり、“お宝”がある場所は綺麗にしたいですよね(笑)。
タム:あとは、庭をきれいにしています。植物の剪定をしたり、植えるスペースを確保しています。すごく気持ちがよくなる作業ですよ。庭がきれいになってからベッドで寝るとね、そこから庭は見えないのに、すごく気持ちよく眠れるんです。
吉岡:その気持ち、わかります!
タム:繋がりと言いますか、自分がいる場所がきれいになると、たとえ見えなくてもパワーをもらえるんですよね。
吉岡:『ハッピーマムアン』を制作する上で大切にしたことはなんですか?
タム:締め切りです。
吉岡:それは、もちろん大事です(笑)。本に込めた“愛”の話が知りたいです。
タム:人生で習うことって、けっこう複雑で難しいことが多いですよね。それをいかに4コマ漫画にして伝えるかを頑張っていました。
吉岡:なるほど。
タム:たとえば、「暑いし、ウイルスの脅威も迫っているし、元気がない」ってことをそのまま漫画にしたとしたら、それってすごくつらい作品になると思うんですよ。だから、それを違う形で伝える方法を考えます。暑かったら「シャワーを浴びて気持ちよくなろう」、貧乏だったら「お金がなくても幸せを感じるのはなぜ?」という風に、伝え方を変えて漫画にします。
吉岡:たしかにタムくんの本を読んでいると、負の感情を反転させてくれる感覚になります。そういうパワーをタムくんの漫画から感じます。
タム:読んでくれてありがとう。1つだけの考え方では困ることってたくさんあるから、ときどき違う感覚を持つことが大事だなと考えています。
吉岡:本当にその通りで、タムくんの考え方には“逃げ道”がありますね。
タム:そうそう。
単行本『ハッピーマムアン』は絶賛発売中。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
多くの人々から愛されているキャラクター「マムアンちゃん」
タイ出身の「タムくん」こと、ウィスット・ポンニミットさんは、「マムアンちゃん」でおなじみの人気漫画家。さまざまなアーティストとコラボをおこない、多くの人々から注目を集めている。吉岡:タムくんの絵はみんなから愛されていて、いろんな国に自身のキャラクターが広がっていますよね。そういったことに戸惑いや不安はありましたか?
タム:不安がないって言ったら嘘だけど、取材の内容が雑誌に載ったとき、自分のことは読まないようにしています。僕の言ったことと違うことが書いてあったり、写真がヘンだったら嫌だからです(笑)。
吉岡:(笑)。でもそれって、正解だと思います。全部を気にしていると、世に何かを発信することってできないですからね。
タム:あと、自分の言ったことも振り返りません。だから、昔に描いた自分の漫画のセリフも覚えていません(笑)。
吉岡:作ったものを、受け取った方の感性に委ねるってことですね。
タム:そうですね。好きかどうかは人それぞれだから。なので、不安とか怖いって気持ちは、「気にしない」ことで打ち消しています。
創作活動を継続させるカギは「充電時間」
2020年5月、「マムアンちゃん」の4コマ漫画とイラストが掲載された単行本『ハッピーマムアン』(ハーパーコリンズ・フィクション)が発売された。作品が生まれた経緯をタムくんが語る。タム:「マムアンちゃん」の漫画は雑誌に10年ほど連載しているのですが、「そろそろ単行本にしようか」と声がかかったんですね。ですので、書き下ろしも追加して本を発売いたしました。
吉岡:連載を当時読んでいた人にとっても、新しい発見がある1冊が生まれたんですね。ちなみに、制作でいちばん時間がかかった部分はどこでしょうか。
タム:やればすぐにできるのに、ついついサボっちゃった。いちばん時間を費やしたのは、サボる時間です。
吉岡:なるほど(笑)。
タム:でも、充電時間って大切なんですよね。サボることで「そろそろやるか」って気持ちになりますから。
吉岡:タムくんにとっての充電って、たとえばどんなことですか?
タム:家を片付けることが好きですね。フレッシュな気持ちになる。
吉岡:片付け、私も好きです。どこの場所を片付けるのが好きですか?
タム:いちばんきれいにしているところは、漫画を置いているスペースですね。いちばん汚いところは仕事場(笑)。
吉岡:やっぱり、“お宝”がある場所は綺麗にしたいですよね(笑)。
タム:あとは、庭をきれいにしています。植物の剪定をしたり、植えるスペースを確保しています。すごく気持ちがよくなる作業ですよ。庭がきれいになってからベッドで寝るとね、そこから庭は見えないのに、すごく気持ちよく眠れるんです。
吉岡:その気持ち、わかります!
タム:繋がりと言いますか、自分がいる場所がきれいになると、たとえ見えなくてもパワーをもらえるんですよね。
同じ物事でも視点を変えれば、ハッピーに変換できる
続けてタムくんは、『ハッピーマムアン』に込めた、大切にしていることを明かした。吉岡:『ハッピーマムアン』を制作する上で大切にしたことはなんですか?
タム:締め切りです。
吉岡:それは、もちろん大事です(笑)。本に込めた“愛”の話が知りたいです。
タム:人生で習うことって、けっこう複雑で難しいことが多いですよね。それをいかに4コマ漫画にして伝えるかを頑張っていました。
吉岡:なるほど。
タム:たとえば、「暑いし、ウイルスの脅威も迫っているし、元気がない」ってことをそのまま漫画にしたとしたら、それってすごくつらい作品になると思うんですよ。だから、それを違う形で伝える方法を考えます。暑かったら「シャワーを浴びて気持ちよくなろう」、貧乏だったら「お金がなくても幸せを感じるのはなぜ?」という風に、伝え方を変えて漫画にします。
吉岡:たしかにタムくんの本を読んでいると、負の感情を反転させてくれる感覚になります。そういうパワーをタムくんの漫画から感じます。
タム:読んでくれてありがとう。1つだけの考え方では困ることってたくさんあるから、ときどき違う感覚を持つことが大事だなと考えています。
吉岡:本当にその通りで、タムくんの考え方には“逃げ道”がありますね。
タム:そうそう。
単行本『ハッピーマムアン』は絶賛発売中。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
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