さまざまなクリエイターに“情熱”について聞く、J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。7月18日(土)のオンエアでは、世界的人気ブランドを手がける石川 涼がゲストに登場。ファッションブランド「VANQUISH」や「#FR2」を創設した経緯やこれまでの活動を訊いた。
■2010年にDEANがドン・キホーテで驚いた光景とは?
1975年生まれの石川は20歳で上京し、アパレル業界に入ると24歳で起業。株式会社せーの代表取締役社長を務めている。「MAGNET by SHIBUYA109」を中心に人気のファッションブランド「VANQUISH」を創設し、最近ではインスタグラムを中心に世界的人気を誇るファッションブランド「#FR2」の仕掛け人としても活躍している。
DEANは「メッセージやDMでやりとりはさせていただいていて、ずっと石川さんに会いたかった」という。この日、「#FR2」の服を着たDEANは、スタジオで石川と念願の初対面を果たした。
石川:きっかけはある日、僕がDEANさんからの「いいね!」に気付いて「あれ、これ本物かな?」って(笑)。そうしたら「#FR2」のアカウントもフォローしていただいていたので、逆にどうして知っていただいたのか今日は訊こうと思っていたんですよね。
DEAN:いや、みんな知ってますよ(笑)。僕は石川さんが他の国を転々とされている情報を目にする機会があったんですね。すごく精力的で、僭越ながら自分と価値観が似ているところがあるのかなと思い、興味を持ちました。
石川:ありがとうございます。今もですけど、アジアを中心に活動していたので。コロナ前は毎月いろんな国でイベントをやらせていただいていました。
石川がアパレル業界に進んだのは父の影響からだ。小学生の頃から父の服の買い物に連れまわされていたという石川は、自然と服に興味を持ち、そのまま通っていたアパレルショップに就職した。
石川:地元の静岡で販売員をやっていた20歳のときに、「どうせ服の仕事をするなら東京に行ってみよう」と思い、上京してからは裏方の仕事をして生産や企画をやっていました。それをやりながら、いつの間にか独立した流れで今に至ります。
三原:その後、2005年に「VANQUISH」をスタートされ、いわゆる“お兄系”ブームの火付け役として大きな人気を得ました。
石川:109のメンズのマーケットは、もともとなかったんです。当時、低価格でブランドとして認知しているマーケットがレディースしかなかったんですよね。メンズは高くてなかなか買えないものがよしとされている世界。女子のマーケットは盛り上がっているのに男子はない。そこにチャレンジしたかったんです。みんながやっていないのなら僕がやろうかなと。
DEAN:2010年以降くらいから日本にちょくちょく来るようになったんですが、だいたい海外の友だちと東京にいると「ドン・キホーテ」に行きます。そうすると、みんな「VANQUISH」の下着をガーっと買い込むのがすごく印象に残っていて。あれってひとつのブームというか……。
石川:戦略ですね。当時、ボクサーパンツってカルバン・クラインくらいしかなかったんです。ブランドとしては僕らが一番早かった。今はたくさんありますが、タイトで丈が短い低価格のスーツというのも僕らが一番早く始めたと思います。そのマーケットに足りないものを探して、ひたすらそれを供給してきました。
■目の前のお客さんを喜ばせるために
石川が海外に目を向け始めたのは2010年頃。ちょうどファストファッションが日本に多く入ってきた頃だ。
石川:ブランドを始めた2005年は、ニッチなマーケットを狙っていたんです。でも、規模を拡大していろいろな人に着てもらうためには、尖っていたテイストを薄めていかないといけない。それで5年ほどやったときに、海外からH&MやFOREVER 21などが入ってきて。世界のいろいろな国に行って必ず目にするグローバル企業の看板を目にしていたので「僕らがやっていることは無謀でグローバルでは勝てない」と思いました。逆に世界にないものをやらないと残っていけない、というところにたどり着き、新たなチャレンジとして2010年に109のブランドとして初めて東京コレクションに挑戦して、総叩きに遭うんですね(笑)。
DEAN:あはは(笑)。袋叩きでしたか。
石川:ファッション業界からもファッションオタクと言われるお客さんからも、僕はSNSで毎日喧嘩していました。好き嫌いはいいんですけど、「品質が悪い」とか言われると「いや、そんなことはない。それは僕らと働いている工場に失礼だ」と反論していて、前評判がものすごく悪かったんですよ。
三原:まだランウェイを歩く前?
石川:そうです。発表した瞬間に総叩きに遭ったんですが、いざ当日になったら会場の恵比寿ガーデンプレイスに2周くらいお客さんが並んでいました。僕らがその年で一番、動員数があったんですよ。
DEAN:すごい。
石川はそこで「目の前のお客さんがこんなに熱狂してくれるのなら、ファッション業界に褒められることや前評判はなんの価値もない」と確信。お客さんの求めるものを追求することこそ大事だと再確認したことで、海外へ出ていくようになったという。世界をマーケットにして分母を変えることで、規模の拡大を狙った。
DEAN:それで人口の多いアジアを狙ったんですね。
石川:そうですね。日本人ってなぜか「アメリカの音楽のほうが本物だ」って平気で言うじゃないですか。そんなの関係ないし、ファッションもヨーロッパが最先端って言うけどそんなことない。今は世界中が同じものを見ている時代。もっと自分たちにプライドを持ったら絶対に戦えると思ったんですよね。
DEAN:まったく同感です。僕も自分でリミットを作らないほうがいいと思っていて、節操なく、エリアも含めてやってきました。日本で仕事をするようになって日本人・日本語のオペレーションシステムを見たときに、「これをベースに世界を見ると見誤るだろうな」と思いました。フィルターがひとつ入っているというか、海外の専門家の言うことを日本語に訳したものが正しいものとして存在している節がある。でも、どの角度や言語で見るかで解釈も地球の見方も全然違うじゃないですか。ひとつの国家や枠はむしろ幻想で、すべて世界社会の中の一部でしかないということが真実だと思うので、そういうことを改めて考えさせられましたね。
■ファッションはコミュニケーションツール
2014年に創設したブランド「#FR2」は、海外戦略を始めてから世界中を飛び回っていた石川が、言語に依存しないもので世界の人に届けられるものを考え続けた先に生まれたブランドだ。
石川:「見た瞬間に誰でもわかるようなマークがいい」ということからウサギのマークになりました。それは僕がウサギ年なので(笑)。あとウサギは世界的にも生命の象徴なのでウサギにしました。誰が見てもすぐわかる写真で広がっていけばいいなと。
三原:インスタグラムが人気になってきた頃でしたか?
石川:いや、インスタグラムが始まった頃ですかね。日本ではあまり使われていなかった頃。僕が海外を行ったり来たりしていたので、海外の友だちから「インスタグラムはめちゃくちゃイージーだよ」とおすすめされました。ツイッターは言語に依存していて日本語は日本人しかわからないけど、インスタグラムなら世界中の人が感じられる。
DEAN:「#FR2」って、最初からハッシュタグがついていたんですよね。じゃあ、そこを完全に意識していたんですね。バッチリですね。
「#FR2」のコンセプトは「セールはしない」。二次流通の盛り上がりを意識している。
石川:ファッション業界の流通は、半年前に作ったものが展示会を経て半年後に店頭に並びます。50パーセントをプロパーで消化して、残りをセールで消化するという変な慣習がありました。僕はそれをずっとおかしいと感じてきました。だから、とにかくセールは絶対にしないというコンセプトです。日本は「メルカリ」や「ヤフオク!」などの二次流通がすごく伸びているんです。だから、一次流通の僕らがセールをしてしまうと二次流通で全く価値がつきません。僕らがセールしないことで、50パーセントオフで売るなら、お客さんは最初から50パーセントオフで買っているのと同じ。だから、セールのマーケットは、お客さんに楽しんでもらえればいいんです。
DEAN:なるほど! ある意味、ユーザーも販売員のような感覚ということですよね。
石川:そうです。二次流通で価格が上がっても僕らの利益はないんですけど、認知は上がっていく。海外も勝手に値段が上がっていくんです。
デザインは、コミュニケーションの中心になるようにする戦略だ。
石川:たとえば、DEANさんが着ていらっしゃる「スモーキングキルズ(Smoking Kills)」だと、これを着てタバコを吸うという真逆の状態で写真を撮りたくなるんですよ。ポケットが逆さまなのも、タバコをポケットに入れないためなんです。
三原:なるほど! おもしろい。
DEAN:ノンバーバルですね~。
石川:「なにそれ!」ってなるようなモノを作っていますね。今は世界が写真中心のコミュニケーションになっていて、服を買ってくれた人が写真をポストしたら、世界中の人がシェアして勝手に宣伝してくれる。それを活かさない手はないな、と。しかも無料ですから。
『ROPPONGI PASSION PIT』では、毎回ゲストに自分が思う「情熱」について訊いている。石川にとって「情熱」とは「ただやるだけ」というシンプルな回答だ。
石川:理由はないと思います。誰かに用意されるものじゃないし、自分で作るしかない。「僕はやるけどお前はどうする?」という、本当にそれだけ。
DEAN:だから会社も「せーの」という名前なんですね。
石川:そうです。「いっせーの」です。「いっせーの」ってひとりではなく、誰かがいて初めて使う言葉なのでつけました。
DEAN:ファッションは石川さんにとってどんな存在ですか? 歴史の中で役割が変わってきているものですが、今この時代のファッションってどんなものでしょう。
石川:コミュニケーションツールですかね。
DEAN:さきほどの話と同じで、自分と他者がいて、そこで生み出される関係ということですね。
三原:それってほかのブランドと違う発想ですよね。
石川:本気でふざけてるんで(笑)。
三原:いいですね!
最後に石川は「世界でひとりでも多くの人に愛してもらうという目標のために、生きているうちにどれだけ挑戦できるか」と語り、DEANもその生き様に感動していた。今後の石川の挑戦に期待したい。
『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月25日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ROPPONGI PASSION PIT』
放送日時:毎週土曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/passionpit/
■2010年にDEANがドン・キホーテで驚いた光景とは?
1975年生まれの石川は20歳で上京し、アパレル業界に入ると24歳で起業。株式会社せーの代表取締役社長を務めている。「MAGNET by SHIBUYA109」を中心に人気のファッションブランド「VANQUISH」を創設し、最近ではインスタグラムを中心に世界的人気を誇るファッションブランド「#FR2」の仕掛け人としても活躍している。
DEANは「メッセージやDMでやりとりはさせていただいていて、ずっと石川さんに会いたかった」という。この日、「#FR2」の服を着たDEANは、スタジオで石川と念願の初対面を果たした。
石川:きっかけはある日、僕がDEANさんからの「いいね!」に気付いて「あれ、これ本物かな?」って(笑)。そうしたら「#FR2」のアカウントもフォローしていただいていたので、逆にどうして知っていただいたのか今日は訊こうと思っていたんですよね。
DEAN:いや、みんな知ってますよ(笑)。僕は石川さんが他の国を転々とされている情報を目にする機会があったんですね。すごく精力的で、僭越ながら自分と価値観が似ているところがあるのかなと思い、興味を持ちました。
石川:ありがとうございます。今もですけど、アジアを中心に活動していたので。コロナ前は毎月いろんな国でイベントをやらせていただいていました。
石川がアパレル業界に進んだのは父の影響からだ。小学生の頃から父の服の買い物に連れまわされていたという石川は、自然と服に興味を持ち、そのまま通っていたアパレルショップに就職した。
石川:地元の静岡で販売員をやっていた20歳のときに、「どうせ服の仕事をするなら東京に行ってみよう」と思い、上京してからは裏方の仕事をして生産や企画をやっていました。それをやりながら、いつの間にか独立した流れで今に至ります。
三原:その後、2005年に「VANQUISH」をスタートされ、いわゆる“お兄系”ブームの火付け役として大きな人気を得ました。
石川:109のメンズのマーケットは、もともとなかったんです。当時、低価格でブランドとして認知しているマーケットがレディースしかなかったんですよね。メンズは高くてなかなか買えないものがよしとされている世界。女子のマーケットは盛り上がっているのに男子はない。そこにチャレンジしたかったんです。みんながやっていないのなら僕がやろうかなと。
DEAN:2010年以降くらいから日本にちょくちょく来るようになったんですが、だいたい海外の友だちと東京にいると「ドン・キホーテ」に行きます。そうすると、みんな「VANQUISH」の下着をガーっと買い込むのがすごく印象に残っていて。あれってひとつのブームというか……。
石川:戦略ですね。当時、ボクサーパンツってカルバン・クラインくらいしかなかったんです。ブランドとしては僕らが一番早かった。今はたくさんありますが、タイトで丈が短い低価格のスーツというのも僕らが一番早く始めたと思います。そのマーケットに足りないものを探して、ひたすらそれを供給してきました。
■目の前のお客さんを喜ばせるために
石川が海外に目を向け始めたのは2010年頃。ちょうどファストファッションが日本に多く入ってきた頃だ。
石川:ブランドを始めた2005年は、ニッチなマーケットを狙っていたんです。でも、規模を拡大していろいろな人に着てもらうためには、尖っていたテイストを薄めていかないといけない。それで5年ほどやったときに、海外からH&MやFOREVER 21などが入ってきて。世界のいろいろな国に行って必ず目にするグローバル企業の看板を目にしていたので「僕らがやっていることは無謀でグローバルでは勝てない」と思いました。逆に世界にないものをやらないと残っていけない、というところにたどり着き、新たなチャレンジとして2010年に109のブランドとして初めて東京コレクションに挑戦して、総叩きに遭うんですね(笑)。
DEAN:あはは(笑)。袋叩きでしたか。
石川:ファッション業界からもファッションオタクと言われるお客さんからも、僕はSNSで毎日喧嘩していました。好き嫌いはいいんですけど、「品質が悪い」とか言われると「いや、そんなことはない。それは僕らと働いている工場に失礼だ」と反論していて、前評判がものすごく悪かったんですよ。
三原:まだランウェイを歩く前?
石川:そうです。発表した瞬間に総叩きに遭ったんですが、いざ当日になったら会場の恵比寿ガーデンプレイスに2周くらいお客さんが並んでいました。僕らがその年で一番、動員数があったんですよ。
DEAN:すごい。
石川はそこで「目の前のお客さんがこんなに熱狂してくれるのなら、ファッション業界に褒められることや前評判はなんの価値もない」と確信。お客さんの求めるものを追求することこそ大事だと再確認したことで、海外へ出ていくようになったという。世界をマーケットにして分母を変えることで、規模の拡大を狙った。
DEAN:それで人口の多いアジアを狙ったんですね。
石川:そうですね。日本人ってなぜか「アメリカの音楽のほうが本物だ」って平気で言うじゃないですか。そんなの関係ないし、ファッションもヨーロッパが最先端って言うけどそんなことない。今は世界中が同じものを見ている時代。もっと自分たちにプライドを持ったら絶対に戦えると思ったんですよね。
DEAN:まったく同感です。僕も自分でリミットを作らないほうがいいと思っていて、節操なく、エリアも含めてやってきました。日本で仕事をするようになって日本人・日本語のオペレーションシステムを見たときに、「これをベースに世界を見ると見誤るだろうな」と思いました。フィルターがひとつ入っているというか、海外の専門家の言うことを日本語に訳したものが正しいものとして存在している節がある。でも、どの角度や言語で見るかで解釈も地球の見方も全然違うじゃないですか。ひとつの国家や枠はむしろ幻想で、すべて世界社会の中の一部でしかないということが真実だと思うので、そういうことを改めて考えさせられましたね。
■ファッションはコミュニケーションツール
2014年に創設したブランド「#FR2」は、海外戦略を始めてから世界中を飛び回っていた石川が、言語に依存しないもので世界の人に届けられるものを考え続けた先に生まれたブランドだ。
石川:「見た瞬間に誰でもわかるようなマークがいい」ということからウサギのマークになりました。それは僕がウサギ年なので(笑)。あとウサギは世界的にも生命の象徴なのでウサギにしました。誰が見てもすぐわかる写真で広がっていけばいいなと。
三原:インスタグラムが人気になってきた頃でしたか?
石川:いや、インスタグラムが始まった頃ですかね。日本ではあまり使われていなかった頃。僕が海外を行ったり来たりしていたので、海外の友だちから「インスタグラムはめちゃくちゃイージーだよ」とおすすめされました。ツイッターは言語に依存していて日本語は日本人しかわからないけど、インスタグラムなら世界中の人が感じられる。
DEAN:「#FR2」って、最初からハッシュタグがついていたんですよね。じゃあ、そこを完全に意識していたんですね。バッチリですね。
「#FR2」のコンセプトは「セールはしない」。二次流通の盛り上がりを意識している。
石川:ファッション業界の流通は、半年前に作ったものが展示会を経て半年後に店頭に並びます。50パーセントをプロパーで消化して、残りをセールで消化するという変な慣習がありました。僕はそれをずっとおかしいと感じてきました。だから、とにかくセールは絶対にしないというコンセプトです。日本は「メルカリ」や「ヤフオク!」などの二次流通がすごく伸びているんです。だから、一次流通の僕らがセールをしてしまうと二次流通で全く価値がつきません。僕らがセールしないことで、50パーセントオフで売るなら、お客さんは最初から50パーセントオフで買っているのと同じ。だから、セールのマーケットは、お客さんに楽しんでもらえればいいんです。
DEAN:なるほど! ある意味、ユーザーも販売員のような感覚ということですよね。
石川:そうです。二次流通で価格が上がっても僕らの利益はないんですけど、認知は上がっていく。海外も勝手に値段が上がっていくんです。
デザインは、コミュニケーションの中心になるようにする戦略だ。
石川:たとえば、DEANさんが着ていらっしゃる「スモーキングキルズ(Smoking Kills)」だと、これを着てタバコを吸うという真逆の状態で写真を撮りたくなるんですよ。ポケットが逆さまなのも、タバコをポケットに入れないためなんです。
三原:なるほど! おもしろい。
DEAN:ノンバーバルですね~。
石川:「なにそれ!」ってなるようなモノを作っていますね。今は世界が写真中心のコミュニケーションになっていて、服を買ってくれた人が写真をポストしたら、世界中の人がシェアして勝手に宣伝してくれる。それを活かさない手はないな、と。しかも無料ですから。
『ROPPONGI PASSION PIT』では、毎回ゲストに自分が思う「情熱」について訊いている。石川にとって「情熱」とは「ただやるだけ」というシンプルな回答だ。
石川:理由はないと思います。誰かに用意されるものじゃないし、自分で作るしかない。「僕はやるけどお前はどうする?」という、本当にそれだけ。
DEAN:だから会社も「せーの」という名前なんですね。
石川:そうです。「いっせーの」です。「いっせーの」ってひとりではなく、誰かがいて初めて使う言葉なのでつけました。
DEAN:ファッションは石川さんにとってどんな存在ですか? 歴史の中で役割が変わってきているものですが、今この時代のファッションってどんなものでしょう。
石川:コミュニケーションツールですかね。
DEAN:さきほどの話と同じで、自分と他者がいて、そこで生み出される関係ということですね。
三原:それってほかのブランドと違う発想ですよね。
石川:本気でふざけてるんで(笑)。
三原:いいですね!
最後に石川は「世界でひとりでも多くの人に愛してもらうという目標のために、生きているうちにどれだけ挑戦できるか」と語り、DEANもその生き様に感動していた。今後の石川の挑戦に期待したい。
『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月25日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『ROPPONGI PASSION PIT』
放送日時:毎週土曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/passionpit/
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