Perfumeのあ~ちゃん、かしゆか、のっちが、7月5日(日)、J-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』にゲストとして出演。ナビゲーターを務めるライゾマティクス・真鍋大度とライブ・エンターテインメントの未来について考えた。
■自粛期間中はダンス…でも「1人だと全然踊れない」
真鍋はPerfumeのライブ演出にも携わるなど、あ~ちゃん、かしゆか、のっちとの付き合いは長い。Perfumeはツアー以降、自粛生活を送っているようで、3人で会うこともなかったのだとか。
真鍋:(メンバーと全く顔を合わせないのは)活動始まって以来、珍しいんじゃないですか?
あ~ちゃん:はじめてでしたね。2か月半ぐらい会ってなかったから、自分がPerfumeだということも危うく忘れそうに(笑)。だから自分のDVDとかを観たりしてました。
真鍋:運動をする量は普段より減るじゃないですか。どうされるんですか?
かしゆか:家のなかだと下に響くことを考えて、思いっきりは動けないんですけど、それなりに工夫して汗をかくようにしていました。あ~ちゃんは自分のDVDを観て踊ったりしていたんだっけ。
あ~ちゃん:踊ってた。1日1曲みたいな感じで、昔の歌とかのダンスを踊ったりして。
かしゆか:最近ライブでやっていない曲とかは振りがわからなそう。
真鍋:すぐに思い出せるものですか?
あ~ちゃん:思い出せはするんだけど、2人とのカノンみたいにトントントンッとかなっているので、自分のリズムだけでしかなんとなく体に入ってないし、でも視界のなかで2人が動いているのを感じながら動いているから、1人だと全然踊れなくなるんですよ。
真鍋も自粛期間中、ダンスレッスンをリモートでやっていたという。最近はリアルスペースでのレッスンも少しずつ行っているようで、「『レーザービーム』を軽く踊ってきた」と明かす。しかし、「あの曲はめちゃくちゃ難しいですね」と苦笑していた。
■のっちと真鍋の共通点は「ゲーム」
一方のっちは、「基本的に家にいるのが苦ではない」ようで、自粛期間中はゲームをしたり、これまで見ていなかったドラマ・アニメを観ることで忙しくしていたという。真鍋はそんなのっちとの接点を明かす。
真鍋:僕とのっちとの唯一のつながりはゲームなので(笑)。
のっち:確かに『ストリートファイター』をやっていて、フレンドなんですよね。でも1回も対戦をしたことがない。
真鍋:そうなんですよ。あれは精神力がタフじゃないとできない。負けると悔しいじゃないですか。負けるのに慣れないと難しくて、僕はゲームで負けると悔しくて心が折れてしまうので(笑)。負けたら腕立てを始めて、怒りのエネルギーを出します。
のっち:私は負けたら心がボキッて折れちゃって、1回ちょっと「今日はやめておくかな」って。また気分が乗ったらやります。
真鍋:かしゆかは?
かしゆか:私も後回しにしていた本を読んだり、パズルをしたり。家に長時間いないとできないことをやっていましたね。アニメの一気観とか。
真鍋:パズルって、ジグソーパズルですか?
かしゆか:そうです、1000ピース。昔ハマっていて。手をつけてなかったのが溜まっていたので、家にずっといないといけないという時間にやってみようと思って2つやりました。散らかったものを型にはめていくみたいな心地よさです。
■リハーサルはレストランで!? 印象的だったカンヌでのライブ
長年タッグを組んできたPerfumeと真鍋が、印象的だったプロジェクトを振り返った。
あ~ちゃん:カンヌでやった『Spending all my time』はやっぱり、すごく印象的でした。
真鍋:あれは僕もそうですね。
2013年にフランス・カンヌで開催された、世界最大の広告祭「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」。Perfumeは日本人アーティストとして初めてゲストとして招待され、真鍋が登壇したプレゼンテーションで『Spending all my time』のパフォーマンスを披露した。しかし、その舞台裏ではホテルのレストランでリハーサルをやるなど、苦労もあったという。
真鍋:そもそもライブをする人たちなんていないじゃないですか。トークイベントのなかでサプライズで出て、しかも設営時間が15分みたいなチャレンジだったので、終わったあとに3人がすごく「アハハ」って安堵している様子を見て(笑)。もっと楽にいろいろやれないといかんな、と思いました。
その後、真鍋とPerfumeはサウス・バイ・サウスウエストでの「超アウェー」だったという環境でのライブも振り返った。
■「無観客ライブ」の先駆者・Perfumeが考える音楽の未来
このコロナ禍の影響で、リモートライブは増加傾向にある。真鍋は、Perfumeを「配信ライブの先駆者」と称賛。真鍋とPerfumeが、これからの音楽シーンにおいてやるべきことや目標を語った。
真鍋:年末のイベントとかでも配信をいっぱいやっているから、いろいろやりようもたくさんあるなとは思います。
あ~ちゃん:「自分たちがこれまでやってきたことって、無観客ライブだよな」というのは、そういう風に言われるとクールに感じるけど、配信やバーチャルでできることって、ずっとやってきたことでもあるから、そこの温度差をなくしたいなとは思います。「無観客ライブ」という言葉のクールさと、自分たちがこれまでやってきた配信は一緒のはずなんだけど、同じには感じないというか。「別物だな」って感じちゃうところ、その価値観を変えたい。もっと温かいものだし、もっと熱くなるものなんだよ、ということを伝えたいなと思います。
真鍋:お客さんも観るだけじゃなくて、たとえば今までも、カンヌのときとかもそうでしたけど、やっぱりあれは初めて、日本にいる人たちも応援できるようにというので、Twitterでタグをつけたらメンバーたちの身体にプロジェクションされるとか。どうやって参加をするかみたいなことも今までもやってきているから、こういう時期になって改めて早い段階からやってたなと思ったんです。
Perfumeは2017年11月、ニューヨーク・ロンドン・東京の3都市から同時配信でダンスパフォーマンスを披露。リアルタイムで各地にいる3人の映像を合成して、その映像を特設サイトでストリーミング配信し、距離の概念を超えたライブを実現させている。
真鍋:今で言ったらリモートライブみたいな感じじゃないですか。だけど当時、長方形の映像を3つ並べたりするだけだと面白くならないなと思って、いろいろな合成のパターンを考えて、あたかも3人が同じ場所にいるかのようにみたいなことをやっていました。あれとかもノウハウとかをうまい形で公開できたらいいのになって。
あ~ちゃん:変わるかもしれないですね。そういう表現をこういう状況になったからこそやっている人たちがたくさんいると思うんですけど、自分たちはこういう状況になる前から挑戦をして、こういう表現をもともとしていた者としての新しい見せ方をまた提案できたら、かっこいいなと思うんですけどね。
『INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。放送は毎週日曜日23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月12日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト: https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/
■自粛期間中はダンス…でも「1人だと全然踊れない」
真鍋はPerfumeのライブ演出にも携わるなど、あ~ちゃん、かしゆか、のっちとの付き合いは長い。Perfumeはツアー以降、自粛生活を送っているようで、3人で会うこともなかったのだとか。
真鍋:(メンバーと全く顔を合わせないのは)活動始まって以来、珍しいんじゃないですか?
あ~ちゃん:はじめてでしたね。2か月半ぐらい会ってなかったから、自分がPerfumeだということも危うく忘れそうに(笑)。だから自分のDVDとかを観たりしてました。
真鍋:運動をする量は普段より減るじゃないですか。どうされるんですか?
かしゆか:家のなかだと下に響くことを考えて、思いっきりは動けないんですけど、それなりに工夫して汗をかくようにしていました。あ~ちゃんは自分のDVDを観て踊ったりしていたんだっけ。
あ~ちゃん:踊ってた。1日1曲みたいな感じで、昔の歌とかのダンスを踊ったりして。
かしゆか:最近ライブでやっていない曲とかは振りがわからなそう。
真鍋:すぐに思い出せるものですか?
あ~ちゃん:思い出せはするんだけど、2人とのカノンみたいにトントントンッとかなっているので、自分のリズムだけでしかなんとなく体に入ってないし、でも視界のなかで2人が動いているのを感じながら動いているから、1人だと全然踊れなくなるんですよ。
真鍋も自粛期間中、ダンスレッスンをリモートでやっていたという。最近はリアルスペースでのレッスンも少しずつ行っているようで、「『レーザービーム』を軽く踊ってきた」と明かす。しかし、「あの曲はめちゃくちゃ難しいですね」と苦笑していた。
■のっちと真鍋の共通点は「ゲーム」
一方のっちは、「基本的に家にいるのが苦ではない」ようで、自粛期間中はゲームをしたり、これまで見ていなかったドラマ・アニメを観ることで忙しくしていたという。真鍋はそんなのっちとの接点を明かす。
真鍋:僕とのっちとの唯一のつながりはゲームなので(笑)。
のっち:確かに『ストリートファイター』をやっていて、フレンドなんですよね。でも1回も対戦をしたことがない。
真鍋:そうなんですよ。あれは精神力がタフじゃないとできない。負けると悔しいじゃないですか。負けるのに慣れないと難しくて、僕はゲームで負けると悔しくて心が折れてしまうので(笑)。負けたら腕立てを始めて、怒りのエネルギーを出します。
のっち:私は負けたら心がボキッて折れちゃって、1回ちょっと「今日はやめておくかな」って。また気分が乗ったらやります。
真鍋:かしゆかは?
かしゆか:私も後回しにしていた本を読んだり、パズルをしたり。家に長時間いないとできないことをやっていましたね。アニメの一気観とか。
真鍋:パズルって、ジグソーパズルですか?
かしゆか:そうです、1000ピース。昔ハマっていて。手をつけてなかったのが溜まっていたので、家にずっといないといけないという時間にやってみようと思って2つやりました。散らかったものを型にはめていくみたいな心地よさです。
■リハーサルはレストランで!? 印象的だったカンヌでのライブ
長年タッグを組んできたPerfumeと真鍋が、印象的だったプロジェクトを振り返った。
あ~ちゃん:カンヌでやった『Spending all my time』はやっぱり、すごく印象的でした。
真鍋:あれは僕もそうですね。
2013年にフランス・カンヌで開催された、世界最大の広告祭「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」。Perfumeは日本人アーティストとして初めてゲストとして招待され、真鍋が登壇したプレゼンテーションで『Spending all my time』のパフォーマンスを披露した。しかし、その舞台裏ではホテルのレストランでリハーサルをやるなど、苦労もあったという。
真鍋:そもそもライブをする人たちなんていないじゃないですか。トークイベントのなかでサプライズで出て、しかも設営時間が15分みたいなチャレンジだったので、終わったあとに3人がすごく「アハハ」って安堵している様子を見て(笑)。もっと楽にいろいろやれないといかんな、と思いました。
その後、真鍋とPerfumeはサウス・バイ・サウスウエストでの「超アウェー」だったという環境でのライブも振り返った。
■「無観客ライブ」の先駆者・Perfumeが考える音楽の未来
このコロナ禍の影響で、リモートライブは増加傾向にある。真鍋は、Perfumeを「配信ライブの先駆者」と称賛。真鍋とPerfumeが、これからの音楽シーンにおいてやるべきことや目標を語った。
真鍋:年末のイベントとかでも配信をいっぱいやっているから、いろいろやりようもたくさんあるなとは思います。
あ~ちゃん:「自分たちがこれまでやってきたことって、無観客ライブだよな」というのは、そういう風に言われるとクールに感じるけど、配信やバーチャルでできることって、ずっとやってきたことでもあるから、そこの温度差をなくしたいなとは思います。「無観客ライブ」という言葉のクールさと、自分たちがこれまでやってきた配信は一緒のはずなんだけど、同じには感じないというか。「別物だな」って感じちゃうところ、その価値観を変えたい。もっと温かいものだし、もっと熱くなるものなんだよ、ということを伝えたいなと思います。
真鍋:お客さんも観るだけじゃなくて、たとえば今までも、カンヌのときとかもそうでしたけど、やっぱりあれは初めて、日本にいる人たちも応援できるようにというので、Twitterでタグをつけたらメンバーたちの身体にプロジェクションされるとか。どうやって参加をするかみたいなことも今までもやってきているから、こういう時期になって改めて早い段階からやってたなと思ったんです。
Perfumeは2017年11月、ニューヨーク・ロンドン・東京の3都市から同時配信でダンスパフォーマンスを披露。リアルタイムで各地にいる3人の映像を合成して、その映像を特設サイトでストリーミング配信し、距離の概念を超えたライブを実現させている。
真鍋:今で言ったらリモートライブみたいな感じじゃないですか。だけど当時、長方形の映像を3つ並べたりするだけだと面白くならないなと思って、いろいろな合成のパターンを考えて、あたかも3人が同じ場所にいるかのようにみたいなことをやっていました。あれとかもノウハウとかをうまい形で公開できたらいいのになって。
あ~ちゃん:変わるかもしれないですね。そういう表現をこういう状況になったからこそやっている人たちがたくさんいると思うんですけど、自分たちはこういう状況になる前から挑戦をして、こういう表現をもともとしていた者としての新しい見せ方をまた提案できたら、かっこいいなと思うんですけどね。
『INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。放送は毎週日曜日23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月12日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト: https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/
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