劇団ゴジゲンの主宰である松居大悟がナビゲートする、J-WAVEで放送中の『JUMP OVER』。ラジオ、映画、演劇、音楽などの枠を越えた企画を発信し続けている。
7月16日(木)のオンエアでは、前回に引き続き、ゲストに小山田壮平が登場。小山田は松居が監督する最新作映画『#ハンド全力』の主題歌『OH MY GOD』を担当している。
【前回の記事】
松居大悟、会ったことがない小山田壮平から深夜に電話があり…意気投合!
■小山田の楽曲の作り方
松居は「(小山田)壮平くんの曲は生きもののようだ」と表現し、その曲作りについて訊いた。
松居:壮平くんは曲を作るとき、日々バッとアイデアが浮かんでくるのか、アイデアをためたりするのか。
小山田:浮かんだメロディーとか言葉をメモとしてためてたりもするんですけど、その中で自分が「これはいい曲になりそうだな」と強く思ったものにフォーカスして、1曲を短い期間でバッと作っちゃうほうが多いですね。だけど、歌詞にすごくこだわりがあるというか。接続詞を「は」にするのか「の」にするのかとか、そういうことを繰り返しながら、頭の中で推考していくような作業が長く続いたりもするんですけど、大枠はわりと短く作りますね。
松居:最初に曲が生まれる瞬間って、メロディーなのか言葉なのか、景色なのか雰囲気なのか、どれなの?
小山田:いいメロディーがパッと浮かんだりすることはあるんですけど、そこに言葉とメロディーが合わさるような時に、「これはもしかしたら、いい曲なんじゃないか」と思うんです。「いい曲だ」と思うポイントは、自分が無意識の中で表現したかった感情とか思い。無意識に表現したかったものって自分の中で新しいものなんです。「これは新しい」「新鮮さがあるぞ」って。
松居:新鮮なものができたあとは、ずっと新鮮なまま付き合えていくのかな。
小山田:よっぽどいいものはそうなるけど、そうじゃないものもあって、それはだんだん自分の中でランキングが下がっていきます。「けっこう頑張ったんだけど、ああ、下がって行った……」って(笑)。
■1990年代のJ-POPが好きだった
松居は何かを生み出す時に「中学時代、芸術にいろいろ救われて今の世界に興味が向いたから、学生時代の俺みたいなやつが救われたらいいなと思って作る部分がある」と明かす。
松居:壮平くんはそういう感覚があったりする?
小山田:暗い時代の、ふさぎ込んでいる人に対して作るものも、曲によってはあるかもしれない。
松居:そもそも、中学・高校の時って何が一番好きだったの?
小山田:やっぱり音楽が好きでしたね。
松居:何を聴いていたの?
小山田:1990年代のヒットチャートのJ-POPは全部好き、みたいな。GLAY、L'Arc-en-Ciel、Mr.Children、スピッツ、エレファントカシマシ、奥田民生……見境なくというか(笑)。(音楽に対して、自分が)カラッカラの雑巾だったから全部大好き、みたいな。
松居:そういう曲を探すのはテレビで?
小山田:テレビとかラジオで知って、コードと歌詞が載っている楽譜雑誌『月刊歌謡曲』を買って、それを見ながら歌ったりするのがずっと好きでした。
松居:学生時代は難しい音楽を聴くって感じではなかったんだね。
小山田:そうですね。そんなに掘って掘って、プログレ聴いてサイケデリックみたいな感じではなかったですね。
■自分の旅への思いと人生観がひとつの作品になると思った
小山田は、映画『#ハンド全力』の主題歌『OH MY GOD』や、同曲が収録されている8月26日(水)リリースの初ソロアルバム『THE TRAVELING LIFE』にて、ソロ名義の活動が本格化する。
松居:その動きはどういった心境から?
小山田:ひとつはタイミング的にひとりでやるのが一番いい状態だったということでしたが、作品を作りたいという熱量は常にありました。
松居:ソロでライブもやって、ライブと公式サイト限定のCDも販売していたから曲もあったわけだしね。
小山田:そこでアルバムのアイデアが浮かんで。
松居:それが初ソロアルバム『THE TRAVELING LIFE』なんですね。
小山田:タイトルの通り「人生とは旅である」というところにフォーカスされているようなアルバムになっています。もともと自分は旅好きで、それをすごく実感した瞬間に、方丈記の「人生は仮の宿りである」というような一節が、自分の深いところに無意識下であったことに気づいた瞬間がありました。旅に関する曲をけっこう書いていたこともあり、その時に、自分の旅への思いと人生観がひとつの作品になるんじゃないかと思いました。
番組では、松居が小山田に弾き語りをリクエスト。それに応えた小山田はandymori『ベースマン』を披露した。
小山田の奏でるメロディーと歌声を満喫した松居は「壮平くんは歌うために生まれてきた人だ」と絶賛した。
小山田と松居は、次回7月23日(木)オンエアの『JUMP OVER』でも引き続きトークを繰り広げる。オンエアは26時から。
また、『JUMP OVER』発のバイノーラル・ラジオ・ドラマ『ファミリーサマービュー』が、現在J-WAVEのインターネットオーディオ事業を担うJAVEによるデジタル音声コンテンツ配信サービス「SPINEAR」(https://spinear.com/)で配信中。こちらも要チェック。
【詳細】
バイノーラル・ラジオ・ドラマ『ファミリーサマービュー』とは? 聴き方も紹介
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月23日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『JUMP OVER』
放送日時:毎週木曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/
7月16日(木)のオンエアでは、前回に引き続き、ゲストに小山田壮平が登場。小山田は松居が監督する最新作映画『#ハンド全力』の主題歌『OH MY GOD』を担当している。
【前回の記事】
松居大悟、会ったことがない小山田壮平から深夜に電話があり…意気投合!
■小山田の楽曲の作り方
松居は「(小山田)壮平くんの曲は生きもののようだ」と表現し、その曲作りについて訊いた。
松居:壮平くんは曲を作るとき、日々バッとアイデアが浮かんでくるのか、アイデアをためたりするのか。
小山田:浮かんだメロディーとか言葉をメモとしてためてたりもするんですけど、その中で自分が「これはいい曲になりそうだな」と強く思ったものにフォーカスして、1曲を短い期間でバッと作っちゃうほうが多いですね。だけど、歌詞にすごくこだわりがあるというか。接続詞を「は」にするのか「の」にするのかとか、そういうことを繰り返しながら、頭の中で推考していくような作業が長く続いたりもするんですけど、大枠はわりと短く作りますね。
松居:最初に曲が生まれる瞬間って、メロディーなのか言葉なのか、景色なのか雰囲気なのか、どれなの?
小山田:いいメロディーがパッと浮かんだりすることはあるんですけど、そこに言葉とメロディーが合わさるような時に、「これはもしかしたら、いい曲なんじゃないか」と思うんです。「いい曲だ」と思うポイントは、自分が無意識の中で表現したかった感情とか思い。無意識に表現したかったものって自分の中で新しいものなんです。「これは新しい」「新鮮さがあるぞ」って。
松居:新鮮なものができたあとは、ずっと新鮮なまま付き合えていくのかな。
小山田:よっぽどいいものはそうなるけど、そうじゃないものもあって、それはだんだん自分の中でランキングが下がっていきます。「けっこう頑張ったんだけど、ああ、下がって行った……」って(笑)。
■1990年代のJ-POPが好きだった
松居は何かを生み出す時に「中学時代、芸術にいろいろ救われて今の世界に興味が向いたから、学生時代の俺みたいなやつが救われたらいいなと思って作る部分がある」と明かす。
松居:壮平くんはそういう感覚があったりする?
小山田:暗い時代の、ふさぎ込んでいる人に対して作るものも、曲によってはあるかもしれない。
松居:そもそも、中学・高校の時って何が一番好きだったの?
小山田:やっぱり音楽が好きでしたね。
松居:何を聴いていたの?
小山田:1990年代のヒットチャートのJ-POPは全部好き、みたいな。GLAY、L'Arc-en-Ciel、Mr.Children、スピッツ、エレファントカシマシ、奥田民生……見境なくというか(笑)。(音楽に対して、自分が)カラッカラの雑巾だったから全部大好き、みたいな。
松居:そういう曲を探すのはテレビで?
小山田:テレビとかラジオで知って、コードと歌詞が載っている楽譜雑誌『月刊歌謡曲』を買って、それを見ながら歌ったりするのがずっと好きでした。
松居:学生時代は難しい音楽を聴くって感じではなかったんだね。
小山田:そうですね。そんなに掘って掘って、プログレ聴いてサイケデリックみたいな感じではなかったですね。
■自分の旅への思いと人生観がひとつの作品になると思った
小山田は、映画『#ハンド全力』の主題歌『OH MY GOD』や、同曲が収録されている8月26日(水)リリースの初ソロアルバム『THE TRAVELING LIFE』にて、ソロ名義の活動が本格化する。
松居:その動きはどういった心境から?
小山田:ひとつはタイミング的にひとりでやるのが一番いい状態だったということでしたが、作品を作りたいという熱量は常にありました。
松居:ソロでライブもやって、ライブと公式サイト限定のCDも販売していたから曲もあったわけだしね。
小山田:そこでアルバムのアイデアが浮かんで。
松居:それが初ソロアルバム『THE TRAVELING LIFE』なんですね。
小山田:タイトルの通り「人生とは旅である」というところにフォーカスされているようなアルバムになっています。もともと自分は旅好きで、それをすごく実感した瞬間に、方丈記の「人生は仮の宿りである」というような一節が、自分の深いところに無意識下であったことに気づいた瞬間がありました。旅に関する曲をけっこう書いていたこともあり、その時に、自分の旅への思いと人生観がひとつの作品になるんじゃないかと思いました。
番組では、松居が小山田に弾き語りをリクエスト。それに応えた小山田はandymori『ベースマン』を披露した。
小山田の奏でるメロディーと歌声を満喫した松居は「壮平くんは歌うために生まれてきた人だ」と絶賛した。
小山田と松居は、次回7月23日(木)オンエアの『JUMP OVER』でも引き続きトークを繰り広げる。オンエアは26時から。
また、『JUMP OVER』発のバイノーラル・ラジオ・ドラマ『ファミリーサマービュー』が、現在J-WAVEのインターネットオーディオ事業を担うJAVEによるデジタル音声コンテンツ配信サービス「SPINEAR」(https://spinear.com/)で配信中。こちらも要チェック。
【詳細】
バイノーラル・ラジオ・ドラマ『ファミリーサマービュー』とは? 聴き方も紹介
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月23日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『JUMP OVER』
放送日時:毎週木曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/
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