引っ越しをする場合、これまでは現地に赴いて内覧をするのがスタンダードだった。転居先が遠方の場合などは見ないで決めることもあるだろう。間取りや設備と言った物件の「スペック」は不動産屋に確認することができるものの、細かいポイントを自分の目で見ることができたら……と思う人は少なくないはずだ。
不動産業界では、コロナ禍において新しいサービスが生まれた。自宅にいながらオンラインで不動産物件の内覧が受けられる「不動産テレビュー」だ。どういった仕組みなのか？ 不動産システムを開発・販売する企業、ファーレイ株式会社代表取締役の福田英伸さんに話を訊いた。ファーレイ株式会社は「猫と働ける会社」としても注目され、以前も同番組に出演したことがある（関連記事：猫と一緒に働ける企業が話題！ 「同伴手当」や、保護猫を救う取り組みも）。
福田さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」（ナビゲーター：サッシャ・増井なぎさ）。オンエアは5月20日（水）。
■自宅にいながら物件が内覧できる
外出自粛の期間、不動産業界はどうなっていたのか。福田さんによると、不動産に対する客からの反響は減少しなかったものの、その後の内覧ができないという悩みが聞かれたという。そこで同社が始めたのが「不動産テレビュー」だ。
・不動産テレビュー公式サイト
https://www.teleview.jp/
福田：「不動産テレビュー」は、「tele（テレ）」という遠隔を表す言葉と「view（ビュー）」の内覧をあわせ持った言葉で、遠隔で不動産内覧ができるサービスです。お客様が自宅にいる状態で、不動産の営業が実際の物件に赴きます。お客様は、スマートフォンやパソコンのビデオ通話機能を使いながら、リアルタイムで物件の内覧をすることができます。営業はお客さんから「お風呂が見たい」だとか「トイレをもう1度見せてください」という指示を受けて、それらにカメラを向けて内覧を進めていきます。
増井は実際に不動産テレビューを体験。ただカメラをまわすだけでなく、自分の目で見ている間隔で内覧できる工夫もあったそうだ。
増井：カメラマンさんが別にいらっしゃって、私の身長に合わせて物件のサイズ感を紹介してくださいました。
福田：まるで実際の物件に行って案内を受けているかのような内覧ができるのが、「不動産テレビュー」の利点です。
コロナ禍において非接触で内覧できるのは魅力的だ。さらに、遠方に住んでいる人、体が不自由な人や、小さな子どもがいる人など、現地に行くことが難しいケースにも不動産テレビューは役立つ。また、実際に足を運ぶとなると、一日に何軒も見ることが難しい場合もあるが、オンライン内覧であれば、落ち着いて物件を比較できるようになるかもしれない。
福田：ビデオ通話に録画機能があれば、内覧を録画して共有することができますね。また、内覧中に図面を共有するなど、システムならではのメリットもあります。
■「不動産テレビュー」の課題と展望
「不動産テレビュー」では、首都圏を中心とした不動産会社の協力を受け、1万件近くの物件を内覧することができる。福田さんから、今後のサービスの課題や展望を訊いた。
福田：不動産賃貸業については、オンラインで重要事項説明ができる「IT重説」と呼ばれるものが認められているのですが、売買不動産の場合はそれができないんですね。ですので、物件の売買契約の際には対面が原則となります。そこが課題ですね。今後、宅地建物取引業法が変わって、そういった部分が便利になってくれればいいなと願っています。
増井：「不動産テレビュー」ですが、今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか？
福田：新型コロナウイルスの影響に関係なく、オンラインで物件の内覧ができるメリットは大きいなと考えています。今の状況が収束したとしても、「不動産テレビュー」が不動産業界に根付いてくれればいいなと期待しています。
福田さんによると、不動産屋によってはオンライン上に架空のストアを作って来店の必要をなくしたり、移動中に物件を見られるようなPR動画を制作したりしているという。今後、不動産屋で話を聞き、物件を見に行って……という家探しの常識が変わっていきそうだ。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜～木曜の10時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】（2020年5月27日28時59分まで）
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名：『STEP ONE』
放送日時：月・火・水・木曜 9時-12時30分
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
不動産業界では、コロナ禍において新しいサービスが生まれた。自宅にいながらオンラインで不動産物件の内覧が受けられる「不動産テレビュー」だ。どういった仕組みなのか？ 不動産システムを開発・販売する企業、ファーレイ株式会社代表取締役の福田英伸さんに話を訊いた。ファーレイ株式会社は「猫と働ける会社」としても注目され、以前も同番組に出演したことがある（関連記事：猫と一緒に働ける企業が話題！ 「同伴手当」や、保護猫を救う取り組みも）。
福田さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」（ナビゲーター：サッシャ・増井なぎさ）。オンエアは5月20日（水）。
■自宅にいながら物件が内覧できる
外出自粛の期間、不動産業界はどうなっていたのか。福田さんによると、不動産に対する客からの反響は減少しなかったものの、その後の内覧ができないという悩みが聞かれたという。そこで同社が始めたのが「不動産テレビュー」だ。
・不動産テレビュー公式サイト
https://www.teleview.jp/
福田：「不動産テレビュー」は、「tele（テレ）」という遠隔を表す言葉と「view（ビュー）」の内覧をあわせ持った言葉で、遠隔で不動産内覧ができるサービスです。お客様が自宅にいる状態で、不動産の営業が実際の物件に赴きます。お客様は、スマートフォンやパソコンのビデオ通話機能を使いながら、リアルタイムで物件の内覧をすることができます。営業はお客さんから「お風呂が見たい」だとか「トイレをもう1度見せてください」という指示を受けて、それらにカメラを向けて内覧を進めていきます。
増井は実際に不動産テレビューを体験。ただカメラをまわすだけでなく、自分の目で見ている間隔で内覧できる工夫もあったそうだ。
増井：カメラマンさんが別にいらっしゃって、私の身長に合わせて物件のサイズ感を紹介してくださいました。
福田：まるで実際の物件に行って案内を受けているかのような内覧ができるのが、「不動産テレビュー」の利点です。
コロナ禍において非接触で内覧できるのは魅力的だ。さらに、遠方に住んでいる人、体が不自由な人や、小さな子どもがいる人など、現地に行くことが難しいケースにも不動産テレビューは役立つ。また、実際に足を運ぶとなると、一日に何軒も見ることが難しい場合もあるが、オンライン内覧であれば、落ち着いて物件を比較できるようになるかもしれない。
福田：ビデオ通話に録画機能があれば、内覧を録画して共有することができますね。また、内覧中に図面を共有するなど、システムならではのメリットもあります。
■「不動産テレビュー」の課題と展望
「不動産テレビュー」では、首都圏を中心とした不動産会社の協力を受け、1万件近くの物件を内覧することができる。福田さんから、今後のサービスの課題や展望を訊いた。
福田：不動産賃貸業については、オンラインで重要事項説明ができる「IT重説」と呼ばれるものが認められているのですが、売買不動産の場合はそれができないんですね。ですので、物件の売買契約の際には対面が原則となります。そこが課題ですね。今後、宅地建物取引業法が変わって、そういった部分が便利になってくれればいいなと願っています。
増井：「不動産テレビュー」ですが、今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか？
福田：新型コロナウイルスの影響に関係なく、オンラインで物件の内覧ができるメリットは大きいなと考えています。今の状況が収束したとしても、「不動産テレビュー」が不動産業界に根付いてくれればいいなと期待しています。
福田さんによると、不動産屋によってはオンライン上に架空のストアを作って来店の必要をなくしたり、移動中に物件を見られるようなPR動画を制作したりしているという。今後、不動産屋で話を聞き、物件を見に行って……という家探しの常識が変わっていきそうだ。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜～木曜の10時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】（2020年5月27日28時59分まで）
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名：『STEP ONE』
放送日時：月・火・水・木曜 9時-12時30分
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
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