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不安になると左に曲がりたくなる!? 人間の脳や体の不思議を学者が解説

不安になると左に曲がりたくなる!? 人間の脳や体の不思議を学者が解説

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。5月18日(月)のオンエアは、東京医科歯科大学名誉教授の奈良信雄さんが、脳の仕組みをクイズ形式で紹介した。


■不安になると活発に働く右脳

奈良さんは体の不思議、脳の仕組みに関して以下のようなクイズを出題した。

問題:人は不安を感じたり、心配なことがあると「あること」をしやすくなります。その「あること」とは次のどちらでしょうか?

1.右に曲がりたくなる
2.左に曲がりたくなる

別所:やっぱり、普段回ってるほうへグルグル回っちゃうんじゃない? 左じゃない? 僕なんかスーパーなんかも気が付くとずっと左に回ってますからね。

別所の予想通り、正解は2番の「左に曲がりたくなる」。不安と左回りの意外な関係性とは何なのだろうか?

奈良:大事な試合やテスト、プレゼンなどの前日にソワソワして落ち着かず、部屋の中でウロウロしてしまうことがあるかと思います。そんなときは、時計と反対回りの左に曲がりやすくなります。これは、不安なことや心配なことがあると、右の脳、すなわち右脳が活発に働くようになるからなんです。右脳が働くと、左に曲がりたくなってしまうと言われています。また、人間の心理には左に回るときは安心を感じ、右に回るときは緊張を感じる、という説もあります。陸上競技場のトラックや野球のベース、コンビニの商品配置も左回りが基本になっていますね。


■嘘をつくときに使うのは左脳! 脳と言動の結びつき

さらに奈良さんは、右脳と左脳の得意分野や、脳の働きが私たちの体や行動に与える影響についての豆知識を教えてくれた。

奈良:何かをイメージするときは左上を見て、言葉を思い出そうとするときは右上を見てしまいがちになります。これは左の脳、すなわち左脳は言語的なことが得意で、身体の右半分を動かし、一方の右脳はイメージ的なことが得意で、体の左半分を動かすためです。嘘をつくときは(左脳を働かせるので)、つい右上へ視線を動かすことが多くなります。

そして、右側の顔は、左側の顔よりも冷たく見えるということも起こる。

奈良:人間の顔は、ほとんどが完全な左右対称ではありません。顔の左側は右脳が、右側は左脳がコントロールしているからです。感覚や感性などの感情を担っている右脳の影響を受ける左側の顔は、優しく家庭的で、表情豊かな印象を与えます。一方、左脳の影響を受ける右側の顔は、知的でクールな印象、そして冷たいと感じることが多いようです。写真を撮るときは左側を向けて撮るといいかもしれませんね。

脳や体の仕組み、不思議についてさらに詳しく知りたい方は、奈良さん監修『もっと!! ざんねん? はんぱない! からだのなかのびっくり事典』(ポプラ社)もぜひチェックしてほしい。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」では、日々の生活をポジティブにする「健康」と「美」のトピックスを様々な視点で紹介している。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月25日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr

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