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乃木坂46・齋藤飛鳥「恐怖と友だちにならざるを得ない状況が多い」『オズの魔法使い』から学ぶ人生の気付き

乃木坂46・齋藤飛鳥「恐怖と友だちにならざるを得ない状況が多い」『オズの魔法使い』から学ぶ人生の気付き

J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』(ナビゲーター:ハリー杉山)のワンコーナー「HARRY'S ENGLISH CLASS」。ハリー杉山が、乃木坂46・齋藤飛鳥に英語を教えるコーナーだ。5月9日(土)のオンエアでは、ハリーが初めて翻訳を手掛けた書籍『人生を変えるオズの魔法 ―『オズの魔法使い』が教えてくれる幸福への道』(中央公論新社)から英語を学んだ。


■「乾杯」は英語でなんていう?

齋藤からのあいさつ「How are you doing?」(元気?)でスタート。齋藤はリモートで出演した。まずは、リスナーからの質問に答えた。

「オンライン飲み会が流行っていますが、日本語の『乾杯』にあたる英語はありますか? また、おふたりはオンライン飲み会をしたことはありますか?」

ハリー:日本の芸能界を代表する酒豪として「乾杯」の英語はわかるんじゃないですか?
齋藤:誰のことを言ってるんですか(笑)? いま私のことを言ってました?
ハリー:適当に言っちゃいました(笑)。僕の中では、時間があるときはウイスキーをシャワーのように全身に浴びて飲んでいるという、最近の飛鳥ちゃんの勝手なイメージがあったんですけど。
齋藤:違いますから(笑)。やめてください(笑)。
ハリー:こういうことを言っちゃうと浸透しますからね(笑)。怒られてしまう。失礼しました(笑)。どうですか。「乾杯」の英語はわかりますか? 以前にロケでイギリスに行ってましたよね。ビールを飲むときにみんなが何か言っていたのを覚えていますか?
齋藤:わかんないですけど、「Cheers!」って。
ハリー:おー!
齋藤:あ、やったー!
ハリー:それです。「Cheers」。パブとかに行くと、みんなパイントグラスっていって、大きいビールジョッキをバシャーンってぶつけ合うんです。酔っている人がそれを割ってしまうっていうシーンをよく見るんですけど。
齋藤:(笑)。
ハリー:オンライン飲み会はどうですか? そもそも我々は今オンラインで映像をつなげて会話していますけれども、そういうことはありますか?
齋藤:オンライン飲み会はないですけど、こうしてリモートでお仕事をしないといけない機会は増えましたね。スタッフさんと会議をするときとか。あと、メンバーで、ひとりでじっとしている生活に疲れちゃった人たちは、メンバー同士でやっているって聞きました。
ハリー:へえ、そうなんだね。それってメンバーのみんなもそうだけど、日本全国、世界中のみんながそれを味わっているわけじゃん。
齋藤:そうですね。
ハリー:飛鳥ちゃんもそうだけど、朝からずっと仕事をする生活を長年されているじゃないですか。こういう時間があると、自分にとって大切な人、たとえば家族のありがたみを改めて感じたり、存在の偉大さを感じたりしますよね。暗くなりがちなご時世ではありますけど、ポジティブに自分に対する投資の時間と考えてほしいな。めっちゃ真面目な話しちゃった。
齋藤:(笑)。真面目。
ハリー:でも大切だと思います。


■ハリーが一年かけて翻訳した一冊

ハリー杉山が初めて翻訳を手掛けたピーター・ガッツァーディの一冊『人生を変えるオズの魔法 ―『オズの魔法使い』が教えてくれる幸福への道』が3月に上梓された。同書は「友情やチームワークの大切さ」、「自分が主役となって人生という旅に向き合う勇気」、「最高の自分でいるために大事なこととは」など、世界的名作『オズの魔法使い』に散りばめられた人生の知恵を紹介している。コーナー後半では、同書から英語を学んだ。

ハリー:『オズの魔法使い』の本や映画は観たことありますか?
齋藤:映画はないんですけど、ミュージカルは観たことがあります。
ハリー:『ウィキッド』かな。映画は1939年公開で、その時代の映画は白黒だったの。アメリカの田舎のカンザスにいたドロシーは、なんでもない普通の生活を過ごしていたんだけど、ある日、竜巻によって彼女は家ごとオズの世界に吹き飛ばされてしまうんです。家のドアを開けてオズの世界に初めて足を踏み入れると、そこはカラフルな世界になっているわけよ。当時の映画ではそれがすごく衝撃的だったんです。
齋藤:へえ。
ハリー:ドロシーには、臆病なライオン、ブリキ男、カカシの三人の友だちがいて、オズの魔法使いや魔女たちに立ち向かうっていう話なんです。『オズの魔法使い』から学べる人生の気付きがいろいろあって、それをピーター・ガッツァーディさんが一冊の本にまとめたものを、僕が翻訳しました。一カ月くらいで翻訳できるかなという話だったんですけど、ふたを開けてみたら一年かかったっていうね(笑)。
齋藤:えー。
ハリー:翻訳がけっこう難しかったの。飛鳥ちゃんにも響くような文学や哲学に関する言葉があります。そのなかから今日は、みなさんに響く言葉を英語とともに紹介できたらなと思います。

ハリーは「世の中を初めて見るかのように見てみよう」という言葉をピックアップ。「慣れは怖いもの」と前置きをして、ハリーはこう解説した。

ハリー:日常の中で、たとえばおいしいご飯を何回も食べていると、どうしても初めてそれを口にしたときの感動を忘れちゃうことがあると思うんだよね。
齋藤:うん。
ハリー:大切な人と話していても、初めて話したときのように感じていないと、いて当たり前のような存在になってしまいます。これが怖くて、「日々いろいろなものを初めてかのように人生を生きてみましょう」という言葉が、「世の中を初めて見るかのように見てみよう」です。これを英語にすると「See the world like the first time.」。
齋藤:See the world like the first time.
ハリー:いいですね。飛鳥ちゃんは、お仕事とか百戦錬磨なわけじゃん。
齋藤:いやいやいや(笑)。
ハリー:でも意外と初めてかのようにアプローチしてみると、違う発見があるかもしれないよね。
齋藤:めっちゃあると思います。
ハリー:ほんと? いつもおいしい肉ばっかり食べてるから感動とかを忘れちゃってるんじゃないですか?
齋藤:そんなことないですよ(笑)。でも、いい言葉ですね。覚えておこう。

次にハリーが紹介したのは「恐怖を怖がるともっと怖くなる。代わりに恐怖と友だちになろう」という言葉。

ハリー:飛鳥ちゃんを見ていると、あまり恐怖を表に出さない人だと思うんです。自分のなかで今までいろいろなハードルがあって、乗り越えるのが難しいこともあったと思うのね。それこそ映画の撮影とか初めて舞台に立ったときとか。そういうときに飛鳥ちゃんって気がついたら恐怖と友だちになっちゃってると思うのよ。恐怖を恐怖としてとらえずに、仲良くなって友だちになるっていう。
齋藤:たしかに、恐怖と友だちにならざるを得ない状況が多いかもしれないです。
ハリー:この言葉を英語にすると「Don’t be afraid of fear. Become a friend of fear.」。「fear」が「恐怖」です。
齋藤:Don’t be afraid of fear. Become a friend of fear.
ハリー:Good! 「Friend」の「R」は「L」の発音にならないように気をつけてくださいね。

『人生を変えるオズの魔法 ―『オズの魔法使い』が教えてくれる幸福への道』には、今回紹介した言葉のほかにも素敵な言葉がたくさん詰まっている。気になる方は手に取ってみてはいかがだろうか。

ハリー杉山が先生になって、乃木坂46・齋藤飛鳥にイチから英語をレッスンする『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「HARRY'S ENGLISH CLASS」は毎週土曜日の7時5分ごろからオンエア。次回もお楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月16日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『POP OF THE WORLD』
放送日時:毎週土曜 6時-8時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/popworld

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