J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガシカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
5月3日(日)のオンエアでは特別バージョンとして、スガがセルフドライブをすることに。1980年代の東京を目的地に、空想ドライブを実施。当時の思い出を語った。
■レーベルカラーが強かった80年代
スガは80年代の東京について「ちょうどバブル全盛期を迎える、超景気のいい時代」と振り返る。スガは今回「裏テーマ」を設定するとして、数多あるメジャーのレコード会社のなかから「エピックソニー」にスポットを当て、その理由を説明した。
スガ:今はそうでもないんですけど、当時80年代ぐらいまでは、レーベルにはカラーが強くあって「このレーベルはこのカラーだよ」というのが色濃く出ていたんです。だからレーベルという考え方は、音楽を語る上でひとつの大きな役割を果たしていました。このころの「エピックソニー」というレーベルは、アーティスト同士のつながりが深い。そして集まっているアーティストがひとつの時代を築いていって、お互いがプロデュースをしたりコラボをしたりしながら、どんどんと日本の音楽のナンバーワンをとっていく。そんな感じのイメージがあったレーベルです。
■多くの有名アーティストを輩出のエピックソニーとは?
エピックソニーとはどういったレーベルなのか、スガは「Hi,Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。
MBUX:エピックソニーはCBSソニーの邦楽部門のレーベルから発展的に独立し、1978年に設立されました。1980年には佐野元春がデビュー。シャネルズの『ランナウェイ』が大ヒットを記録し、それまで日本のミュージックシーンの主流だった歌謡曲やニューミュージックより、ポップでカラフルなサウンドが新鮮に受け取められます。その後は破竹の勢いで、大江千里、渡辺美里、BARBEE BOYS、TM NETWORK、岡村靖幸、DREAMS COME TRUEがブレイクを果たしていきます。
スガ:ありがとうMBUX。すごいアーティストがいっぱい出てきて、90年代はドリカムとかジュディマリ(JUDY AND MARY)とか、Charaさんとかもそうだね。俺は実はソニーのオーディションに落ちたんだよね(笑)。
「年代の若い順で聴いてみよう」ということで、エピックの初期のころのアーティストから、82年リリースの一風堂『すみれ September Love』をオンエア。スガは「16歳ぐらいのとき……たぶん、リアルタイムでは聴いてないと思うな」と述べた。
■ギタリスト・土屋昌巳との思い出
一風堂のボーカルでギターの土屋昌巳は、70年代にスタジオミュージシャンとして活躍したヴォーカリスト・大橋純子のバックバンドである美乃家セントラル・ステイションを経て、80年代にはイギリスに渡りロックバンド、JAPANのワールドツアーのサポートメンバーに参加。世界中で演奏活動を行った。さらには秋元 康プロデュースの、おニャン子クラブが出演する『夕焼けニャンニャン』(フジテレビ系)にも出演。以降、プロデューサー、作曲家、アーティスト、ギタリストとして現役で活躍をしている。スガはそんな多方面で活躍する土屋と自身とのエピソードを語った。
スガ:ちょうど(7枚目のアルバム)『PARADE』の録音をしているときに、隣のスタジオで土屋さんがレコ―ディングをしていたんだよね。その日はギターのレコーディングをやっていたんだけど、エフェクターがどうしても足りなくて「土屋さんに借りたらいいんじゃね?」みたいな話になったわけ(笑)。恐れ多くも俺が隣のスタジオに行って、土屋さんに「土屋さん、これ持ってないっすか?」って聞いたら「あるよ!」って貸してもらって『PARADE』のレコーディングをした記憶があるんです。土屋さんはニューロマンティックという感じのサウンドのプロデュースが多いんだけど、すごいのはギターはなんでもできるし、めちゃくちゃうまい! もうびっくりしますね。なにかのプロデュースで、全然違うジャンルの音楽をやったときにパッと弾いたフレーズとかがめちゃくちゃかっこよかったりするんですよね。やっぱりずっと何十年とやっているギタリストというのはすごいんだなと思った記憶があります。
■作曲家の故・大内義昭さんへのリスペクト
続いてスガは、土屋がプロデュースをしたエピックソニーのアーティスト、80年代の中期に一世を風靡した小比類巻かほるに注目。小比類巻のファンだというスガは「アルバムが出るのが楽しみだったし、地下鉄で移動をしているときとかは、いつもKohhy(コッヒー)の曲を聴いていました」と回顧。『Hold On Me』『COME ON』といったヒット曲を挙げながらも、全曲を土屋がプロデュースした4枚目のオリジナルアルバム『Hearts On Parade』について語った。
スガ:サウンドもけっこう土屋さん色が強くて、ロックではあるけどちょっとデジタルが入っているような、そんな感じの作風なんです。『Hold On Me』とかもそうなんだけど、『City Hunter~愛よ消えないで~』や『TOGETHER』を作っている大内(義昭)さんという作曲家の曲が、すべからく全部俺は好きで、あとから調べてみて「いつか一緒に仕事をしたいな」って思っていたんだけど、50代の若さで亡くなっちゃってたんだよね。一緒に仕事をすることは叶いませんでした。
スガは「大内さんが曲を作って、もちろんKohhyが作詞をして、土屋さんがプロデュースをした曲のなかで俺が本当に大好きで、今でも聴くぐらい大好きな曲」と紹介をして、『TIME FLIES』をオンエアした。
スガが空想ドライブをナビゲートをする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月10日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/
5月3日(日)のオンエアでは特別バージョンとして、スガがセルフドライブをすることに。1980年代の東京を目的地に、空想ドライブを実施。当時の思い出を語った。
■レーベルカラーが強かった80年代
スガは80年代の東京について「ちょうどバブル全盛期を迎える、超景気のいい時代」と振り返る。スガは今回「裏テーマ」を設定するとして、数多あるメジャーのレコード会社のなかから「エピックソニー」にスポットを当て、その理由を説明した。
スガ:今はそうでもないんですけど、当時80年代ぐらいまでは、レーベルにはカラーが強くあって「このレーベルはこのカラーだよ」というのが色濃く出ていたんです。だからレーベルという考え方は、音楽を語る上でひとつの大きな役割を果たしていました。このころの「エピックソニー」というレーベルは、アーティスト同士のつながりが深い。そして集まっているアーティストがひとつの時代を築いていって、お互いがプロデュースをしたりコラボをしたりしながら、どんどんと日本の音楽のナンバーワンをとっていく。そんな感じのイメージがあったレーベルです。
■多くの有名アーティストを輩出のエピックソニーとは?
エピックソニーとはどういったレーベルなのか、スガは「Hi,Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。
MBUX:エピックソニーはCBSソニーの邦楽部門のレーベルから発展的に独立し、1978年に設立されました。1980年には佐野元春がデビュー。シャネルズの『ランナウェイ』が大ヒットを記録し、それまで日本のミュージックシーンの主流だった歌謡曲やニューミュージックより、ポップでカラフルなサウンドが新鮮に受け取められます。その後は破竹の勢いで、大江千里、渡辺美里、BARBEE BOYS、TM NETWORK、岡村靖幸、DREAMS COME TRUEがブレイクを果たしていきます。
スガ:ありがとうMBUX。すごいアーティストがいっぱい出てきて、90年代はドリカムとかジュディマリ(JUDY AND MARY)とか、Charaさんとかもそうだね。俺は実はソニーのオーディションに落ちたんだよね(笑)。
「年代の若い順で聴いてみよう」ということで、エピックの初期のころのアーティストから、82年リリースの一風堂『すみれ September Love』をオンエア。スガは「16歳ぐらいのとき……たぶん、リアルタイムでは聴いてないと思うな」と述べた。
■ギタリスト・土屋昌巳との思い出
一風堂のボーカルでギターの土屋昌巳は、70年代にスタジオミュージシャンとして活躍したヴォーカリスト・大橋純子のバックバンドである美乃家セントラル・ステイションを経て、80年代にはイギリスに渡りロックバンド、JAPANのワールドツアーのサポートメンバーに参加。世界中で演奏活動を行った。さらには秋元 康プロデュースの、おニャン子クラブが出演する『夕焼けニャンニャン』(フジテレビ系)にも出演。以降、プロデューサー、作曲家、アーティスト、ギタリストとして現役で活躍をしている。スガはそんな多方面で活躍する土屋と自身とのエピソードを語った。
スガ:ちょうど(7枚目のアルバム)『PARADE』の録音をしているときに、隣のスタジオで土屋さんがレコ―ディングをしていたんだよね。その日はギターのレコーディングをやっていたんだけど、エフェクターがどうしても足りなくて「土屋さんに借りたらいいんじゃね?」みたいな話になったわけ(笑)。恐れ多くも俺が隣のスタジオに行って、土屋さんに「土屋さん、これ持ってないっすか?」って聞いたら「あるよ!」って貸してもらって『PARADE』のレコーディングをした記憶があるんです。土屋さんはニューロマンティックという感じのサウンドのプロデュースが多いんだけど、すごいのはギターはなんでもできるし、めちゃくちゃうまい! もうびっくりしますね。なにかのプロデュースで、全然違うジャンルの音楽をやったときにパッと弾いたフレーズとかがめちゃくちゃかっこよかったりするんですよね。やっぱりずっと何十年とやっているギタリストというのはすごいんだなと思った記憶があります。
■作曲家の故・大内義昭さんへのリスペクト
続いてスガは、土屋がプロデュースをしたエピックソニーのアーティスト、80年代の中期に一世を風靡した小比類巻かほるに注目。小比類巻のファンだというスガは「アルバムが出るのが楽しみだったし、地下鉄で移動をしているときとかは、いつもKohhy(コッヒー)の曲を聴いていました」と回顧。『Hold On Me』『COME ON』といったヒット曲を挙げながらも、全曲を土屋がプロデュースした4枚目のオリジナルアルバム『Hearts On Parade』について語った。
スガ:サウンドもけっこう土屋さん色が強くて、ロックではあるけどちょっとデジタルが入っているような、そんな感じの作風なんです。『Hold On Me』とかもそうなんだけど、『City Hunter~愛よ消えないで~』や『TOGETHER』を作っている大内(義昭)さんという作曲家の曲が、すべからく全部俺は好きで、あとから調べてみて「いつか一緒に仕事をしたいな」って思っていたんだけど、50代の若さで亡くなっちゃってたんだよね。一緒に仕事をすることは叶いませんでした。
スガは「大内さんが曲を作って、もちろんKohhyが作詞をして、土屋さんがプロデュースをした曲のなかで俺が本当に大好きで、今でも聴くぐらい大好きな曲」と紹介をして、『TIME FLIES』をオンエアした。
スガが空想ドライブをナビゲートをする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月10日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/
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