のん(女優・創作あーちすと)が、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽を担当した大友良英と対談。音楽を中心に、「エンターテイメントの持つチカラとコンテンツを創る『創作力』」について語りあった。
のんと大友がトークを展開したのは、4月19日(日)放送のJ-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「FROM THE NEXT ERA」。のんは、同番組の第三週目のナビゲーターを務めている。
■大友良英は無茶ぶり好き…理由は?
これまでに映画、ドラマなど数々の音楽を手掛けてきた大友は、のんと7年来の付き合い。ふたりはバンド「のんとも。M」として共に活動しており、昨年末にはライブも実施。今年はレコーディングも予定している。大友は、のんを自身のライブのゲストとして招くこともあり、のんにとって「音楽って楽しいんだなあ」と感じられる機会だそうだ。
大友は無茶ぶりするクセがあり、リハーサルもなしに「じゃあ、ここはこういうふうに」と言い出すことも。のんは「戸惑うけど楽しいです」と前向きに受け止めている様子。大友は無茶ぶりに、こんな思いを込めている。
大友:すごく練習しちゃうと、全体的にはよくなるけれども、消えちゃう面白さもあるじゃないですか。生な感じというか、それを残したいというのもあるんです。
■厳しい状況の中で、のんの笑顔が力になる
新型コロナウイルスの影響について尋ねると、大友は「ぶっちゃけすごく厳しい」と吐露。最初はライブやフェスがキャンセルとなり、仕事の「7割、8割がなくなった」。海外での仕事を多く予定していたが、全てがなくなったという。さらに最近はレコーディングの予定もキャンセルとなり、周囲からも「仕事が全部ない」という声が聞かれるそうだ。また、ライブハウスの経営者や制作に携わる人たちの中には「すごく借金を抱えていて、けっこうシャレにならない」状況の人もいる、と明かした。
のんは、2月末に実施予定だったライブイベント「NON KAIWA FES vol.2」を「のんおうちフェス」として無観客で実施。これについて大友は「配信でやれたからいいってみんな思っているかもしれないけど、金銭的にはけっこうな損失になるじゃない?」と指摘しつつ、厳しい状況を乗り切るものとして「俺はのんちゃんの力が必要だと思います」「笑顔が特効薬だと思うので、のんちゃんですよ、救世主」と力説した。
■今だからこそできる楽曲制作
のんは2019年の11月、忘れらんねえよの柴田隆浩の作詞・作曲・プロデュースによる『わたしは部屋充』をリリース。図らずも「Stay Home」を後押しするような内容で、のん自身も部屋充プロジェクトを応援中だ。
大友はそんな動きに触発され、17人編成の大友良英スペシャルビックバンドメンバーとテレワークで作曲中とのこと。スマートフォンを使って、それぞれが録音したデータを集めている。
大友:テンポだけは一応共有して、あとは「こういう曲」というのを送って、それぞれのパートをみんなで演奏してもらった音源を集める。それでうちでミックスしたら「これ、いつもとそんなに変わらないな」っていう。これは今じゃないとできないから。スマホは音楽関係の人は大体持っているので、録音機材を持っている人は録音機材で、ない人はスマホでいいので録音をしたあとに集めりゃなんとかなる。
これを聞いたのんは「ビックバンドを別々に録るというのは全然想像だにしなかった。目からうろこです」と感激。大友によれば、収録のコツは譜面に「自由な部分」を作ることなのだそうで「譜面どおりじゃないほうが、みんなでやっているように聴こえる」と解説した。
■「のんとも。M」ではコントも?
大友は、新型コロナウイルスによる外出自粛は長期的になると推測。夏になればみんなで外出、という状況にはならないと考えている。だからこそ「楽しいもの」が必要だと語ると、のんは「立ち上がるぞ」と奮起。大友も「任せたぞ」と背中を押した。
大友:エンタメは重要。今はエンタメもすごくやりにくいじゃない? やりにくいし放送局も入れなくなっているところもあったりする。でも幸い、今はYouTubeとかも含めて個人で出せるじゃない。ああいうので、なにか面白いことをやっていくしかないね。
大友が「なんかね、くだらないことをやりたくなるんだけどね(笑)」と話すと、のんは「やりたいです!」と賛同。大友が「部屋で作れるコントとかできないかな」と切り出すと、のんは「私書きたいです」と、がぜんやる気に。さらに大友の「『のんとも。M』コントもやるプロジェクトにする?」という提案に、のんは「なんでもありの(笑)。いいですね、面白そうだ」「私も部屋のなかだけのシチュエーションで作りたいなって考えていたので」とノリノリだった。
デジタル音声コンテンツ配信サービス 「SPINEAR」の他、Apple PodcastsやSpotifyなど各ポッドキャストサービスでは、今回のオンエアのノーカット版を配信中。濃密なトークを堪能してみては。
【Apple Podcasts登録はコチラ】
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/innovation-world-era-podcast/id1506148093?l=en
同番組は、各界のイノベーターが週替りでナビゲートする。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月26日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト: https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/
のんと大友がトークを展開したのは、4月19日(日)放送のJ-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「FROM THE NEXT ERA」。のんは、同番組の第三週目のナビゲーターを務めている。
■大友良英は無茶ぶり好き…理由は?
これまでに映画、ドラマなど数々の音楽を手掛けてきた大友は、のんと7年来の付き合い。ふたりはバンド「のんとも。M」として共に活動しており、昨年末にはライブも実施。今年はレコーディングも予定している。大友は、のんを自身のライブのゲストとして招くこともあり、のんにとって「音楽って楽しいんだなあ」と感じられる機会だそうだ。
大友は無茶ぶりするクセがあり、リハーサルもなしに「じゃあ、ここはこういうふうに」と言い出すことも。のんは「戸惑うけど楽しいです」と前向きに受け止めている様子。大友は無茶ぶりに、こんな思いを込めている。
大友:すごく練習しちゃうと、全体的にはよくなるけれども、消えちゃう面白さもあるじゃないですか。生な感じというか、それを残したいというのもあるんです。
■厳しい状況の中で、のんの笑顔が力になる
新型コロナウイルスの影響について尋ねると、大友は「ぶっちゃけすごく厳しい」と吐露。最初はライブやフェスがキャンセルとなり、仕事の「7割、8割がなくなった」。海外での仕事を多く予定していたが、全てがなくなったという。さらに最近はレコーディングの予定もキャンセルとなり、周囲からも「仕事が全部ない」という声が聞かれるそうだ。また、ライブハウスの経営者や制作に携わる人たちの中には「すごく借金を抱えていて、けっこうシャレにならない」状況の人もいる、と明かした。
のんは、2月末に実施予定だったライブイベント「NON KAIWA FES vol.2」を「のんおうちフェス」として無観客で実施。これについて大友は「配信でやれたからいいってみんな思っているかもしれないけど、金銭的にはけっこうな損失になるじゃない?」と指摘しつつ、厳しい状況を乗り切るものとして「俺はのんちゃんの力が必要だと思います」「笑顔が特効薬だと思うので、のんちゃんですよ、救世主」と力説した。
■今だからこそできる楽曲制作
のんは2019年の11月、忘れらんねえよの柴田隆浩の作詞・作曲・プロデュースによる『わたしは部屋充』をリリース。図らずも「Stay Home」を後押しするような内容で、のん自身も部屋充プロジェクトを応援中だ。
大友はそんな動きに触発され、17人編成の大友良英スペシャルビックバンドメンバーとテレワークで作曲中とのこと。スマートフォンを使って、それぞれが録音したデータを集めている。
大友:テンポだけは一応共有して、あとは「こういう曲」というのを送って、それぞれのパートをみんなで演奏してもらった音源を集める。それでうちでミックスしたら「これ、いつもとそんなに変わらないな」っていう。これは今じゃないとできないから。スマホは音楽関係の人は大体持っているので、録音機材を持っている人は録音機材で、ない人はスマホでいいので録音をしたあとに集めりゃなんとかなる。
これを聞いたのんは「ビックバンドを別々に録るというのは全然想像だにしなかった。目からうろこです」と感激。大友によれば、収録のコツは譜面に「自由な部分」を作ることなのだそうで「譜面どおりじゃないほうが、みんなでやっているように聴こえる」と解説した。
■「のんとも。M」ではコントも?
大友は、新型コロナウイルスによる外出自粛は長期的になると推測。夏になればみんなで外出、という状況にはならないと考えている。だからこそ「楽しいもの」が必要だと語ると、のんは「立ち上がるぞ」と奮起。大友も「任せたぞ」と背中を押した。
大友:エンタメは重要。今はエンタメもすごくやりにくいじゃない? やりにくいし放送局も入れなくなっているところもあったりする。でも幸い、今はYouTubeとかも含めて個人で出せるじゃない。ああいうので、なにか面白いことをやっていくしかないね。
大友が「なんかね、くだらないことをやりたくなるんだけどね(笑)」と話すと、のんは「やりたいです!」と賛同。大友が「部屋で作れるコントとかできないかな」と切り出すと、のんは「私書きたいです」と、がぜんやる気に。さらに大友の「『のんとも。M』コントもやるプロジェクトにする?」という提案に、のんは「なんでもありの(笑)。いいですね、面白そうだ」「私も部屋のなかだけのシチュエーションで作りたいなって考えていたので」とノリノリだった。
デジタル音声コンテンツ配信サービス 「SPINEAR」の他、Apple PodcastsやSpotifyなど各ポッドキャストサービスでは、今回のオンエアのノーカット版を配信中。濃密なトークを堪能してみては。
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同番組は、各界のイノベーターが週替りでナビゲートする。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月26日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト: https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/
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