J-WAVEで放送中の番組『SPARK』。3月30日(月)をもって、月曜のナビゲーターである水野良樹(いきものがかり)が卒業した。水野は4月3日(金)から、『TOKYO NIGHT PARK』(毎週金曜 25:00-25:30)のナビゲートを担当する。
『SPARK』への最後の出演では、創作活動への想いや、ラジオ番組に出演することで心がけてきたことなどを語った。
■目の前の世界を切り開けるように、ひとつでも多くの曲を
「こんな状況の中で卒業を迎えるとは、予想もしていませんでした」。桜も咲き過ごしやすい気候になったが、新型コロナウイルスの影響がある今、社会は春らしい雰囲気とは言えない。不安を抱えている人も多いだろう。水野は、楽観視することは控え、「現実は現実として受け止めなければいけない。科学的な事実が目の前に提示されたら、それに対して真摯(しんし)でなくてはいけないと、すごく思います」と訴えた。
ライブやイベントも中止や延期を余儀なくされている中、水野はアーティストとして何を思うのか。
水野:こういうときは、「元気を出そう」「みんなで一致団結しよう」みたいな言葉が、すごく軽く聞こえてしまう。やっぱり現実を直視しなければいけない。その覚悟を持たなければいけないんだろうなと思います。覚悟する上で、なにか希望を持ちたい、勇気を持ちたいとか、そういう気持ちがあるんですね。人間は弱いから。それをカバーするのは、政治でも科学でもなくて、文化だと僕は思います。
“きれいごと”という言葉には、ネガティブな印象があるかもしれない。しかし、水野はそれをあえて語ることが文化の役割ではないかと考えている。
水野:こういうときに、きれいごとを言える人たちは少ない。でも、文化の側はなんとか、現実に向き合うためのパワーとして、きれいごとというか、希望のようなものを語ることが大事だと思っています。現実を語る人たちと希望を語る人たちのバランスの適切な緊張関係によって、目の前の世界というは切り開いていけるんじゃないかと。
エンターテインメントを送り届ける立場として、「現実に立ち向かう上で、ちょっとした勇気になるようなことを、曲という形で届けられたらいいのかな」と話した。
水野:それが自分の役目であって、なにか難しいことを言うよりも1曲でも多く届けたいと今は思っています。難しい段階が続いていますけど、なんとか希望が見える瞬間があるといいなと思いますけども、難しいですね。
水野はその後、「そんな気持ちも込めて」と、『SPARK』のラストナンバーとして、いきものがかり『LIFE』をオンエアした。
■リスナーにとっての「大切な時間」と真摯に向き合ってきた水野
水野は『SONAR MUSIC』にて藤田琢己とコンビで番組をお届けしたのち、この1年間は『SPARK』ナビゲーターを務めた。リスナーとのコミュニケーションやアーティストとの対談など、さまざまな内容を届ける中で、どんな思いを込めていたのか。
水野:『SONAR MUSIC』という番組から移ってきてひとりで話すようになって、いろいろなアーティストの方にも来ていただきました。若い世代のアーティストの楽曲を届けることで、自分自身も違う世代のミュージシャンの新曲に触れることができて、いい時間を過ごせました。深夜のこの時間は、いろいろな思いでラジオを聴いている方がいらっしゃると思います。そういう大切な時間の中で言葉を届けるのは大きなことだと思いながら、自分なりに気をつけて喋ってきました。今だけじゃなくて、何事も起きていない普通のときも、突然その人に悲しみが降り注いできたりすることは誰しもある。そういう瞬間にこのラジオ聴いている方もいらっしゃると思うから、少しでもポジティブな気持ちになってもらえたり、つらいところに手を添えられるようなものになっていたらうれしいな、なんて思っています。リスナーのみなさん、本当にありがとうございました。
水野は「みなさん体に気をつけて。なんとか打開できるといいね。僕もそういう願いを抱いているひとりです。さあまた、明日の朝を迎えましょう」とリスナーに語りかけ、番組を締めくくっていた。
水野の新番組『TOKYO NIGHT PARK』(毎週金曜 25:00-25:30)では、ミュージシャンやクリエーターを中心に対談をお届けする。『SPARK』とはまた異なる、水野の新たな情報発信に期待してほしい。
次週からのJ-WAVE『SPARK』月曜日は、SHISHAMOが担当する。火曜は雫(ポルカドットスティングレイ)、水曜はSuchmos、木曜は今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)。放送は24時00分から25時00分まで。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月6日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/spark/
『SPARK』への最後の出演では、創作活動への想いや、ラジオ番組に出演することで心がけてきたことなどを語った。
■目の前の世界を切り開けるように、ひとつでも多くの曲を
「こんな状況の中で卒業を迎えるとは、予想もしていませんでした」。桜も咲き過ごしやすい気候になったが、新型コロナウイルスの影響がある今、社会は春らしい雰囲気とは言えない。不安を抱えている人も多いだろう。水野は、楽観視することは控え、「現実は現実として受け止めなければいけない。科学的な事実が目の前に提示されたら、それに対して真摯(しんし)でなくてはいけないと、すごく思います」と訴えた。
ライブやイベントも中止や延期を余儀なくされている中、水野はアーティストとして何を思うのか。
水野:こういうときは、「元気を出そう」「みんなで一致団結しよう」みたいな言葉が、すごく軽く聞こえてしまう。やっぱり現実を直視しなければいけない。その覚悟を持たなければいけないんだろうなと思います。覚悟する上で、なにか希望を持ちたい、勇気を持ちたいとか、そういう気持ちがあるんですね。人間は弱いから。それをカバーするのは、政治でも科学でもなくて、文化だと僕は思います。
“きれいごと”という言葉には、ネガティブな印象があるかもしれない。しかし、水野はそれをあえて語ることが文化の役割ではないかと考えている。
水野:こういうときに、きれいごとを言える人たちは少ない。でも、文化の側はなんとか、現実に向き合うためのパワーとして、きれいごとというか、希望のようなものを語ることが大事だと思っています。現実を語る人たちと希望を語る人たちのバランスの適切な緊張関係によって、目の前の世界というは切り開いていけるんじゃないかと。
エンターテインメントを送り届ける立場として、「現実に立ち向かう上で、ちょっとした勇気になるようなことを、曲という形で届けられたらいいのかな」と話した。
水野:それが自分の役目であって、なにか難しいことを言うよりも1曲でも多く届けたいと今は思っています。難しい段階が続いていますけど、なんとか希望が見える瞬間があるといいなと思いますけども、難しいですね。
水野はその後、「そんな気持ちも込めて」と、『SPARK』のラストナンバーとして、いきものがかり『LIFE』をオンエアした。
■リスナーにとっての「大切な時間」と真摯に向き合ってきた水野
水野は『SONAR MUSIC』にて藤田琢己とコンビで番組をお届けしたのち、この1年間は『SPARK』ナビゲーターを務めた。リスナーとのコミュニケーションやアーティストとの対談など、さまざまな内容を届ける中で、どんな思いを込めていたのか。
水野:『SONAR MUSIC』という番組から移ってきてひとりで話すようになって、いろいろなアーティストの方にも来ていただきました。若い世代のアーティストの楽曲を届けることで、自分自身も違う世代のミュージシャンの新曲に触れることができて、いい時間を過ごせました。深夜のこの時間は、いろいろな思いでラジオを聴いている方がいらっしゃると思います。そういう大切な時間の中で言葉を届けるのは大きなことだと思いながら、自分なりに気をつけて喋ってきました。今だけじゃなくて、何事も起きていない普通のときも、突然その人に悲しみが降り注いできたりすることは誰しもある。そういう瞬間にこのラジオ聴いている方もいらっしゃると思うから、少しでもポジティブな気持ちになってもらえたり、つらいところに手を添えられるようなものになっていたらうれしいな、なんて思っています。リスナーのみなさん、本当にありがとうございました。
水野は「みなさん体に気をつけて。なんとか打開できるといいね。僕もそういう願いを抱いているひとりです。さあまた、明日の朝を迎えましょう」とリスナーに語りかけ、番組を締めくくっていた。
水野の新番組『TOKYO NIGHT PARK』(毎週金曜 25:00-25:30)では、ミュージシャンやクリエーターを中心に対談をお届けする。『SPARK』とはまた異なる、水野の新たな情報発信に期待してほしい。
次週からのJ-WAVE『SPARK』月曜日は、SHISHAMOが担当する。火曜は雫(ポルカドットスティングレイ)、水曜はSuchmos、木曜は今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)。放送は24時00分から25時00分まで。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月6日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/spark/
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