J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組『J-WAVE SELECTION』。毎月第3日曜は、震災復興プログラム『Hitachi Systems HEART TO HEART』(ナビゲーター:藤巻亮太)をお届けしている。
3月15日(日)のオンエアで、藤巻が同番組をナビゲートするのは最後。4月から新ナビゲーターを務めるミュージシャンのGAKU-MCを迎え、バトンを渡した。トークテーマは「2020年の福島の声」。
GAKU-MCは東日本大震災後、キャンドルと音楽で心をつなぐ音楽イベント「akali to Live(アカリトライブ)」を立ち上げるなど、復興活動を積極的に続けている。
■聖火ランナーが福島を走る意味
(「この地域の人に避難を呼びかけていたら、土煙が経って、津波だった。車のルームミラーに津波を見ながら、何とか逃げた。」と小林さん)
藤巻は今回、福島県双葉郡浪江町の浪江町役場に勤務する小林直樹さんを取材した。浪江町は2017年春に町の一部地域の避難指示が解除され、一部地域での居住ができるようになったが、小林さんは「岩手県や宮城県の被災地よりも復興が5年は遅れている」と話す。
そんな小林さんに、福島からスタートする東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーについて訊いた。
小林:私は聖火リレーが福島から始まることをすごくありがたいと思っています。たとえば、スタート地点の「ナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジ」や浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」近辺を走ります。震災の被害を伝えようということではなく、震災から立ち上がる福島の姿を伝えようという文脈で走る場所を考えてくれていることがすごくありがたいですね。他方で、同じ町民でも「私たちはまだまだこれだけ苦しいのに、なぜ前向きなことだけを切り取って伝えようとするんだ」と逆の発想の方もいると思います。私はそこに絶対の答えはないし、その難しさもあると思いますけど、ただ何もしないよりは絶対にプラスだと思っています。発信してもらえるので、そこを浪江町としてうまく使って今後に生かすことが大事だと思います。
小林さんの取材を終え、藤巻はこう振り返る。
藤巻:今年はオリンピックが日本で開催されるということで、日本が世界から注目される場所になります。聖火リレーはある意味で震災を経験して復興に携わる日本人の強さであり、人間の強さを世界に発信することで、勇気を与える大きなメッセージになるのではないかと思っています。また、原発事故も受けて、福島だからこそエネルギー問題をこれからどう考えるのかというテーマも示しているような気がします。今回の取材で小林さんが、立ち上がる姿を見せることに賛成の人もいれば、私たちはまだまだ苦しいと考える人もいるという言葉もありました。その言葉を同時に重く受けとめなければならないと感じました。復興という言葉はひと言では言えないことを、この番組のナビゲーターを1年間務めて感じ、個人個人でさまざまなフェーズにあることを小林さんの言葉からも感じる事ができました。
GAKU-MC:僕も、小林さんのお話はそのとおりだと感じました。あらためて現地の方の発言を忘れてはいけないという気持ちになりました。そのなかで僕らがどうやって関わっていけるのかと思った時に、僕はあまり難しいことを考えないようにしています。とにかくその場に行って自分が何を思うのかをいつも大切にしています。いろんな機会で現地に行けるときはそこに行って、その方たちのリアルを見たいといつも思っています。
GAKU-MCは聖火ランナーを務め、福島県内を走ることが決まっている。
GAKU-MC:僕としては、震災の年からキャンドルの明かりをともして、被災地のみんなをなんとか元気にしたいという思いで続けてきた「akali to Live」が評価され、聖火ランナーに選んでいただいたと認識しています。とても光栄な話であり、「akali to Live」をこれまで日本中、世界中からサポートしてくれた人たちなど、「僕らは続けて明かりをともしてサポートし続けているんだよ」というメッセージになれたらいいなと思っています。
藤巻:聖火を通して、何を伝えたいと思いますか?
GAKU-MC:聖火って目に見える形でつながっていくじゃないですか。マッチでもつけられる明かりを、わざわざ手でつないでいくことって、すごく意味のあることだと思います。それを大切につないでいく姿勢は「思いはつながるんだ」という目に見えるメッセージになり得ると思っています。
藤巻:復興は被災された人たちだけでは難しく、まわりの人たちがどう関わるかが重要ですよね。本当にさまざまな方がさまざまなフェーズで関わって、まずは行政が関わり、そこからいろんなボランティアが入り、衣食住が充実するようになり、そこから心の問題が出てきて、それを支えるために我々ミュージシャンができることが生まれてきた。そういう意味では、GAKU(-MC)さんが話された、聖火をともし、それをつなげていくことが復興のキーワードになっていくのかなと感じました。
■被災地の暮らしは過酷ではあるけど、不幸ではない
藤巻は浪江町役場の小林直樹さんのリスナーへ向けたメッセージも紹介した。
(小林直樹さん)
小林:この地域に生きていることは過酷ではあるけど、私自身は不幸ではありません。自分のことを不幸だと思ってしまったら、その日からその人は不幸になるのだと思っています。過酷な中でも私は幸せに生きられていると思っているので、この時期をみなさんがどう思われているかはわかりませんが、不幸な地域だとは思わないでほしいと思っています。みんな幸せのために生きていますし、前向きにみんな生きている。そのなかで前向きに生きようとする私たちに何かしら関わりたいとか、一緒に何かを作ってみたいという思いがあれば、いつでもウェルカムなので、いつでもお声がけをいただけるとうれしいと思います。
藤巻は「小林さんの言葉に尽きる」と話し、この1年間ナビゲーターを務めたこの番組を振り返った。
藤巻:ナビゲーターを始めた時、僕は歌詞を書き言葉と向き合って生活している部分があると思っていたので、人間が持つ言葉を大事にしたいと思っていました。その中で、「復興」とか「被災地」とか「被災者」とかを使わないとそれらを指し示すこともイメージを共有することができないし、その言葉を使うことがとても大事だけど、「被災者」とひと言で言っても、そこにいる人たちはそれぞれ全く違った被害があったり、傷があったり、希望があったりすることを実感しました。「被災者」という匿名性の中に埋もれてしまう一人ひとりの物語にしっかり耳を澄ませていくことで見えてくるリアリティがある、そういうことを大事にこの番組を作っていけたらと思っていました。そして、僕が最後に務める今回の放送で、小林さんが大切なメッセージを残してくれました。震災から9年経ってもまだ前に進めていない方もたくさんいるけど、その中でも小林さんの話す「浪江町に暮らすことは過酷だけど、だからといって不幸ではない」、自分自身がそれを決められる、それによって人生をどう歩んでいくかの姿勢や生き様を小林さんの言葉から感じました。
GAKU-MC:きっと小林さんはすごい経験をされているから、そういう言葉に行き着くんでしょうね。
GAKU-MCは藤巻からバトンを受け取ったこの番組への思いを語った。
GAKU-MC:震災の出来事を僕はいつもテーブルの上のビールの「粗相」にたとえるんです。みんなでご飯を食べていて、たとえば藤巻(亮太)くんの前でビールがこぼれたら、みんなでテーブルを拭くじゃないですか。何か日本でトラブルが起きた時に、助けられるテーブルクロスを持っている人がまず動くことが(大事だと思います)。「ビールで服が汚れてしまったから俺の服を貸すよ」とか助け合う。そういうつながりを僕はいつも感じています。自分ができることは誰かにテーブルクロスがほしいと言う人なのか、テーブルクロスを持ってくる人なのか、テーブルを拭く人なのか。つまり、震災はたまたまそこがトラブルに巻き込まれてしまった場所になったけど、それは対岸の出来事ではなくて、同じテーブルの人たちの出来事なので、できる人が動こうぜということ。僕はこの番組のオファーを受けたときに、そのテーブルの人がよいコミュニケーションを取り、普段からつながっていられたら、どこかで誰かがうまくいかなかったときには助け合えるような番組にしたいと思いました。
■被災地で立ち上がる人間の強さや生き様にとても励まされた
番組では藤巻がこの番組の経験をもとに書き下ろした楽曲『大地の歌』を生演奏した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月22日28時59分まで)
藤巻:この番組で多くの方にお話を訊くことができて、あらためてこの国に住み、その中でみんなが助け合っていかなければならない部分、そして大地に根を下ろして我々は生きていかざるを得ない部分があると感じました。その中にある恵みも災いも受け入れて頑張って生きていけたらなという願いと祈りを込めてこの曲を作りました。
最後に藤巻は「この番組を通して感じたことは多々ありますが、まずは我々が住む日本は必ず災害が起こるということを感じた」と語る。
藤巻:日本はプレートの境に位置しているため地震が起きます。大きな台風も起きます。その中で2つのことを感じました。まずは起きてしまった災害をどう協力して復興していくのか。そして、必ず来る災害にどう備えるか。その復興と備えについてリスナーのみなさんに発信できていたら僕自身うれしいと思います。自然の摂理には逆らえないので、起きてしまった災害から僕たちがどう立ち上がるのかを多くの方に取材をさせていただきながら、そこで立ち上がる人間の強さや生き様にとても励まされて希望をもらうことができました。これからも僕ができることを、みなさん一人ひとりができることを、続けていくことが大事だと思っています。
番組では、福島県南相馬市小高区で燃料店を営む中村真木さんが残る不安と感じる希望を語る場面や、小高区で課題に立ち向かえる人材を輩出し町の課題を解決することを目的に活動を続ける一般社団法人「オムスビ」の森山貴士さんの話も紹介した。
4月からはGAKU-MCが『Hitachi Systems HEART TO HEART』のナビゲーターを務める。これからも日本人に課せられたさまざまな試練を我々がどう乗り越え、未来にバトンをつないでいけるかを一緒に考えてほしい。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月22日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Hitachi Systems HEART TO HEART』
放送日時:毎月第3日曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/
3月15日(日)のオンエアで、藤巻が同番組をナビゲートするのは最後。4月から新ナビゲーターを務めるミュージシャンのGAKU-MCを迎え、バトンを渡した。トークテーマは「2020年の福島の声」。
GAKU-MCは東日本大震災後、キャンドルと音楽で心をつなぐ音楽イベント「akali to Live(アカリトライブ)」を立ち上げるなど、復興活動を積極的に続けている。
■聖火ランナーが福島を走る意味
(「この地域の人に避難を呼びかけていたら、土煙が経って、津波だった。車のルームミラーに津波を見ながら、何とか逃げた。」と小林さん)
藤巻は今回、福島県双葉郡浪江町の浪江町役場に勤務する小林直樹さんを取材した。浪江町は2017年春に町の一部地域の避難指示が解除され、一部地域での居住ができるようになったが、小林さんは「岩手県や宮城県の被災地よりも復興が5年は遅れている」と話す。
そんな小林さんに、福島からスタートする東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーについて訊いた。
小林:私は聖火リレーが福島から始まることをすごくありがたいと思っています。たとえば、スタート地点の「ナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジ」や浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」近辺を走ります。震災の被害を伝えようということではなく、震災から立ち上がる福島の姿を伝えようという文脈で走る場所を考えてくれていることがすごくありがたいですね。他方で、同じ町民でも「私たちはまだまだこれだけ苦しいのに、なぜ前向きなことだけを切り取って伝えようとするんだ」と逆の発想の方もいると思います。私はそこに絶対の答えはないし、その難しさもあると思いますけど、ただ何もしないよりは絶対にプラスだと思っています。発信してもらえるので、そこを浪江町としてうまく使って今後に生かすことが大事だと思います。
小林さんの取材を終え、藤巻はこう振り返る。
藤巻:今年はオリンピックが日本で開催されるということで、日本が世界から注目される場所になります。聖火リレーはある意味で震災を経験して復興に携わる日本人の強さであり、人間の強さを世界に発信することで、勇気を与える大きなメッセージになるのではないかと思っています。また、原発事故も受けて、福島だからこそエネルギー問題をこれからどう考えるのかというテーマも示しているような気がします。今回の取材で小林さんが、立ち上がる姿を見せることに賛成の人もいれば、私たちはまだまだ苦しいと考える人もいるという言葉もありました。その言葉を同時に重く受けとめなければならないと感じました。復興という言葉はひと言では言えないことを、この番組のナビゲーターを1年間務めて感じ、個人個人でさまざまなフェーズにあることを小林さんの言葉からも感じる事ができました。
GAKU-MC:僕も、小林さんのお話はそのとおりだと感じました。あらためて現地の方の発言を忘れてはいけないという気持ちになりました。そのなかで僕らがどうやって関わっていけるのかと思った時に、僕はあまり難しいことを考えないようにしています。とにかくその場に行って自分が何を思うのかをいつも大切にしています。いろんな機会で現地に行けるときはそこに行って、その方たちのリアルを見たいといつも思っています。
GAKU-MCは聖火ランナーを務め、福島県内を走ることが決まっている。
GAKU-MC:僕としては、震災の年からキャンドルの明かりをともして、被災地のみんなをなんとか元気にしたいという思いで続けてきた「akali to Live」が評価され、聖火ランナーに選んでいただいたと認識しています。とても光栄な話であり、「akali to Live」をこれまで日本中、世界中からサポートしてくれた人たちなど、「僕らは続けて明かりをともしてサポートし続けているんだよ」というメッセージになれたらいいなと思っています。
藤巻:聖火を通して、何を伝えたいと思いますか?
GAKU-MC:聖火って目に見える形でつながっていくじゃないですか。マッチでもつけられる明かりを、わざわざ手でつないでいくことって、すごく意味のあることだと思います。それを大切につないでいく姿勢は「思いはつながるんだ」という目に見えるメッセージになり得ると思っています。
藤巻:復興は被災された人たちだけでは難しく、まわりの人たちがどう関わるかが重要ですよね。本当にさまざまな方がさまざまなフェーズで関わって、まずは行政が関わり、そこからいろんなボランティアが入り、衣食住が充実するようになり、そこから心の問題が出てきて、それを支えるために我々ミュージシャンができることが生まれてきた。そういう意味では、GAKU(-MC)さんが話された、聖火をともし、それをつなげていくことが復興のキーワードになっていくのかなと感じました。
■被災地の暮らしは過酷ではあるけど、不幸ではない
藤巻は浪江町役場の小林直樹さんのリスナーへ向けたメッセージも紹介した。
(小林直樹さん)
小林:この地域に生きていることは過酷ではあるけど、私自身は不幸ではありません。自分のことを不幸だと思ってしまったら、その日からその人は不幸になるのだと思っています。過酷な中でも私は幸せに生きられていると思っているので、この時期をみなさんがどう思われているかはわかりませんが、不幸な地域だとは思わないでほしいと思っています。みんな幸せのために生きていますし、前向きにみんな生きている。そのなかで前向きに生きようとする私たちに何かしら関わりたいとか、一緒に何かを作ってみたいという思いがあれば、いつでもウェルカムなので、いつでもお声がけをいただけるとうれしいと思います。
藤巻は「小林さんの言葉に尽きる」と話し、この1年間ナビゲーターを務めたこの番組を振り返った。
藤巻:ナビゲーターを始めた時、僕は歌詞を書き言葉と向き合って生活している部分があると思っていたので、人間が持つ言葉を大事にしたいと思っていました。その中で、「復興」とか「被災地」とか「被災者」とかを使わないとそれらを指し示すこともイメージを共有することができないし、その言葉を使うことがとても大事だけど、「被災者」とひと言で言っても、そこにいる人たちはそれぞれ全く違った被害があったり、傷があったり、希望があったりすることを実感しました。「被災者」という匿名性の中に埋もれてしまう一人ひとりの物語にしっかり耳を澄ませていくことで見えてくるリアリティがある、そういうことを大事にこの番組を作っていけたらと思っていました。そして、僕が最後に務める今回の放送で、小林さんが大切なメッセージを残してくれました。震災から9年経ってもまだ前に進めていない方もたくさんいるけど、その中でも小林さんの話す「浪江町に暮らすことは過酷だけど、だからといって不幸ではない」、自分自身がそれを決められる、それによって人生をどう歩んでいくかの姿勢や生き様を小林さんの言葉から感じました。
GAKU-MC:きっと小林さんはすごい経験をされているから、そういう言葉に行き着くんでしょうね。
GAKU-MCは藤巻からバトンを受け取ったこの番組への思いを語った。
GAKU-MC:震災の出来事を僕はいつもテーブルの上のビールの「粗相」にたとえるんです。みんなでご飯を食べていて、たとえば藤巻(亮太)くんの前でビールがこぼれたら、みんなでテーブルを拭くじゃないですか。何か日本でトラブルが起きた時に、助けられるテーブルクロスを持っている人がまず動くことが(大事だと思います)。「ビールで服が汚れてしまったから俺の服を貸すよ」とか助け合う。そういうつながりを僕はいつも感じています。自分ができることは誰かにテーブルクロスがほしいと言う人なのか、テーブルクロスを持ってくる人なのか、テーブルを拭く人なのか。つまり、震災はたまたまそこがトラブルに巻き込まれてしまった場所になったけど、それは対岸の出来事ではなくて、同じテーブルの人たちの出来事なので、できる人が動こうぜということ。僕はこの番組のオファーを受けたときに、そのテーブルの人がよいコミュニケーションを取り、普段からつながっていられたら、どこかで誰かがうまくいかなかったときには助け合えるような番組にしたいと思いました。
■被災地で立ち上がる人間の強さや生き様にとても励まされた
番組では藤巻がこの番組の経験をもとに書き下ろした楽曲『大地の歌』を生演奏した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月22日28時59分まで)
藤巻:この番組で多くの方にお話を訊くことができて、あらためてこの国に住み、その中でみんなが助け合っていかなければならない部分、そして大地に根を下ろして我々は生きていかざるを得ない部分があると感じました。その中にある恵みも災いも受け入れて頑張って生きていけたらなという願いと祈りを込めてこの曲を作りました。
最後に藤巻は「この番組を通して感じたことは多々ありますが、まずは我々が住む日本は必ず災害が起こるということを感じた」と語る。
藤巻:日本はプレートの境に位置しているため地震が起きます。大きな台風も起きます。その中で2つのことを感じました。まずは起きてしまった災害をどう協力して復興していくのか。そして、必ず来る災害にどう備えるか。その復興と備えについてリスナーのみなさんに発信できていたら僕自身うれしいと思います。自然の摂理には逆らえないので、起きてしまった災害から僕たちがどう立ち上がるのかを多くの方に取材をさせていただきながら、そこで立ち上がる人間の強さや生き様にとても励まされて希望をもらうことができました。これからも僕ができることを、みなさん一人ひとりができることを、続けていくことが大事だと思っています。
番組では、福島県南相馬市小高区で燃料店を営む中村真木さんが残る不安と感じる希望を語る場面や、小高区で課題に立ち向かえる人材を輩出し町の課題を解決することを目的に活動を続ける一般社団法人「オムスビ」の森山貴士さんの話も紹介した。
4月からはGAKU-MCが『Hitachi Systems HEART TO HEART』のナビゲーターを務める。これからも日本人に課せられたさまざまな試練を我々がどう乗り越え、未来にバトンをつないでいけるかを一緒に考えてほしい。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月22日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『Hitachi Systems HEART TO HEART』
放送日時:毎月第3日曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/
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