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会社に潜む「産業スパイ」 日本企業での逮捕事例も…飲み会にも注意!?

会社に潜む「産業スパイ」 日本企業での逮捕事例も…飲み会にも注意!?

2020年1月、ソフトバンクの元社員が、社内情報をロシア人スパイに渡していたとして逮捕される事件があった。こうした産業スパイの魔の手は、大企業のみならず、中小企業にも及んでいる。いったい、何のために行うのか。会社を守るためにはどうすればいいのか。国際ジャーナリストで、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)の著者でもある山田敏弘が解説した。

山田がトークをしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。オンエアは2月26日(水)。


■知的財産を狙う産業スパイ

一般人には馴染みがないと感じられるスパイだが、身近に潜んでいる可能性も……。産業スパイは、何を狙っているのだろうか。

山田:産業スパイは、企業が秘密にしている情報や技術、いわゆる知的財産と呼ばれるものを盗んで、自分たちの利益にしている人たち・行為を指します。企業間同士の抗争で、産業スパイが情報を盗む場合があります。また、国家が他国の知的財産を盗み、自国の軍事産業や民間企業に情報を渡して、経済を発展させていくという産業スパイもあります。
サッシャ:産業スパイは、基本的にお金のためにやっているのでしょうか?
山田:お金のためにやっている人もいますが、企業間の抗争の場合は会社のためにやっていることになりますね。国の場合は、愛国心でやっていると思われます。ソフトバンクのニュースに関しては、その可能性が考えられると思います。
増井:産業スパイというのは、身近にいるものなのでしょうか?
山田:「いてもおかしくない」という認識を持ったほうがいいとは思いますね。企業の展示会やカンファレンスにもいると考えたほうがいいでしょう。過去に産業スパイから情報を抜かれたケースを見ると、デスクの隣に座っているような人がスパイだったという場合もありました。現在のスパイ工作は、サイバー攻撃が主流になってきているので、近くにいなくても狙われる可能性があります。
サッシャ:コンピューターをハッキングして、情報を盗るということでしょうか?
山田:まさにそういうことです。盗む側の手段が多様化しているということですね。


■産業スパイが中小企業を狙う理由は?

産業スパイが潜むのは、誰もが知る大企業とは限らない。中小企業の持つ技術を狙う場合もある。

山田:あとはクリエイターやミュージシャンやイベンターといった方たち、そして在宅で仕事している人たちの情報も産業スパイに狙われる可能性があります。産業スパイというのは先端技術を盗むというイメージがありますけれど、さまざまな情報が盗まれるケースもあるんですね。あとは、大企業の場合はセキュリティがしっかりしているから、そこと取引のある中小企業が狙われる場合もあります。中小企業を乗っ取って、そこから大企業にスパイを企てるといった可能性があります。
サッシャ:中小企業の場合、セキュリティが甘いのでしょうか?
山田:甘いというか、セキュリティに対するコストが大企業に比べると少ないということですね。その点を産業スパイに狙われるのだと思います。

国際ジャーナリストで、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)の著者でもある山田敏弘


■産業スパイから会社を守るには

産業スパイから会社を守るためには、まずそのような存在がいると知っておくことが大事だ。その後の対策は?

山田:システムを常に新しいものにしておきましょう。難しいことだとは思いのですが、ハッキングの対策には有効なのではないかと思います。
サッシャ:ずっとインターネットを使わないでPC作業するっていうのは無理ですもんね。
山田:インターネットに接続しない状態で作業する企業もあります。ただ、産業スパイの手口はたくさんありまして。USBを用いてデータを盗んだりとか、PCのメンテナンス業者がデータを盗んだりする場合もあります。ソフトウェアのアップデート中の隙を見て、ハッキングしてくる可能性も考えられます。インターネットに接続していないから安全かと言われると、全くそういうことではないですね。

大手企業とやりとりがある中小企業では、つけ込まれる要素を利用して、情報を提供してしまうケースがあるという。また、企業間で親睦を深めた結果、うっかり情報を漏洩させてしまう場合も。

山田:企業同士で飲み会をおこなったとしますよね。仲がよくて飲んでいると思っていたとしても、悪意を持って近寄ってくる人もいるというのは認識しておいたほうがいいです。
サッシャ:仲良くなることは、いい人間関係を築く上では必要なことですよね。具体的にはどうしたらいいんですか?
山田:まず、関わる人のことを冷静に分析します。どういうところで知り合って、どういう経緯で同席しているのか。そして、何か自分に対して求めている情報があるかもしれないと考えます。「これを伝えたら、マズいかもしれないな」ということを念頭に置いて、付き合っていくべきだと思います。中小企業の情報というのは、自分の情報のように思うかもしれないけれど、そうではありませんので。冷静に考えることができるリテラシーを持つことが重要です。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月4日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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