春の引っ越しシーズンが到来しつつある。近年、問題になっているのが、ドライバーやトラックが確保できず、希望日に引越しができない「引越し難民」だ。
J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。2月12日(水)のオンエアでは、引越し難民にならないための方法を、株式会社「リベロ」の代表・鹿島秀俊さんが紹介した。
■引越し業界に3つの変化
鹿島が代表を務めるリベロは、スマホアプリ 「引越しラクっとNAVI」を運営。引越しを取り巻く課題の解決を目指している。引っ越し難民の問題が聞かれるようになったのは、2019年の春ごろから。どうして引っ越しができない状況になってしまうのか。
鹿島:引越し業界のなかで大きく環境が変化したことが3つあります。1つ目は、宅配業界の変化です。Amazonなどのネットショッピングで小さい荷物が大量に出てきており、大きい荷物を1つ運ぶより、小さな荷物を複数運ぶほうが、待遇がよくなってしまったんですね。「引越し業者より宅配業者のほうが稼げる」ということで、人員が流れてしまっているんです。
増井:人材が引越し業者に集まらないんですね。
鹿島:あとは、若年層の免許の取得率が低下していることですね。なので、トラックを運転できる若者も同様に減ってきています。
増井:新たなドライバーが増えないというのが、2つ目の変化ということですね。
サッシャ:人材不足によって、十分な供給ができなくなっていると。
鹿島:そうですね。そして、3つ目の変化は、引越し業者にも定休日が発生するようになったことです。働き方改革や就業規則の順守による影響ですね。
■長距離の家族は断られることも…なぜ?
鹿島さんによると、「引越し難民」になってしまいがちなタイミング・状況が存在するという。
鹿島:家族の引越しと長距離の引越しは、受注しづらいです。引越し会社としては、全ての引越しのニーズに応えてあげたいんですけどね。長距離で家族の引越しとなると、大きなトラックが2台必要になり、4名ぐらいの人材を2日間拘束することになります。2日間あれば、エリア内での引越しだけだと5件から6件ほど受注ができてしまうんですね。
増井:エリア内の引越しのほうが、効率がいいんですね。
鹿島:エリア内で引越しをしていると、売上が100万円以上達成するんです。なので、長距離の家族の引越しの場合、同様の対価を提示しなければならない。引越し業者が「みんな困っているから高額でも受注できるぞ」と思って料金を設定しているケースは少ないです。そういった背景があるから、高額にせざるを得ない場合が多いんですね。だけど高額にすると、インターネットやテレビなどで話題になってしまうじゃないですか。
サッシャ:悪い評判が立っちゃう。
鹿島:そうです。なので、高額になってしまう引越しをお断りしてしまうケースが多いですね。
■引越し業者の都合に合わせることが重要
「引越し難民」にならないために心がけることを鹿島さんが明かした。
鹿島:一番は、引越し業者さんの都合に合わせることですね。引越し業者さんに直接連絡をして、引越し時期を伝えます。「この日にしてください」って伝えると、自分の都合に引越し業者が合わせることになるので、どこかの引越しのついでに寄ってもらうということが難しい場合があります。どこかの引越しに合わせることができれば、引越し料金を安くすることも可能になります。
鹿島さんが代表を務める「リベロ」では、50社の引越し事業者が参加する「引越し難民ゼロプロジェクト」を発足。業界全体でエリアごとのロスをなくし、事業の効率化を図るプロジェクトだ。「リベロ」が運営する「HAKOPLA(ハコプラ)」というマッチングサービスを利用することで、積荷や荷台の空き情報に沿った引越しが可能になるとのこと。春の「引越し難民」の減少に期待したい。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。2月12日(水)のオンエアでは、引越し難民にならないための方法を、株式会社「リベロ」の代表・鹿島秀俊さんが紹介した。
■引越し業界に3つの変化
鹿島が代表を務めるリベロは、スマホアプリ 「引越しラクっとNAVI」を運営。引越しを取り巻く課題の解決を目指している。引っ越し難民の問題が聞かれるようになったのは、2019年の春ごろから。どうして引っ越しができない状況になってしまうのか。
鹿島:引越し業界のなかで大きく環境が変化したことが3つあります。1つ目は、宅配業界の変化です。Amazonなどのネットショッピングで小さい荷物が大量に出てきており、大きい荷物を1つ運ぶより、小さな荷物を複数運ぶほうが、待遇がよくなってしまったんですね。「引越し業者より宅配業者のほうが稼げる」ということで、人員が流れてしまっているんです。
増井:人材が引越し業者に集まらないんですね。
鹿島:あとは、若年層の免許の取得率が低下していることですね。なので、トラックを運転できる若者も同様に減ってきています。
増井:新たなドライバーが増えないというのが、2つ目の変化ということですね。
サッシャ:人材不足によって、十分な供給ができなくなっていると。
鹿島:そうですね。そして、3つ目の変化は、引越し業者にも定休日が発生するようになったことです。働き方改革や就業規則の順守による影響ですね。
■長距離の家族は断られることも…なぜ?
鹿島さんによると、「引越し難民」になってしまいがちなタイミング・状況が存在するという。
鹿島:家族の引越しと長距離の引越しは、受注しづらいです。引越し会社としては、全ての引越しのニーズに応えてあげたいんですけどね。長距離で家族の引越しとなると、大きなトラックが2台必要になり、4名ぐらいの人材を2日間拘束することになります。2日間あれば、エリア内での引越しだけだと5件から6件ほど受注ができてしまうんですね。
増井:エリア内の引越しのほうが、効率がいいんですね。
鹿島:エリア内で引越しをしていると、売上が100万円以上達成するんです。なので、長距離の家族の引越しの場合、同様の対価を提示しなければならない。引越し業者が「みんな困っているから高額でも受注できるぞ」と思って料金を設定しているケースは少ないです。そういった背景があるから、高額にせざるを得ない場合が多いんですね。だけど高額にすると、インターネットやテレビなどで話題になってしまうじゃないですか。
サッシャ:悪い評判が立っちゃう。
鹿島:そうです。なので、高額になってしまう引越しをお断りしてしまうケースが多いですね。
■引越し業者の都合に合わせることが重要
「引越し難民」にならないために心がけることを鹿島さんが明かした。
鹿島:一番は、引越し業者さんの都合に合わせることですね。引越し業者さんに直接連絡をして、引越し時期を伝えます。「この日にしてください」って伝えると、自分の都合に引越し業者が合わせることになるので、どこかの引越しのついでに寄ってもらうということが難しい場合があります。どこかの引越しに合わせることができれば、引越し料金を安くすることも可能になります。
鹿島さんが代表を務める「リベロ」では、50社の引越し事業者が参加する「引越し難民ゼロプロジェクト」を発足。業界全体でエリアごとのロスをなくし、事業の効率化を図るプロジェクトだ。「リベロ」が運営する「HAKOPLA(ハコプラ)」というマッチングサービスを利用することで、積荷や荷台の空き情報に沿った引越しが可能になるとのこと。春の「引越し難民」の減少に期待したい。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。