冬場の「スメルハラスメント」 柔軟剤や整髪料の匂いがきつい…指摘方法は？

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」（ナビゲーター：サッシャ・増井なぎさ）。1月30日（木）のオンエアでは、“におい”によるハラスメントである「スメルハラスメント」について、日本メンタルアップ支援機構の代表理事・大野萌子さんに話を訊いた。

【1月30日（木）『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」（ナビゲーター：サッシャ、増井なぎさ）】


■「スメルハラスメント」とは？

今回の放送では、東洋経済オンラインの記事「職場の“スメルハラスメント”は冬場こそ深刻だ」にピックアップ。夏場の体臭対策とは異なる、冬場ならではの“におい”を、大野さんが解説した。

大野：夏場は、汗の臭いをエチケットとして気にされる方が多いんです。冬場は汗をかかないぶん、香水や匂いが強いものを身に付けることで、問題になるケースがあります。冬場は室内が閉め切っているため、匂いがこもりやすいんですね。そのため、苦手な匂いや不快な匂いが鼻についてしまうんです。
増井：香水以外だと、他に何がありますか？
大野：女性がよく使う、ハンドクリームですね。香りが強かったり、匂いの種類が豊富なんです。自分が心地よい匂いであっても、人によっては苦手な匂いになる場合があります。
サッシャ：僕はあまり、そういった匂いは気にならないタイプですね。汗の臭いのほうが気になります。
大野：汗は、冬場も臭う可能性があります。冬場は寒いので入浴時間が短かったり、汗をかいていないから入浴頻度が減ってしまう人が出てきてしまうんですね。
増井：男性にとっても、整髪料が臭いの元になる場合があるそうですね。
サッシャ：あと、柔軟剤の匂いが強すぎて問題になるケースもあるそうです。
大野：柔軟剤の場合は、適量を入れずに洗濯をしてしまって問題になる場合がありますね。匂いが出るものは、プライベートな空間とパブリックな空間で、使い分けていくという意識が重要だと思います。


■スメルハラスメントの対処法は？

スメルハラスメントをおこなっている人に対して、どのように指摘すればいいか、大野さんが方法を伝授した。

大野：好きな匂いを楽しむというのは問題ありませんが、パーソナルな空間であることを意識することが大切です。強い匂いが出るものを使わないことを心掛けていただくことと、最低限の清潔感を保つことがマナーだと思います。ただ、本人が匂いに気付いていないケースもありますので、身近な存在の方が指摘できればいいんですが、なかなか言い辛いケースもあるようです。

大野さんの発言を受け、増井はリスナーから届いた「職場の先輩の体臭が強いが、指摘することができない」というメッセージを読み上げた。

大野：臭いの指摘というのは、そもそもで言い辛いことですし、職場の場合は上下関係があるのでなおさら難しいですよね。ただ、職場環境を整えるというのは、全員の協力が必要です。ですので、社内インフラだったり朝礼だったり会議の場などで、繰り返し注意喚起をおこなうことが重要だと思います。
増井：社内全体へ伝えるということですか？
大野：そうです。本人に伝えると「なんで自分ばっかり。気にし過ぎじゃないの？」と言われてしまう場合がありますので。
サッシャ：全体で伝えても、「自分は大丈夫」って思っている可能性もありそうですね。
大野：改善が見られない場合は、個別で指導することも必要になりますね。いきなり本人に伝えるのではなく、段階的におこなうことが重要です。
サッシャ：臭いを指摘する際に、適切な言い回しはありますか？
大野：「あなたは気付いていないの？」といった、相手に向けたメッセージだと、不快にさせてしまう場合があります。「私はこの匂いが苦手です」といった、自分目線で伝えていくことが大事だと思います。客観的な事実だけを伝えましょう。あまり神経質になる必要はないのですが、「自分の匂いは大丈夫かな？」と、振り返っていただくことも大切なことだと思います。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜～木曜の12時30分頃から。

【番組情報】
番組名：『STEP ONE』
放送日時：月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/stepone