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ジョン・レノン没後39年。生き方を振り返り、改めて伝わる「正直に生きること」

ジョン・レノン没後39年。生き方を振り返り、改めて伝わる「正直に生きること」

J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のコーナー「WORLD CONNECTION」。12月8日(日)のオンエアでは、1966年のビートルズ来日から現在まで、約53年に渡り発刊し続けているオフィシャル・ファンクラブ会報誌『月刊ザ・ビートルズ』の編集長・葉山真さんが登場。オンエア日の12月8日に没後39年の命日を迎えたジョン・レノンにまつわる知られざる話や、彼が世界に残したメッセージを紹介した。


■当時、日本のオフィシャル・ファンクラブに連絡が殺到

1980年、ジョン・レノンが射殺されたというニュースが世界を駆け巡った。葉山さんは当時の「ザ・ビートルズ・クラブ」編集部の状況を語った

葉山:アメリカやイギリスのメディアからの電話が鳴りやまなかったんです。CNNやABCなど、いろんな海外のメディアから電話がありました。
玄理:日本の「ザ・ビートルズ・クラブ」がですか? それはどうして?
葉山:ジョン・レノンの生涯を統括している資料を持っている団体がいなかったんです。
玄理:えー!? イギリスにもなかった?
葉山:そうなんです。「ジョン・レノンが生まれてから亡くなるまでの歴史を送ってくれ」と言われまして。悲しむ暇もなく、ずっと海外のメディアの対応に追われていました。


■聖人君子じゃない、情けない部分もある

現在、中高生の若い世代がザ・ビートルズを聴いているという話から、世代を超えて伝わるジョン・レノンの生き方やメッセージについてトークが及んだ。

玄理:ジョン・レノンはインタビューや記者会見などで、ザ・ビートルズ時代から名言、ときには問題発言と取られるメッセージを数々残してきたと思います。ここでいくつか葉山さんの印象に残っている名言とエピソードを教えていただけますか?
葉山:一番衝撃なのは、思ったままを発言するということです。スーパースターのザ・ビートルズのメンバーが、歯に衣着せぬ発言を平気でするところです。たとえば「俺たちの歌は言わば全部反戦歌だぜ」っていうことを言ったり、戦争のことを話したり、(当時は)言ってはいけないようなことをしたり。「キリストより俺たちはポピュラーだ」と言って、暗殺予告まで舞い込むぐらいの事件になったりしてます。
玄理:今聞くと「自分の曲は反戦歌だ」とか、カッコいいなってくらいの反応だと思うんです。だけど、その当時は違ったってことですね。

葉山さんは、ジョン・レノンの生き方とメッセージとして、このように締めくくった。

葉山:ジョン・レノンの生きざまを知ると、「聖人君子じゃないんだな」と感じます。情けない部分もあって、正直に生きることはどういうことかが伝わってくるので、大人になると余計にグッとくるものがあります。「Love & Peace」とよく言われますけど、それは奥が深すぎるし、また表面だけ取るとシンプルな感じもしちゃう。「Together」(一緒にやろうぜ)っていう言葉が、彼のメッセージとして心に響きますね。みんなに歌ってるんだけど、実はその人個人にメッセージを投げかけてる、っていうようなところですかね。

「ザ・ビートルズ・クラブ」では12月15日(日)まで、東京・渋谷区のFAB 4 Galleryにて「ジョン、アートの世界展!」を開催中。15日までの開催となるため、早めにチェックしてほしい。

J-WAVE『ACROSS THE SKY』は"世界と繋がるラジオ"をコンセプトに掲げている。今回、紹介したワンコーナー「WORLD CONNECTION」では、様々な国の最新カルチャーの今をお届けしている。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月15日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/

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