J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「IMASIA」(ナビゲーター:SKY-HI)。12月1日(日)の放送では、編集者・カメラマンの「ヨネさん」こと、米原康正さんが中国のユースカルチャーについて解説した。
■蒼井そらとの接点
「世界で唯一チェキをメイン機材とするアーティスト」の米原は、クリエイティブディレクター、フォトグラファー、DJ、編集者と幅広いジャンルで活躍。中華圏での人気はすさまじく、中国版TwitterであるWeiboではフォロワーが280万人超となっている。
SKY-HI:ヨネさんが中国に目をかけたきっかけはなんですか?
米原:1990年代に作っていた本に、香港の人たちが「出たい」と言ってきて「万博に来ませんか?」「イベントをやりませんか」みたいな話から始まった感じかな。
SKY-HI:コミュニティのなかからどんどん派生をしていったんですね。
米原:僕の場合、エロい写真を撮っても「丸見え」なわけではないから(笑)。中国では違反なので。
SKY-HI:けっこう公序良俗に厳しいですよね。
米原:俺のゆるい「ローファイエロ」って一部で言ってるんですが、ローファイなエロが、ちょうど受けたのかな。
SKY-HI:ジャパニーズエロ、中国だと蒼井そらさん(の人気)はものすごいですよね。 米原:僕が最初に連れて行ったの。
SKY-HI:あ、そうなんですか!
米原:彼女からWeiboを教えてもらった。
SKY-HI:点が線でつながっていく感じです。
■バブルとともに移り変わる文化
中国で移り変わっていく若者の文化。米原は日本中心だった文化が「ある場所」で変化をしていったことに焦りを感じたという。
SKY-HI:中国のカルチャーはラップミュージックもそうだし、K-POPといったポップスも、カッコいいものが多いイメージがあります。1990年代から今にかけて、どういう風に盛り上がっていったんですか?
米原:基本的に俳優や女優もそうなんだけど、台湾勢とか香港勢がもともとは中国で活躍をするというシーンが多い。中国本土のカルチャーというのは、北京オリンピックと上海万博が終わったあとにすごく急激に変わってきた感じ。それまでは中国本土の人たちが歌ったりするのはそんなになかったんだよね、ここ10年ぐらい。
SKY-HI:じゃあ本当に景気の爆発、バブルとともにエンターテイメントが盛り上がった。得てしてそういうもののような気がします、韓国もそうでしたけど。
米原:やっぱり2006年からのK-POPブームみたいなのがあって、それも中国に飛び火した。なにがすごかったかっていうと、カラオケに行くと、歌っていない間に流れる曲があるじゃない? かつてはそれが日本の曲だったのに、2009、2010年ぐらいから全部K-POPに変わっていって「これはいけない!」ってすごく焦った時期がある。
SKY-HI:それは現地で体感したかったですね。
■中国で売れるために必要なもの
米原によると、かつて中国では多くの日本文化を取り入れていたものの、この10年で「どんどん輪が小さくなってきている」と解説。そんな時代に、中国へはどのようなスタイルで進出すべきなのかを語った。
SKY-HI:ヨネさんが思う、日本のアーティストが中国で売れるために必要なものはありますか?
米原:オリジナリティだと思うんだ。(中国は)日本より圧倒的にいっぱい情報が入っていると思うのよ。
SKY-HI:確かに。今、世界の中心ですよね。
米原:消費の中心。10年以上前は日本しかなかったのよ。
SKY-HI:(日本は)エンターテイメント輸出国だった。
米原:中国が見るエンターテイメントって日本しかなかったんだけど、今はもう全世界が中国を目指している。そうしたらオリジナルがないと。あとはK-POPが成功したみたいに、最初からグローバルな部分を考えて曲を作るということだったり、要するにマインドも世界規模で考えないといけない。
SKY-HI:そうですよね、日本は相当ドメスティック(国内的)ですからね。いまだに内需が強いから、僕を含めてそのジレンマを抱えているアーティストは多いと思います。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、ラッパーのSKY-HIがラップ、ヒップホップを軸にした切り口で、アジアのカルチャーを追う。放送は毎週日曜の10時40分から。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
■蒼井そらとの接点
「世界で唯一チェキをメイン機材とするアーティスト」の米原は、クリエイティブディレクター、フォトグラファー、DJ、編集者と幅広いジャンルで活躍。中華圏での人気はすさまじく、中国版TwitterであるWeiboではフォロワーが280万人超となっている。
SKY-HI:ヨネさんが中国に目をかけたきっかけはなんですか?
米原:1990年代に作っていた本に、香港の人たちが「出たい」と言ってきて「万博に来ませんか?」「イベントをやりませんか」みたいな話から始まった感じかな。
SKY-HI:コミュニティのなかからどんどん派生をしていったんですね。
米原:僕の場合、エロい写真を撮っても「丸見え」なわけではないから(笑)。中国では違反なので。
SKY-HI:けっこう公序良俗に厳しいですよね。
米原:俺のゆるい「ローファイエロ」って一部で言ってるんですが、ローファイなエロが、ちょうど受けたのかな。
SKY-HI:ジャパニーズエロ、中国だと蒼井そらさん(の人気)はものすごいですよね。 米原:僕が最初に連れて行ったの。
SKY-HI:あ、そうなんですか!
米原:彼女からWeiboを教えてもらった。
SKY-HI:点が線でつながっていく感じです。
■バブルとともに移り変わる文化
中国で移り変わっていく若者の文化。米原は日本中心だった文化が「ある場所」で変化をしていったことに焦りを感じたという。
SKY-HI:中国のカルチャーはラップミュージックもそうだし、K-POPといったポップスも、カッコいいものが多いイメージがあります。1990年代から今にかけて、どういう風に盛り上がっていったんですか?
米原:基本的に俳優や女優もそうなんだけど、台湾勢とか香港勢がもともとは中国で活躍をするというシーンが多い。中国本土のカルチャーというのは、北京オリンピックと上海万博が終わったあとにすごく急激に変わってきた感じ。それまでは中国本土の人たちが歌ったりするのはそんなになかったんだよね、ここ10年ぐらい。
SKY-HI:じゃあ本当に景気の爆発、バブルとともにエンターテイメントが盛り上がった。得てしてそういうもののような気がします、韓国もそうでしたけど。
米原:やっぱり2006年からのK-POPブームみたいなのがあって、それも中国に飛び火した。なにがすごかったかっていうと、カラオケに行くと、歌っていない間に流れる曲があるじゃない? かつてはそれが日本の曲だったのに、2009、2010年ぐらいから全部K-POPに変わっていって「これはいけない!」ってすごく焦った時期がある。
SKY-HI:それは現地で体感したかったですね。
■中国で売れるために必要なもの
米原によると、かつて中国では多くの日本文化を取り入れていたものの、この10年で「どんどん輪が小さくなってきている」と解説。そんな時代に、中国へはどのようなスタイルで進出すべきなのかを語った。
SKY-HI:ヨネさんが思う、日本のアーティストが中国で売れるために必要なものはありますか?
米原:オリジナリティだと思うんだ。(中国は)日本より圧倒的にいっぱい情報が入っていると思うのよ。
SKY-HI:確かに。今、世界の中心ですよね。
米原:消費の中心。10年以上前は日本しかなかったのよ。
SKY-HI:(日本は)エンターテイメント輸出国だった。
米原:中国が見るエンターテイメントって日本しかなかったんだけど、今はもう全世界が中国を目指している。そうしたらオリジナルがないと。あとはK-POPが成功したみたいに、最初からグローバルな部分を考えて曲を作るということだったり、要するにマインドも世界規模で考えないといけない。
SKY-HI:そうですよね、日本は相当ドメスティック(国内的)ですからね。いまだに内需が強いから、僕を含めてそのジレンマを抱えているアーティストは多いと思います。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、ラッパーのSKY-HIがラップ、ヒップホップを軸にした切り口で、アジアのカルチャーを追う。放送は毎週日曜の10時40分から。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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