J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。11月16日(土)のオンエアでは、ユニコーン、そして奥田民生を特集。フジファブリック・山内総一郎、マカロニえんぴつ・はっとりをゲストに迎えて、熱い音楽談義を展開した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月23日28時59分まで)
■ユニコーンの奏でる音のすごさ
山内は、はじめてユニコーンを『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で見たときの印象について「異常にカジュアルなたたずまい」と思ったと告白。ユニコーンの魅力を訊かれると、リスペクトのあふれるコメントを連発した。
山内:全員がメインをとれるボーカリストであるということ。誤解を恐れずに言うと、ものすごくビートルズっぽいというか、唯一無二な感じに最初は惹かれました。あと、今でも対バンをさせてもらったり、ライブを観させてもらっても、音がとにかくいい! みなさんの音が滅茶苦茶いい。
グローバー:音楽的なフレーズやクオリティの高さと、出音(でおと)のよさ。
矢内:出音のよさがあるのに……あるのにじゃないんですけど、みなさん全力で「どこでふざけようか」と考えちゃっているところ。
グローバー:最高級の音の無駄遣いというね。
山内:どうふざけようかすごく悩んでらっしゃるというか。
グローバー:悩んでいるんだ(笑)。
山内:隙をうかがってらっしゃるというところが、本当にカッコかわいいというか。素敵なところだなと思いますね。
グローバー:自分がプロになって改めて見ても、感じるところなんですね。
ユニコーンが解散した1993年に生まれたというはっとりは、彼らの音楽を山内の言葉を借りてビートルズにたとえた。
はっとり:山内さんがおっしゃった「ビートルズっぽい」というのは僕も同意見で「和製ビートルズだな」と思っていますね。
グローバー:はっとりさんが言う、和製ビートルズのポイントはどこですか?
はっとり:みなさんが歌を歌ったり、曲を作るというところ。
グローバー:曲を作る脳みその多さもすごいですよね。
はっとり:曲ならまだ他のバンドもいるんですけど、全員が詞も書いて歌も歌うっていうと、すごいじゃないですか。なかなかいないと思うんですね。また、そのそれぞれの歌詞がいいですね。真面目に書かない、どこかでふざけたくなるというか、おどけた感じ。だけど、歌のなかではすごく芯をとらえたことを言っているんです。すごく優しい歌で、なんか照れ隠しをしているような気がするというか、真面目に歌いすぎると伝わらないものが、ちょっと「おちょける」ことによって、スッと入ってきやすい。いつもちょっと他人事なんですよね。ちょっと距離があるんです。
グローバー:人間とか世界に対して俯瞰で見ているんだけど、そのまなざしはしっかりと温かい。
■シンガー・奥田民生の魅力
番組では街頭インタビューを実施。街の人が語るユニコーンや奥田民生のよさについて聞いた山内は、奥田の歌声に注目した。
山内:歌はやっぱり、すさまじいパンチがありますよね。確か小さいころからカラオケをやられていたので、ものまねじゃないですけど、めちゃくちゃ上手なんですよね。
グローバー:ブルーノ・マーズ状態だ。
山内:日本のアーティスト以外にも、ジプシー・キングスとかも本当にうまいんですよ。
グローバー:一緒にカラオケに行ったの?
山内:行きました。歌声もそうですけど、ボーカリストとしての力量が計り知れないなと、いつも思います。
グローバー:「カラオケで感じた」というのはうらやましい話です。
はっとりは、街の人の「メロディがいい」という声を取り上げた。グローバーがメロディの「ちょっとしたクセ」について、「ユニコーンや奥田さんが発明をした感じがある」と語ると、はっとりは「一筋縄ではいかないというか、普通じゃないからこそインパクトが残る」と解説。
グローバー:自分も影響を受けているなという部分はありますか?
はっとり:あると思いますね。ユニコーンというよりは、民生さんがソロになってからの特徴で、半音はずすというか、ブルースっぽいというか、半音届いていない感じみたいなのは、自分の歌のなかでかなり影響を受けていたりします。
グローバー:山内さんはどうですか?
山内:はっとりさんがおっしゃってたように、特に『29』とか『30』のアルバムの初期のころって、世界中見渡してもないコード進行があったりして、そこは知らず知らずコピーをしていたのがあります。振り返ってみると「変なコード進行だな、変なメロディだな」っていうのが多いですね『人間2』とか『103』とか、その当時のは全部コピーをしていました。
■フジファブリックの元ボーカリスト・志村との思い出
ここで山内は、2009年に他界した、フジファブリックの元ボーカリスト・志村正彦との思い出を振り返った。
山内:志村くんも、民生さんを見て音楽を始めようと思ったので、僕がこのバンドに入るときも『ルート2』とかを僕が弾いたら志村くんが乗ってきたり、志村くんが弾いて僕が乗ったりとか、2人で共通言語として民生さんというのがありましたね。
はっとり:そのスタジオいいな!
山内:(笑)。好きなもの同士の、そういう楽しさというのはあります。
グローバー:それこそユニコーンと民生さん、「やりたくなる」っていう曲をいっぱい作ってくれていますからね。
23日(土)オンエアのJ-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』でも、引き続き同じメンバーでユニコーンについてお届け。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月23日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月23日28時59分まで)
■ユニコーンの奏でる音のすごさ
山内は、はじめてユニコーンを『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で見たときの印象について「異常にカジュアルなたたずまい」と思ったと告白。ユニコーンの魅力を訊かれると、リスペクトのあふれるコメントを連発した。
山内:全員がメインをとれるボーカリストであるということ。誤解を恐れずに言うと、ものすごくビートルズっぽいというか、唯一無二な感じに最初は惹かれました。あと、今でも対バンをさせてもらったり、ライブを観させてもらっても、音がとにかくいい! みなさんの音が滅茶苦茶いい。
グローバー:音楽的なフレーズやクオリティの高さと、出音(でおと)のよさ。
矢内:出音のよさがあるのに……あるのにじゃないんですけど、みなさん全力で「どこでふざけようか」と考えちゃっているところ。
グローバー:最高級の音の無駄遣いというね。
山内:どうふざけようかすごく悩んでらっしゃるというか。
グローバー:悩んでいるんだ(笑)。
山内:隙をうかがってらっしゃるというところが、本当にカッコかわいいというか。素敵なところだなと思いますね。
グローバー:自分がプロになって改めて見ても、感じるところなんですね。
ユニコーンが解散した1993年に生まれたというはっとりは、彼らの音楽を山内の言葉を借りてビートルズにたとえた。
はっとり:山内さんがおっしゃった「ビートルズっぽい」というのは僕も同意見で「和製ビートルズだな」と思っていますね。
グローバー:はっとりさんが言う、和製ビートルズのポイントはどこですか?
はっとり:みなさんが歌を歌ったり、曲を作るというところ。
グローバー:曲を作る脳みその多さもすごいですよね。
はっとり:曲ならまだ他のバンドもいるんですけど、全員が詞も書いて歌も歌うっていうと、すごいじゃないですか。なかなかいないと思うんですね。また、そのそれぞれの歌詞がいいですね。真面目に書かない、どこかでふざけたくなるというか、おどけた感じ。だけど、歌のなかではすごく芯をとらえたことを言っているんです。すごく優しい歌で、なんか照れ隠しをしているような気がするというか、真面目に歌いすぎると伝わらないものが、ちょっと「おちょける」ことによって、スッと入ってきやすい。いつもちょっと他人事なんですよね。ちょっと距離があるんです。
グローバー:人間とか世界に対して俯瞰で見ているんだけど、そのまなざしはしっかりと温かい。
■シンガー・奥田民生の魅力
番組では街頭インタビューを実施。街の人が語るユニコーンや奥田民生のよさについて聞いた山内は、奥田の歌声に注目した。
山内:歌はやっぱり、すさまじいパンチがありますよね。確か小さいころからカラオケをやられていたので、ものまねじゃないですけど、めちゃくちゃ上手なんですよね。
グローバー:ブルーノ・マーズ状態だ。
山内:日本のアーティスト以外にも、ジプシー・キングスとかも本当にうまいんですよ。
グローバー:一緒にカラオケに行ったの?
山内:行きました。歌声もそうですけど、ボーカリストとしての力量が計り知れないなと、いつも思います。
グローバー:「カラオケで感じた」というのはうらやましい話です。
はっとりは、街の人の「メロディがいい」という声を取り上げた。グローバーがメロディの「ちょっとしたクセ」について、「ユニコーンや奥田さんが発明をした感じがある」と語ると、はっとりは「一筋縄ではいかないというか、普通じゃないからこそインパクトが残る」と解説。
グローバー:自分も影響を受けているなという部分はありますか?
はっとり:あると思いますね。ユニコーンというよりは、民生さんがソロになってからの特徴で、半音はずすというか、ブルースっぽいというか、半音届いていない感じみたいなのは、自分の歌のなかでかなり影響を受けていたりします。
グローバー:山内さんはどうですか?
山内:はっとりさんがおっしゃってたように、特に『29』とか『30』のアルバムの初期のころって、世界中見渡してもないコード進行があったりして、そこは知らず知らずコピーをしていたのがあります。振り返ってみると「変なコード進行だな、変なメロディだな」っていうのが多いですね『人間2』とか『103』とか、その当時のは全部コピーをしていました。
■フジファブリックの元ボーカリスト・志村との思い出
ここで山内は、2009年に他界した、フジファブリックの元ボーカリスト・志村正彦との思い出を振り返った。
山内:志村くんも、民生さんを見て音楽を始めようと思ったので、僕がこのバンドに入るときも『ルート2』とかを僕が弾いたら志村くんが乗ってきたり、志村くんが弾いて僕が乗ったりとか、2人で共通言語として民生さんというのがありましたね。
はっとり:そのスタジオいいな!
山内:(笑)。好きなもの同士の、そういう楽しさというのはあります。
グローバー:それこそユニコーンと民生さん、「やりたくなる」っていう曲をいっぱい作ってくれていますからね。
23日(土)オンエアのJ-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』でも、引き続き同じメンバーでユニコーンについてお届け。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月23日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/
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