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フィッシュマンズ、歌詞が心に響く楽曲TOP 3! オオヤユウスケが選ぶ

フィッシュマンズ、歌詞が心に響く楽曲TOP 3! オオヤユウスケが選ぶ

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。10月19日(土)のオンエアでは、フィッシュマンズを特集。映像ディレクター・川村ケンスケとPolarisのオオヤユウスケをゲストに迎えて、フィッシュマンズについて熱い音楽談義を展開した。

■フィッシュマンズとの出会い

川村はこれまで、映像ディレクターとしてフィッシュマンズに関わってきた。リスナーとして初めてフィッシュマンズに出会ったのは、1992年。テレビの音楽番組のディレクターをしていた頃だった。

川村:「かわいいバンドだな」って思ったんですね。今のファンにとってそうは思えないかも知れないけど、「キュートでポップなバンド」っていう印象でした。バンドブームの終わりくらいだったんじゃないかなと思いますけど。

元フィッシュマンズの柏原 譲とPolarisを結成しているオオヤは、「僕ぐらいの年代でミュージシャンを目指してたりとか、音楽好きだった人間って、全員フィッシュマンズが好きだったんです」と話す。オオヤが初めてフィッシュマンズのライブを観たのは、高校生の頃。そのときに、印象的な出来事があったそうだ。

オオヤ:(フィッシュマンズのライブは)ちょっと根暗そうな男子が観ている感じだったんです。忘れもしないのが、佐藤伸治さんが、次のバンドを一番前で観たいという理由だけで居るお客さんに「帰れ!」「出てけ!」と言ってライブが始まったんです。高校生で自分もけっこうひねくれてたんで、それが気持ちよくて「おもしろ!」と思ったんです。いろいろなライブにフィッシュマンズが出てたんですけど、ズレてる感じが魅力でした(笑)。


■『ナイトクルージング』MVはどのように生まれた?

川村は映像ディレクターとして、フィッシュマンズの『ナイトクルージング』のMVを手がけた。MVでは、トランポリンを使ったシーンがメインで使われている。川村は「僕はビデオを作るとき、そんなに曲は聴かないんです。でも、『ナイトクルージング』はビデオを作れないぐらい聴いてしまった。映像は浮かんでるんだけど、『今考えてることじゃ間に合わないな」って感じの音だったんです」と、その制作秘話を明かした。

川村:一回、細かく素材を入れたりしてフル尺を作ったんです。でも、佐藤くんがスタジオに来てパッと観て、「これってさぁ、トランポリンのシーンだけでいいんじゃない?」って言ったんですよ。「『あのシーンだけでいい』っていう方法論があるんだな」って、ふと思ったんです。
グローバー:なるほど。
川村:それで、完パケしたやつをチャラにして作り直したものが、今みんなが目にしているMVなんです。基本的にトランポリンで飛んでるだけのビデオ。僕にとっても新しかった。僕にとって大きい経験で、日本の音楽ビデオ業界が経験したこととしても大きいと思うんだよね。映像を当てる上でそこまで振り切れるっていうのは、普通ポップソングではあり得ない。


■「言葉を演奏しているような感覚になる」ナンバーは?

オンエアでは、「オオヤユウスケが選ぶ、この歌詞、このフレーズが心に響く!フィッシュマンズ・ナンバー」TOP3を紹介した。

3位:『WALKING IN THE RHYTHM』

オオヤ:「WALKING IN THE RHYTHM」っていうフレーズが好きなんです。歌詞と言うべきなのか、その状態を示してるような言葉だと思うんですけど、まさにそうだなと。自分でソロでカバーしたりもするんですけど、そのフレーズを繰り返していくと、逆にビートが踊ってくるというか。相互作用がある言葉だなと思っています。

2位:『Go Go Round This World!』

オオヤ:普通、歌ってだいたい肯定してくれることが多いんです。身近なシンプルな事を歌ってくれることが多かったんですけど、自分はこういう流れていく時間の視点のことを言葉にすることって知らなかったんです。だから、言葉が残ってる曲ですね。自分で歌うと心地よい曲ですね。

1位:『SEASON』

オオヤ:この曲はPolarisでカバーしています。後半のほうに魅力があって、サビが終わった後が凄く好きで、「GET ROUND IN THE SEASON」というフレーズがずっと繰り返されるんですけど、そのフレーズがいちばん好きなんです。それを待っているという、そこまで繋いで歌が続いていくんですけど、そこに来たときに初めて解放される感覚というか。言葉を演奏しているような感覚になります。

次回、27日(日)のオンエアでも、フィッシュマンズの魅力をさらに深く掘り下げる。お聴き逃しなく!

J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げている。放送時間は土曜の17分頃から。ぜひチェックしてほしい。

【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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