J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。10月25日(金)のオンエアでは、ゲストに俳優・小野田龍之介が登場。2020年に小野田が出演するミュージカル『ミス・サイゴン』の役作りを語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月1日28時59分まで)
■クリス役の人生の相場を変えたかった
小野田は2020年5月23日(火)から帝国劇場で上演するミュージカル『ミス・サイゴン』(※)で、4年ぶり2度目のクリス役を務める。
※プレビュー公演は5月19日(火)から22日(金)
小野田:クリス役をやるまでは「彼はどんな人生を歩んだのかな」という思いがありました。ミュージカルファンや『ミス・サイゴン』が大好きな方って「クリスなんてイヤなやつ」と話す人も多くいるんです。でも、彼を演じる上で、彼の人生をものすごく尊重したかったし、そう思われてしまう彼の人生の相場を変えたかったんです。
小野田は、その思いを演出チームに伝え、「とにかく彼の人生は一生懸命だった。全て生きていくために決断したことだったから、そこを心にとどめておけば(演じる側は)彼の人生の道を外れることはない」と話したという。
小野田:クリスはベトナム人女性のキムを愛したこと。アメリカに帰り、アメリカ人女性のエレンと結婚したこと。それら全てが運命であり、生きていくための最善の決断だったということを心にとめました。だから、僕はキムとエレン、どちらにも全力でぶつかることを大事にしていたし、そういう人生だったんだなと思います。
キムに対するクリスの愛は、「ただの恋愛ではない」と小野田は続ける。
小野田:クリスはベトナム戦争で行ったことを過ちとして受け止めて生きています。その過ちをどうやったら償えるのかと考えているときに、キムに出会います。彼女を守り、彼女の生きる道を作り、守り抜いて愛するということが、彼にとっての贖罪なんだと。そのなかで愛が膨らんでいった。だから、クリスを演じていて、単にキムが好きなのではなく、彼女を守りたいという気持ちが強いんだと感じました。
中井:その背景がつながると、クリスの見え方が変わりますね。
■制約のなかで役を生きられることが楽しい
今回の『ミス・サイゴン』では、キム役を高畑充希、昆 夏美、大原樱子、屋比久知奈と4人の女優が演じる。
小野田:前回はキム役が3人でした。また、昆 夏美さん以外は初出演なので、新たな『ミス・サイゴン』の世界を繰り広げられるのかなと思います。僕は本番をやりながら「この役をもっと深めて、もっとやり続けたい」と思う作品はあまりありません。演じているときは「もうイヤだ」というくらいやり込むので。でも『ミス・サイゴン』のクリスは、もっと彼の人生を生きてみたいと思えた初めての役でした。
中井:キム役が4人いるから、演じ方も毎回違うわけだよね。
小野田:それが面白いんです。キムをどう守れるか、今日はキムやエレンとどんなドラマができるのかって。音楽も本当に素晴らしく、ドラマチックでエネルギッシュに描かれているので、その楽曲のなかで生きられるので本当に充実しています。
中井は、小野田の素晴らしさを次のように語る。
中井:相手役のエネルギーをすごく受け取ってくれるし、それをちゃんと返してくれる。役のリアリティをしっかりつかめるからこそ、4人のキャストであっても、それを楽しめるんだと思います。
小野田:『ミス・サイゴン』や『レ・ミゼラブル』って、この曲でこうしなきゃいけないなどの制約が多い。その制約のなかで役を生きられるのがものすごく楽しい。そのなかで、どこまで深く自由に生きられるのか。これは俳優として一生チャレンジできることですからね。
中井:小野田龍之介くんはいい俳優だよ。
小野田:今日もいいお酒が飲めそうです(笑)。
4年ぶりに再演を果たした小野田は、クリスをどう表現するのか。2020年5月上演のミュージカル『ミス・サイゴン』を、ぜひチェックしてほしい。
『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
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■クリス役の人生の相場を変えたかった
小野田は2020年5月23日(火)から帝国劇場で上演するミュージカル『ミス・サイゴン』(※)で、4年ぶり2度目のクリス役を務める。
※プレビュー公演は5月19日(火)から22日(金)
小野田:クリス役をやるまでは「彼はどんな人生を歩んだのかな」という思いがありました。ミュージカルファンや『ミス・サイゴン』が大好きな方って「クリスなんてイヤなやつ」と話す人も多くいるんです。でも、彼を演じる上で、彼の人生をものすごく尊重したかったし、そう思われてしまう彼の人生の相場を変えたかったんです。
小野田は、その思いを演出チームに伝え、「とにかく彼の人生は一生懸命だった。全て生きていくために決断したことだったから、そこを心にとどめておけば(演じる側は)彼の人生の道を外れることはない」と話したという。
小野田:クリスはベトナム人女性のキムを愛したこと。アメリカに帰り、アメリカ人女性のエレンと結婚したこと。それら全てが運命であり、生きていくための最善の決断だったということを心にとめました。だから、僕はキムとエレン、どちらにも全力でぶつかることを大事にしていたし、そういう人生だったんだなと思います。
キムに対するクリスの愛は、「ただの恋愛ではない」と小野田は続ける。
小野田:クリスはベトナム戦争で行ったことを過ちとして受け止めて生きています。その過ちをどうやったら償えるのかと考えているときに、キムに出会います。彼女を守り、彼女の生きる道を作り、守り抜いて愛するということが、彼にとっての贖罪なんだと。そのなかで愛が膨らんでいった。だから、クリスを演じていて、単にキムが好きなのではなく、彼女を守りたいという気持ちが強いんだと感じました。
中井:その背景がつながると、クリスの見え方が変わりますね。
■制約のなかで役を生きられることが楽しい
今回の『ミス・サイゴン』では、キム役を高畑充希、昆 夏美、大原樱子、屋比久知奈と4人の女優が演じる。
小野田:前回はキム役が3人でした。また、昆 夏美さん以外は初出演なので、新たな『ミス・サイゴン』の世界を繰り広げられるのかなと思います。僕は本番をやりながら「この役をもっと深めて、もっとやり続けたい」と思う作品はあまりありません。演じているときは「もうイヤだ」というくらいやり込むので。でも『ミス・サイゴン』のクリスは、もっと彼の人生を生きてみたいと思えた初めての役でした。
中井:キム役が4人いるから、演じ方も毎回違うわけだよね。
小野田:それが面白いんです。キムをどう守れるか、今日はキムやエレンとどんなドラマができるのかって。音楽も本当に素晴らしく、ドラマチックでエネルギッシュに描かれているので、その楽曲のなかで生きられるので本当に充実しています。
中井は、小野田の素晴らしさを次のように語る。
中井:相手役のエネルギーをすごく受け取ってくれるし、それをちゃんと返してくれる。役のリアリティをしっかりつかめるからこそ、4人のキャストであっても、それを楽しめるんだと思います。
小野田:『ミス・サイゴン』や『レ・ミゼラブル』って、この曲でこうしなきゃいけないなどの制約が多い。その制約のなかで役を生きられるのがものすごく楽しい。そのなかで、どこまで深く自由に生きられるのか。これは俳優として一生チャレンジできることですからね。
中井:小野田龍之介くんはいい俳優だよ。
小野田:今日もいいお酒が飲めそうです(笑)。
4年ぶりに再演を果たした小野田は、クリスをどう表現するのか。2020年5月上演のミュージカル『ミス・サイゴン』を、ぜひチェックしてほしい。
『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。
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番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
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