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『ミス・サイゴン』でキム役に抜擢された屋比久知奈、中井智彦と作品の魅力を語る

『ミス・サイゴン』でキム役に抜擢された屋比久知奈、中井智彦と作品の魅力を語る

J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。10月11日(金)のオンエアでは、ゲストに女優・歌手の屋比久知奈が登場。出演が決定しているミュージカル『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』や『ミス・サイゴン』を語った。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月18日28時59分まで)


■思い出の作品『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』

屋比久は、11月15日(金)より上演されるミュージカル『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』でシスター・メアリー・ロバートを演じる。本作は、1992年に公開された映画『天使にラブ・ソングを...』をミュージカル化したもの。プロデュースは、同映画で主演を務めたウーピー・ゴールドバーグだ。2009年にロンドン、2011年にブロードウェイで上演しており、日本では2014年に初演、2016年に再演され、いずれも大ヒットした。そして、屋比久が出演する2019年が再再演となる。

シャイな修道女見習いであるシスター・メアリー・ロバートを、屋比久は「映画を観たときから印象に残っている役。彼女を見ていると、最初の一歩がなかなか踏み出せなかった自分を見ているよう。『頑張らなきゃ』と勇気がもらえる」と解説。また、屋比久がプロになるきっかけとなったミュージカル・ワークショップ「集まれ!ミュージカルのど自慢」が開催された帝国劇場で同時期に上映されていた作品が2016年の再演ミュージカル『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』だった。屋比久は再演を観劇しており、思い出深い作品であると語った。

ミュージカル『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』の音楽は、ディズニー音楽を多数手がける名作曲家のアラン・メンケンによる全曲書き下ろし。

屋比久:彼の音楽はすごく印象に残るというか、知らず知らずのうちに口ずさんでしまう魅力があると思います。『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』も、そのような楽曲ばかりになっています。気がついたら口ずさんでいます。
中井:シスター・メアリー・ロバートが歌う『The Life I Never Led』はどんな曲ですか?
屋比久:導入部分は静かで、彼女の引っ込み思案な性格をすごく表しています。後半からは、どんどん心を開いて前向きになっていく過程が見えやすい曲だなと思います。それを作品のなかでしっかりと表現できるように歌いたいです。


■『ミス・サイゴン』で目標だったキム役に抜擢!

2020年5月に帝国劇場で上演される名作ミュージカル『ミス・サイゴン』で、屋比久はキムを演じる。他にも、高畑充希、大原櫻子、昆 夏美がキムを演じる。オーディションでは、クリス役としてオーディションを受けた役者といきなりデュエットを歌うという難しい場面もあったと振り返る。

屋比久:「何も指示しないから、ふたりでどうぞ歌ってください」という感じだったので、パニックになりかけました(笑)。もうこうなったら相手の方と委ね合ってやるしかないと思い、あまり考えずに身を任せてできたオーディションでした。正直、細かいところは覚えてないんです。でも、やりきったなと思えたオーディションでした。
中井:デュエットって、その場の雰囲気で、ふたりで通じ合うものが絶対にある。それって稽古で作っていくものももちろんあると思いますけど、急に初めて会った人と作るっていうのは、すごいオーディションですね。
屋比久:クリスとキムは初めて会ってビビビとくるので、そういう意味では、こうしたオーディションができてよかったのかなと思いました。初めて会ったふたりだからこそ得られる感覚がありました。それを稽古や役作りの中で活かしたいです。
中井:なるほど。屋比久さんはキム役をどうしても演じたかったそうですね。
屋比久:「集まれ!ミュージカルのど自慢」で『ミス・サイゴン』の楽曲『命をあげよう』を歌ったんです。この曲をキムとして歌えたらとずっと思っていました。オーディションがあると知って、絶対に受けたいと思ったし、『ミス・サイゴン』の舞台にいつか立つぞという思いがあったので、今回キムを演じられることはすごく感慨深いですし、気合いが入っています。

2016年のミュージカル『ミス・サイゴン』を観劇した屋比久は、作品をこう語る。

屋比久:『ミス・サイゴン』を観終わってからなかなか席を立てなかったです。衝撃を受けました。作品の内容や曲は知っていたんですけど、初めて通して観たことで、思っていた以上に胸にズシンとくるものがありました。人間の美しくない部分も描かれていて、キムという女性も、ただの典型的なヒロイン像では全くないので、その人間くささがいいなと思いました。
中井:人間くささがゆえに最後の結末を迎えてしまう。あれを観るたびに心が痛くなります。僕も席を立てなくなります。
屋比久:観るほうもエネルギーがいりますよね。
中井:僕もやりたいと思ってミュージカルを観るんですけど、キム側に立っちゃうからクリスに対して「なんだよ!」っていつも思っちゃって......。屋比久さんがキムを演じるのは楽しみですけど、心臓が痛くなりそうです(笑)。
屋比久:私だからできるキムを探していきたいです。私自身、沖縄出身でベトナム戦争とつながりがあったりするので、バックグラウンドも考えながら役を深めていきたいなと思います。

どちらのミュージカルも気合い十分の屋比久に注目だ。

『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。18日(金)は小野田龍之介が登場する。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月18日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/

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