J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。8月26日(月)にオンエアした「SONAR'S ROOM」のコーナーではNulbarich・JQが「グルーヴについて考えてみよう」をテーマにオススメの曲を紹介した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月2日28時59分まで)
■JQが考えるグルーヴとは?
JQは「グルーヴの定義はない」と話しつつ、ウィキペディアに掲載される「グルーヴ」の概要を紹介した。
"グルーヴ(groove)とは音楽用語のひとつ。形容詞はグルーヴィー(groovy)。ある種の高揚感を指す言葉であるが、具体的な定義は決まっていない。語源は(アナログ)レコード盤の音楽を記録した溝を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、ファンク、ソウル、R&Bなどブラックミュージックの音楽・演奏に関する表現に転じた言葉である"
Nulbarichを形容するときに「極上のグルーヴを生み出す」「唯一無二のグルーヴを鳴らす」などと表現されることがある。JQはどれくらいグルーヴを意識して曲を制作するのだろうか?
JQ:デビュー当時、Nulbarichは「グルーヴィスタ」とか謎の言葉を付けられたんですけど、本当にやめてほしい(笑)。いわゆる「唯一無二の音楽」って言っているだけなので、別に大したことは言ってないから。ただ、僕にとってグルーヴ、つまりノリを意識しながら曲を作っているのは事実です。もともとトラックメーカーだったりするので、イントロが入ってビートが鳴って、全部がミックスされたときの曲のノリが少しうねっている感じ、いわゆるブラックミュージック系のノリが入っている音楽が好きですね。
■グルーヴは"ポケット"
「ノリと同じ言葉でグルーヴを使う人もいる」と前置きしながら、JQがグルーヴを感じた曲を紹介した。
・J Dilla『Think Twice』
JQ:J DillaはMPCの使い手で、90年代のヒップホップを支えたトラックメーカーでありプロデューサーですね。J Dillaのイメージは、ハットが細かく刻まれていなくて、ハットレスに近い、4分打ちに近いビートのときに、スネアがグッと入ったりして、クビがグングンって鳴る感じがすごく上手。このへんに心を持ってかれるJ Dillaファンは多いんじゃないですかね。それをわかりやすく感じられる曲を選びました。この曲はしっかり整えられていなくて、ビートが壊れているような音楽だから、自然とクビがうなっていく感じ。それを僕はグルーヴと呼んだりします。
・All Natural『Renaissance feat. Lone Catalysts』
JQ:この曲は僕の大好きな90年代のジャジーヒップホップです。「ジャズサンプリングって何ですか?」って言われるけど、それはヒップホップのビートになるときに、スウィングされてビートを打たれるんですけど、それはなぜかというと、僕の見解ではジャズってスウィングされていて、テンポの取り方が3連とか6連とかなんです。それがヒップホップのスウィングの6連と16分のスウィングされたものとリンクしやすいんです。ジャジーヒップホップって少し軽快で、ジャズのもともとのネタに引っ張られたビートがみんなを高揚させている理由のひとつではないかなと思います。この曲はピアノのフレーズとライドシンバルが6連のグルーヴになっていて、それとビートの混ざり方がすごくスウィングされています。
この曲を聴きながら、JQなりのグルーヴの定義を思いついたようで......。
JQ:グルーヴは"ポケット"、つまり空白の部分の存在をより感じられるもの。空白の捉え方は人によって違うけど、いわゆる休符を感じられる自由度の高い曲が僕にとってグルーヴが強めな曲だと思います。
・P. Diddy feat. Black Rob & Mark Curry『Bad Boy 4 Life』
JQ:クビを振りながら顔がしかめっ面になる、よく聴く感じのノリの曲です。厳密に言うと、いろいろとズレているんですけど、それがたまらない。この曲はクラブでも盛り上がっていましたね。
・X Ambassadors『BOOM』
JQ:この曲が出たときに、メンバーが「聴いた?」「超絶バランスよくない?」「ヤバくない?」みたいなことを言っていたので、みんなで聴いて盛り上がっていたような気がします。ただの4つ打ちなんだけど、しっかりムチ打つスウィングっぽさと、ただ4分打ちされているキックなんだけど、他の音との絡み合いですごくグルーヴを感じます。
JQの視点で語られたグルーヴを感じる4曲。"ポケット"を意識してぜひ聴いてみてほしい。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語っている。時間は22時30分頃から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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■JQが考えるグルーヴとは?
JQは「グルーヴの定義はない」と話しつつ、ウィキペディアに掲載される「グルーヴ」の概要を紹介した。
"グルーヴ(groove)とは音楽用語のひとつ。形容詞はグルーヴィー(groovy)。ある種の高揚感を指す言葉であるが、具体的な定義は決まっていない。語源は(アナログ)レコード盤の音楽を記録した溝を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、ファンク、ソウル、R&Bなどブラックミュージックの音楽・演奏に関する表現に転じた言葉である"
Nulbarichを形容するときに「極上のグルーヴを生み出す」「唯一無二のグルーヴを鳴らす」などと表現されることがある。JQはどれくらいグルーヴを意識して曲を制作するのだろうか?
JQ:デビュー当時、Nulbarichは「グルーヴィスタ」とか謎の言葉を付けられたんですけど、本当にやめてほしい(笑)。いわゆる「唯一無二の音楽」って言っているだけなので、別に大したことは言ってないから。ただ、僕にとってグルーヴ、つまりノリを意識しながら曲を作っているのは事実です。もともとトラックメーカーだったりするので、イントロが入ってビートが鳴って、全部がミックスされたときの曲のノリが少しうねっている感じ、いわゆるブラックミュージック系のノリが入っている音楽が好きですね。
■グルーヴは"ポケット"
「ノリと同じ言葉でグルーヴを使う人もいる」と前置きしながら、JQがグルーヴを感じた曲を紹介した。
・J Dilla『Think Twice』
JQ:J DillaはMPCの使い手で、90年代のヒップホップを支えたトラックメーカーでありプロデューサーですね。J Dillaのイメージは、ハットが細かく刻まれていなくて、ハットレスに近い、4分打ちに近いビートのときに、スネアがグッと入ったりして、クビがグングンって鳴る感じがすごく上手。このへんに心を持ってかれるJ Dillaファンは多いんじゃないですかね。それをわかりやすく感じられる曲を選びました。この曲はしっかり整えられていなくて、ビートが壊れているような音楽だから、自然とクビがうなっていく感じ。それを僕はグルーヴと呼んだりします。
・All Natural『Renaissance feat. Lone Catalysts』
JQ:この曲は僕の大好きな90年代のジャジーヒップホップです。「ジャズサンプリングって何ですか?」って言われるけど、それはヒップホップのビートになるときに、スウィングされてビートを打たれるんですけど、それはなぜかというと、僕の見解ではジャズってスウィングされていて、テンポの取り方が3連とか6連とかなんです。それがヒップホップのスウィングの6連と16分のスウィングされたものとリンクしやすいんです。ジャジーヒップホップって少し軽快で、ジャズのもともとのネタに引っ張られたビートがみんなを高揚させている理由のひとつではないかなと思います。この曲はピアノのフレーズとライドシンバルが6連のグルーヴになっていて、それとビートの混ざり方がすごくスウィングされています。
この曲を聴きながら、JQなりのグルーヴの定義を思いついたようで......。
JQ:グルーヴは"ポケット"、つまり空白の部分の存在をより感じられるもの。空白の捉え方は人によって違うけど、いわゆる休符を感じられる自由度の高い曲が僕にとってグルーヴが強めな曲だと思います。
・P. Diddy feat. Black Rob & Mark Curry『Bad Boy 4 Life』
JQ:クビを振りながら顔がしかめっ面になる、よく聴く感じのノリの曲です。厳密に言うと、いろいろとズレているんですけど、それがたまらない。この曲はクラブでも盛り上がっていましたね。
・X Ambassadors『BOOM』
JQ:この曲が出たときに、メンバーが「聴いた?」「超絶バランスよくない?」「ヤバくない?」みたいなことを言っていたので、みんなで聴いて盛り上がっていたような気がします。ただの4つ打ちなんだけど、しっかりムチ打つスウィングっぽさと、ただ4分打ちされているキックなんだけど、他の音との絡み合いですごくグルーヴを感じます。
JQの視点で語られたグルーヴを感じる4曲。"ポケット"を意識してぜひ聴いてみてほしい。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語っている。時間は22時30分頃から。お楽しみに!
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番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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