J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語ります。5月6日（月・祝）のオンエアでは、月曜担当のNulbarich・JQが登場。「JQ流MPCのススメ」をテーマに語りました。
■MPCで名曲を生み出したプロデューサー
MPCはAKAIから出ているサンプラーです。フレーズをレコーディングして、それを小節に合わせてループさせてトラックを作っていく手法に用いられる、ヒップホップのトラック制作方法の機材です。
「僕もMPCが最初に買った作曲機」というJQ。パソコンで曲を作るにもソフトを買うのにお金がかかるため、オークションでMPCを購入し、そこからいろんなレコードを掘ってはサンプリングソースを探したそうです。「作曲の知識がなくても曲が作れて、それにラップを乗せるブラックミュージックのマインドの塊みたいな機材なので大好きです」と語りました。
この日は、そんなMPCを使ってたくさんの曲を作ったプロデューサーを2人紹介しました。
■DJプレミア
JQ：音楽をはじめたときに、ヒップホップにハマって誰を聴けばいいか先輩に訊いたら「DJプレミアを聴いとけばいい」という謳い文句があったくらい影響力のある人です。番組で以前、Nasの『N.Y. State of Mind』をかけたと思いますが、今回はそうじゃない曲をかけたいと思います。
・Gang Starr『Mass Appeal』
JQ：この曲は本人も言っていましたが、いわゆる自分たちの成果がでていないことにイライラしたのか、マスに媚びている人たちを小馬鹿にしたようなコンセプトとなってる曲なんです。このとき、僕はラップのトラックしか聴いてなかったので、あまりリリックの意味とか考えていなかったんです。だけど、ちゃんと歌詞を読んでいくうちにドップリと、もっとヒップホップにハマっていって。すごくメッセージの強いジャンルだったので、そういうところもヒップホップの魅力かなと思わせたのもDJプレミアでした。
衝撃的なシンガーとの出会いも、DJプレミアの関わった曲だったそうです。
・D'Angelo『Devil's Pie』
JQ：DJプレミアのすごさはこの2曲だけじゃ語れないんですけど、特徴的なのはビートとサンプリングするポイントですね。あとDJプレミア特有の揺れのあるスクラッチは彼にしかできないワザかなと思います。
■J・ディラ
JQ：この人は90年代ヒップホップの、日本でも人気のあるジャジー・ヒップホップと呼ばれているアーティストをほとんどやっています。ジャジー・ヒップホップで思いつく曲は、J・ディラが作っていたりします。
そして「これは彼を語る上で"聴いてください”というアルバムです」という『Welcome 2 Detroit』の収録曲から選んだのはこの曲でした。
・J・ディラ『It's Like That』
JQ：僕的な感覚でいうと、J・ディラのビートって少し乾いていて、歌ものにすごくマッチするイメージがあります。あとズレているように聴こえるビートをよくやるんですけど、その感じとかは「そこにしか鳴らないでしょ」という場所に音が鳴るので、緻密に計算されたすごく頭の良い人なのかなと思います。すごくカッコいいんで、J・ディラもぜひチェックしてみてください。
そして、J・ディラも一員として活躍したSlum Villageの楽曲のなかから、「ジャジー・ヒップホップといえば、みたいな曲のなかに僕的には入ってくる心地よい1曲」としてこの曲を挙げました。
・Slum Village『I Don't Know』
JQ：MPCというサンプラーは、MPC60から3000、2000、2000XL、2500とどんどん形を変えていくんですけど、今日紹介したDJプレミアとJ・ディラは、名機といわれているMPC3000を使って数々のアーティストにイカしたトラックを提供した感じです。
そして締めくくりにJQは「MPC特有のビート感や質感は普遍的で、時代を越えても良い音をだしている感じがします。僕もMPC3000を探してみようと思いました」と感想を語りました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
■MPCで名曲を生み出したプロデューサー
MPCはAKAIから出ているサンプラーです。フレーズをレコーディングして、それを小節に合わせてループさせてトラックを作っていく手法に用いられる、ヒップホップのトラック制作方法の機材です。
「僕もMPCが最初に買った作曲機」というJQ。パソコンで曲を作るにもソフトを買うのにお金がかかるため、オークションでMPCを購入し、そこからいろんなレコードを掘ってはサンプリングソースを探したそうです。「作曲の知識がなくても曲が作れて、それにラップを乗せるブラックミュージックのマインドの塊みたいな機材なので大好きです」と語りました。
この日は、そんなMPCを使ってたくさんの曲を作ったプロデューサーを2人紹介しました。
■DJプレミア
JQ：音楽をはじめたときに、ヒップホップにハマって誰を聴けばいいか先輩に訊いたら「DJプレミアを聴いとけばいい」という謳い文句があったくらい影響力のある人です。番組で以前、Nasの『N.Y. State of Mind』をかけたと思いますが、今回はそうじゃない曲をかけたいと思います。
・Gang Starr『Mass Appeal』
JQ：この曲は本人も言っていましたが、いわゆる自分たちの成果がでていないことにイライラしたのか、マスに媚びている人たちを小馬鹿にしたようなコンセプトとなってる曲なんです。このとき、僕はラップのトラックしか聴いてなかったので、あまりリリックの意味とか考えていなかったんです。だけど、ちゃんと歌詞を読んでいくうちにドップリと、もっとヒップホップにハマっていって。すごくメッセージの強いジャンルだったので、そういうところもヒップホップの魅力かなと思わせたのもDJプレミアでした。
衝撃的なシンガーとの出会いも、DJプレミアの関わった曲だったそうです。
・D'Angelo『Devil's Pie』
JQ：DJプレミアのすごさはこの2曲だけじゃ語れないんですけど、特徴的なのはビートとサンプリングするポイントですね。あとDJプレミア特有の揺れのあるスクラッチは彼にしかできないワザかなと思います。
■J・ディラ
JQ：この人は90年代ヒップホップの、日本でも人気のあるジャジー・ヒップホップと呼ばれているアーティストをほとんどやっています。ジャジー・ヒップホップで思いつく曲は、J・ディラが作っていたりします。
そして「これは彼を語る上で"聴いてください”というアルバムです」という『Welcome 2 Detroit』の収録曲から選んだのはこの曲でした。
・J・ディラ『It's Like That』
JQ：僕的な感覚でいうと、J・ディラのビートって少し乾いていて、歌ものにすごくマッチするイメージがあります。あとズレているように聴こえるビートをよくやるんですけど、その感じとかは「そこにしか鳴らないでしょ」という場所に音が鳴るので、緻密に計算されたすごく頭の良い人なのかなと思います。すごくカッコいいんで、J・ディラもぜひチェックしてみてください。
そして、J・ディラも一員として活躍したSlum Villageの楽曲のなかから、「ジャジー・ヒップホップといえば、みたいな曲のなかに僕的には入ってくる心地よい1曲」としてこの曲を挙げました。
・Slum Village『I Don't Know』
JQ：MPCというサンプラーは、MPC60から3000、2000、2000XL、2500とどんどん形を変えていくんですけど、今日紹介したDJプレミアとJ・ディラは、名機といわれているMPC3000を使って数々のアーティストにイカしたトラックを提供した感じです。
そして締めくくりにJQは「MPC特有のビート感や質感は普遍的で、時代を越えても良い音をだしている感じがします。僕もMPC3000を探してみようと思いました」と感想を語りました。
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番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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