J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜ナビゲーター:水野良樹)。4月22日のオンエアでは、前回に引き続き、17歳のシンガーソングライター、崎山蒼志さんとの対談をお届けしました。
【前回の記事】話題の高校生シンガー・崎山蒼志、子守唄はthe GazettEだった
■「10代の頃の自分に縛られないように」
今回、水野が訊ねたのは、崎山さんの今後の展望です。
水野:今、いろいろなアーティストが崎山さんに興味を持って言葉をかけてきて、崎山さんも刺激を受けて新しいものに繋がっていく状況かと思いますが、今後はどんな風になっていきたいですか。新しいものをつくりたい?
崎山:新しいものもいいし、聴くとその人のためにもなるような曲が理想です。
水野:同世代の人に届いている感覚はありますか? というのも、僕は36歳で、崎山さんの年は僕からすると20年前。僕は人付き合いが苦手で、人とうまく話せなくて、たまたま作った曲が文化祭の関連で校内に流れることになったの。そのときは、文化祭のテーマソングを校内で募集して、みんなの投票でその年のテーマソングを決めるっていう企画があったんです。給食の時間にみんなのオリジナルバンドの曲を流して、全然友だちがいなかった僕の曲が流れて、「あの曲を作ったのは誰だ」って校内の話題になった。それが、そのときの僕にとってはすごく大きなことで、友達は作りにくいけど、自分は音楽という武器があって、これだったら自分の存在を認めてもらえるかもっていうところから始まってるんです。
崎山:はい。
水野:だけど、そういう認められたい気持ちって、どうしても薄まってくるんです。崎山さんがこれからいろいろなことを知っていって、崎山さんの音楽を肯定してくれる人がたくさんいて、悪い意味ではなく変わっていくと思うけど、これからどうなっていくのかなって思って……上から目線ですいません(笑)。
崎山:いえいえ(笑)。
水野:今、不安はありますか?
崎山:ずっとひとりでやっていきたいとは思っていなくて、今はバンドもやっているし。今は曲を作れているけど、作れなくなったらどうしようっていう思いはあります。
水野:音楽以外に興味が湧くものはありますか?
崎山:そうですね……。
水野:歌詞を見ていると、言葉の力をすごく持っていると思っていて、文章には興味ありますか?
崎山:歌詞を褒めていただくことが多くて、それはすごく嬉しいんですけど、文章をたくさん書きたいという思いはないです。
水野:やっぱり音楽が好きなんだね。それはすごくいいと思う。すごく才能と能力を持っていて、今、あまりに崎山くんの音楽や言葉がいいから、みんなが注目しているし、僕も崎山くんの言葉や声がいいということを言ってしまうけど、崎山くんが新しいチャレンジをしたり、新しい表現をしたいと思ったときに、10代のときに作ったものに縛られて欲しくないというか……。自分が自分に飽きる瞬間が絶対にくるし、崎山くんは才能も技術もあるし、音楽が好きな気持ちもあるから、昔と変わっちゃったよねって思われても気にせずに、新しい人やものにどんどん出会っていったほうがいいだろうなってすごく思いました。すいません、こんなことを言って(笑)。
崎山:いえ、ありがとうございます(笑)。
あらためて対談を聴いた水野は「ほぼ僕しか喋ってないですね。反省してます(笑)」と述べつつ、崎山さんと対面した感想を語りました。
水野:10代のあどけない感じが出ていて、まっすぐにこちらを見ながら頷いてくれるんです。大人になると相手に合わせて頷いてしまうことがあるけど、彼は純粋に目を輝かせる瞬間があったり、違うと思ったら「ん?」となるような瞬間もあったりして、それが彼の正直なところでしたね。
次回29日(月)も対談の模様をお届けします。どうぞお楽しみに。
■普段は話さないことを、HIROBAに
番組後半の話題は、水野が4月に開設したサイト『HIROBA』について。現在、小田和正さん、いきものがかりの吉岡聖恵さんなど、さまざまな対談の模様も公開されています。吉岡さんとの対談は、気恥ずかしい部分もあったとか。
水野:今回はいきものがかりの宣伝ではなく、シンガーとソングライターという感じで話したのでおもしろかったですね。彼女に言われた言葉で嬉しかったのは、僕が「欲望に対して忠実」ということ。やりたいことや実現しようと思ったことがあると、突き進んでいくところがあるという意味です。それはよくも悪くもということでしょうけど、インディーズ時代に神奈川の地元で路上ライブをしていて、地元のライブハウスをいきなり満杯にしようと300人を集めようとして、当時の自分たちからすると大げさなことなんですけど、やると決めたら3人で力を合わせて工夫をしました。実現すると小さな町でも話題になるんです。変な名前のグループがライブハウスを満杯にしたらしいという噂を聞きつけて、東京のある事務所の人が見に来てくれて、その人がいきものががりの初代マネージャーになりました。何かを実現していくパワーを見せていくと、それがきっかけにつながっていきました。
HIROBAではたくさんの対談が公開されています。水野は公開する原稿の確認に日々追われているそうです。既に次の企画も考えているとか。ぜひ、HIROBAのサイトをチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
【前回の記事】話題の高校生シンガー・崎山蒼志、子守唄はthe GazettEだった
■「10代の頃の自分に縛られないように」
今回、水野が訊ねたのは、崎山さんの今後の展望です。
水野:今、いろいろなアーティストが崎山さんに興味を持って言葉をかけてきて、崎山さんも刺激を受けて新しいものに繋がっていく状況かと思いますが、今後はどんな風になっていきたいですか。新しいものをつくりたい?
崎山:新しいものもいいし、聴くとその人のためにもなるような曲が理想です。
水野:同世代の人に届いている感覚はありますか? というのも、僕は36歳で、崎山さんの年は僕からすると20年前。僕は人付き合いが苦手で、人とうまく話せなくて、たまたま作った曲が文化祭の関連で校内に流れることになったの。そのときは、文化祭のテーマソングを校内で募集して、みんなの投票でその年のテーマソングを決めるっていう企画があったんです。給食の時間にみんなのオリジナルバンドの曲を流して、全然友だちがいなかった僕の曲が流れて、「あの曲を作ったのは誰だ」って校内の話題になった。それが、そのときの僕にとってはすごく大きなことで、友達は作りにくいけど、自分は音楽という武器があって、これだったら自分の存在を認めてもらえるかもっていうところから始まってるんです。
崎山:はい。
水野:だけど、そういう認められたい気持ちって、どうしても薄まってくるんです。崎山さんがこれからいろいろなことを知っていって、崎山さんの音楽を肯定してくれる人がたくさんいて、悪い意味ではなく変わっていくと思うけど、これからどうなっていくのかなって思って……上から目線ですいません(笑)。
崎山:いえいえ(笑)。
水野:今、不安はありますか?
崎山:ずっとひとりでやっていきたいとは思っていなくて、今はバンドもやっているし。今は曲を作れているけど、作れなくなったらどうしようっていう思いはあります。
水野:音楽以外に興味が湧くものはありますか?
崎山:そうですね……。
水野:歌詞を見ていると、言葉の力をすごく持っていると思っていて、文章には興味ありますか?
崎山:歌詞を褒めていただくことが多くて、それはすごく嬉しいんですけど、文章をたくさん書きたいという思いはないです。
水野:やっぱり音楽が好きなんだね。それはすごくいいと思う。すごく才能と能力を持っていて、今、あまりに崎山くんの音楽や言葉がいいから、みんなが注目しているし、僕も崎山くんの言葉や声がいいということを言ってしまうけど、崎山くんが新しいチャレンジをしたり、新しい表現をしたいと思ったときに、10代のときに作ったものに縛られて欲しくないというか……。自分が自分に飽きる瞬間が絶対にくるし、崎山くんは才能も技術もあるし、音楽が好きな気持ちもあるから、昔と変わっちゃったよねって思われても気にせずに、新しい人やものにどんどん出会っていったほうがいいだろうなってすごく思いました。すいません、こんなことを言って(笑)。
崎山:いえ、ありがとうございます(笑)。
あらためて対談を聴いた水野は「ほぼ僕しか喋ってないですね。反省してます(笑)」と述べつつ、崎山さんと対面した感想を語りました。
水野:10代のあどけない感じが出ていて、まっすぐにこちらを見ながら頷いてくれるんです。大人になると相手に合わせて頷いてしまうことがあるけど、彼は純粋に目を輝かせる瞬間があったり、違うと思ったら「ん?」となるような瞬間もあったりして、それが彼の正直なところでしたね。
次回29日(月)も対談の模様をお届けします。どうぞお楽しみに。
■普段は話さないことを、HIROBAに
番組後半の話題は、水野が4月に開設したサイト『HIROBA』について。現在、小田和正さん、いきものがかりの吉岡聖恵さんなど、さまざまな対談の模様も公開されています。吉岡さんとの対談は、気恥ずかしい部分もあったとか。
水野:今回はいきものがかりの宣伝ではなく、シンガーとソングライターという感じで話したのでおもしろかったですね。彼女に言われた言葉で嬉しかったのは、僕が「欲望に対して忠実」ということ。やりたいことや実現しようと思ったことがあると、突き進んでいくところがあるという意味です。それはよくも悪くもということでしょうけど、インディーズ時代に神奈川の地元で路上ライブをしていて、地元のライブハウスをいきなり満杯にしようと300人を集めようとして、当時の自分たちからすると大げさなことなんですけど、やると決めたら3人で力を合わせて工夫をしました。実現すると小さな町でも話題になるんです。変な名前のグループがライブハウスを満杯にしたらしいという噂を聞きつけて、東京のある事務所の人が見に来てくれて、その人がいきものががりの初代マネージャーになりました。何かを実現していくパワーを見せていくと、それがきっかけにつながっていきました。
HIROBAではたくさんの対談が公開されています。水野は公開する原稿の確認に日々追われているそうです。既に次の企画も考えているとか。ぜひ、HIROBAのサイトをチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。