J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。2月22日(金)のオンエアでは、元JUDY AND MARYのギタリストで、プロデューサーのTAKUYAさんが登場し、「J-POPのイノベーション」をテーマにトーク。批判を受けた過去やギターのデジタル化、アジアでの活動などを話しました。
■新人のころは異物扱いで、批判ばかり受けた
TAKUYAさんの奏でる音色は、「前例のある音色ではない、独自の音」と川田は言います。TAKUYAさんは、自身の音楽をどう捉えているのでしょうか。
TAKUYA:新人のころは、みんなに異物扱いされて、批判ばかり受けていました。「おまえの音楽は変わりすぎている」と。そんななか、ヒット曲も作りつつ、10年、20年とやっていたら、最近はひとつのジャンルになった感じもあります。
川田:そうですね。
TAKUYA:若い子が僕っぽい音楽を作ろうとしたりしていて、何でもやり続けたら勝ちだねって。
川田:TAKUYAさんは早くから、日本にお手本がないような、いろいろな要素を音楽に入れ込んでいた印象があります。
TAKUYA:そうですね。日本のお手本を誰も信用していないので。
川田:信用してないんですか。
TAKUYA:その意味では、海外も含めてあんまり信用していないかな。
■ギターのデジタル化をどう捉えているのか?
長く音楽業界で活躍してきたTAKUYAさんに、ギターの進化について訊きました。
TAKUYA:ギターまわりは何でも進化していて、エフェクターもたくさんあるし、そもそもギターを弾かなくてもコンピューター上でギターの音はどうにでもなるくらい、めちゃくちゃ進んでいます。
川田:テクノロジーが進んでも、ギターは弾きますよね?
TAKUYA:テクノロジーが進化すればするほど、世の中の人はそっちに頼ってしまうので、僕自身は、勝手に希少生物指定を受けられる、いい時代だなと思います。「敵が追ってくる雰囲気がない」みたいな。
川田は、TAKUYAさんがTwitterに投稿した写真に写っていたレコーディング機材の多さに驚いたと言います。
TAKUYA:おそらく、僕がアジアでいちばんレコーディング機材を持っていると思います。
川田:シミュレーションできるモノも出ているけど、それらは信用できないんですか。
TAKUYA:シミュレーションとは全然違うかな。そういうものは僕もたくさん試したけど、モノが違うというか。設定が自由に変えられ過ぎるから決められない。ハードのいいところは、正解がひとつしかなくて、答えがすぐ出るっていうか。
川田:いろいろと調整しなくてもいいと。
TAKUYA:「おいしいところってここしかないんですよ」って、だいたい決まっています。だから迷う時間が節約される。簡単に言うと、スーパークラスの現代でも残って使われている機材は、聴いたことがある売れた曲の音がするわけ。そこがいちばんのいいとこかな。「なんかこれ聴いたことある」とか、DNAに刻み込まれている雰囲気や空気感がある。それはデジタルの機材だとないですね。
■アジアの活動が中心
最近は、主に台湾や中国など、アジアでの活動が多いというTAKUYAさん。日本での仕事は、「よほどのことがない限りは断っている」とのこと。
TAKUYA:アジアのアーティストと仕事をしていたり、最近はいいアーティストを見つけたので、その人を育てたり、活動はアジアが中心ですね。5年くらい前からゼロからやっている感じがあって、みんなやる気があるんです。向こうでお金にするには、どうしても“チャイニーズ・バラード”を作らないといけない。けっきょく、ドラマに使われたりして売れるのは、そのジャンルなんです。だけど、1曲のチャイニーズ・バラードを作る裏で、みんな他の10曲をモダンな音楽で作っていたりします。
川田:シングルでチャイニーズ・バラードをやりつつ、実験的なこともやっていると。
TAKUYA:めちゃくちゃやってます。彼らはYouTubeとかで、世界中の流行っている音楽とかを参考にしていて、J-POPはたくさんある音楽のひとつのジャンルとして見られていますね。
最後に、「モチベーションがあがる曲」として、ももいろクローバーZ『行くぜっ!怪盗少女』をオンエア。「ももいろクローバーZは、年に1度くらい僕をギタリストとしてライブに呼んでくれます。みんな『怖い』とか言って、ギタリストとしてはあまり呼んでくれないんですよ(笑)。楽しいそうに弾いているね、と言われる曲です」と教えてくれました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
■新人のころは異物扱いで、批判ばかり受けた
TAKUYAさんの奏でる音色は、「前例のある音色ではない、独自の音」と川田は言います。TAKUYAさんは、自身の音楽をどう捉えているのでしょうか。
TAKUYA:新人のころは、みんなに異物扱いされて、批判ばかり受けていました。「おまえの音楽は変わりすぎている」と。そんななか、ヒット曲も作りつつ、10年、20年とやっていたら、最近はひとつのジャンルになった感じもあります。
川田:そうですね。
TAKUYA:若い子が僕っぽい音楽を作ろうとしたりしていて、何でもやり続けたら勝ちだねって。
川田:TAKUYAさんは早くから、日本にお手本がないような、いろいろな要素を音楽に入れ込んでいた印象があります。
TAKUYA:そうですね。日本のお手本を誰も信用していないので。
川田:信用してないんですか。
TAKUYA:その意味では、海外も含めてあんまり信用していないかな。
■ギターのデジタル化をどう捉えているのか?
長く音楽業界で活躍してきたTAKUYAさんに、ギターの進化について訊きました。
TAKUYA:ギターまわりは何でも進化していて、エフェクターもたくさんあるし、そもそもギターを弾かなくてもコンピューター上でギターの音はどうにでもなるくらい、めちゃくちゃ進んでいます。
川田:テクノロジーが進んでも、ギターは弾きますよね?
TAKUYA:テクノロジーが進化すればするほど、世の中の人はそっちに頼ってしまうので、僕自身は、勝手に希少生物指定を受けられる、いい時代だなと思います。「敵が追ってくる雰囲気がない」みたいな。
川田は、TAKUYAさんがTwitterに投稿した写真に写っていたレコーディング機材の多さに驚いたと言います。
歌詞考え中。。。 pic.twitter.com/wQFfL9v43M
— TAKUYA (@takuya54it) 2019年2月6日
TAKUYA:おそらく、僕がアジアでいちばんレコーディング機材を持っていると思います。
川田:シミュレーションできるモノも出ているけど、それらは信用できないんですか。
TAKUYA:シミュレーションとは全然違うかな。そういうものは僕もたくさん試したけど、モノが違うというか。設定が自由に変えられ過ぎるから決められない。ハードのいいところは、正解がひとつしかなくて、答えがすぐ出るっていうか。
川田:いろいろと調整しなくてもいいと。
TAKUYA:「おいしいところってここしかないんですよ」って、だいたい決まっています。だから迷う時間が節約される。簡単に言うと、スーパークラスの現代でも残って使われている機材は、聴いたことがある売れた曲の音がするわけ。そこがいちばんのいいとこかな。「なんかこれ聴いたことある」とか、DNAに刻み込まれている雰囲気や空気感がある。それはデジタルの機材だとないですね。
■アジアの活動が中心
最近は、主に台湾や中国など、アジアでの活動が多いというTAKUYAさん。日本での仕事は、「よほどのことがない限りは断っている」とのこと。
TAKUYA:アジアのアーティストと仕事をしていたり、最近はいいアーティストを見つけたので、その人を育てたり、活動はアジアが中心ですね。5年くらい前からゼロからやっている感じがあって、みんなやる気があるんです。向こうでお金にするには、どうしても“チャイニーズ・バラード”を作らないといけない。けっきょく、ドラマに使われたりして売れるのは、そのジャンルなんです。だけど、1曲のチャイニーズ・バラードを作る裏で、みんな他の10曲をモダンな音楽で作っていたりします。
川田:シングルでチャイニーズ・バラードをやりつつ、実験的なこともやっていると。
TAKUYA:めちゃくちゃやってます。彼らはYouTubeとかで、世界中の流行っている音楽とかを参考にしていて、J-POPはたくさんある音楽のひとつのジャンルとして見られていますね。
最後に、「モチベーションがあがる曲」として、ももいろクローバーZ『行くぜっ!怪盗少女』をオンエア。「ももいろクローバーZは、年に1度くらい僕をギタリストとしてライブに呼んでくれます。みんな『怖い』とか言って、ギタリストとしてはあまり呼んでくれないんですよ(笑)。楽しいそうに弾いているね、と言われる曲です」と教えてくれました。
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
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