J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。2月16日(土)のオンエアでは、総合格闘家・タレント・実業家の高田延彦さんがゲストに登場。格闘技イベント・RIZINの魅力や、格闘技界の未来について訊きました。
■空気感、音、映像、RIZINの魅力とは
1990年代から2000年代にかけて数多くの名勝負をおこなった高田さん。引退後はPRIDEやRIZINといった新たな総合格闘技の興行にも深く関わってきました。高田さんは、現在、RIZINの統括本部長からご意見番に変わったそうです。
高田:統括本部長だと中枢で、なかの人間じゃないですか。そうなると、自由闊達にものを申すこともできないジレンマもありました。RIZIN愛が強いがゆえに、たとえば対戦カードが発表されたとき「なんでこの組み合わせなの?」ってファンと同じ温度で感じていたとしても、なかなか統括本部長だとネガティブな意見を言いづらい。そういうケースをとってみても非常に窮屈でやりづらい3年間でした。
市川:まだRIZINを観たことがない人は、どうやって楽しめばいいですか?
高田:まずは一度観てもらって、会場の空気感とか音も体感してほしい。選手が登場してリングに向かって長い花道を歩く瞬間から、それぞれの選手のキャラクターがはじまります。
RIZINは試合前に流れる対戦選手の紹介VTR「煽り(あおり)V」も注目のひとつです。
高田:煽りVの天才と呼ばれる男がいるんですけど。彼の煽りVを観ると、RIZINの好きな男性が女友達を連れて行くと、その女友達がRIZINにハマってしまうという現象が起こる。それくらい彼の煽りVはわかりやすく、選手に感情移入できるようなドラマ性もあり、非常にクオリティが高いんです。
市川:RIZINは初観戦の人にも優しい演出になっているんですね。
■注目はバンタム級世界王者の堀口恭司選手
熱くRIZINの魅力を語る高田さんは、注目の選手として堀口恭司選手を紹介しました。
高田:彼はもともとアメリカ合衆国の総合格闘技団体・UFCに所属していた選手で、現RIZINバンタム級世界チャンピオンです。
市川:どういう選手ですか?
高田:伝統空手ベースなので、剣道と同じように相手との距離をとる珍しいタイプの選手です。通常の総合格闘技の選手がとる距離感より2メートルほど離れているのに、気付くと殴られている。入り込み、踏み込み、飛び込みのスピードが早く、天性のものなのか飛び込んだ瞬間に相手の空いた部分をしっかり打ち抜く感性も持っています。加えて、寝技も関節技も強いからオールラウンドプレーヤーですよね。
試合が決まったからといって禁酒したり食べ物を変えたりと試合モードにはせず、ファストフードも食べるなど普段の生活スタイルを変えないのも堀口選手の特徴です。
高田:彼はトップクラスのなかでも最上級のメンタルの持ち主でもあります。試合で緊張したこともなく、怖いと思ったことも一度もない。そんなこと普通はありえないですよね。何かしら恐怖があるから、負けないように打たれないようにと練習を頑張ることってあるじゃないですか。また、総合格闘技なのでパンチ・キック・投げ・防御などいろんなカードが必要になるなか、堀口選手は相手に対して正解のカードを引くことが多い。精度が高くて空ぶらない。
■RIZINは総合格闘技団体のトップを目指す
格闘技界の未来について訊くと、「何が展開されていくか本当にわからない」としながらも、「どこでテニスの大坂なおみ選手のように、世界で通用するような若くて強い選手が現れるか分からないので、そういう意味では前向きで楽しみ」と高田さんは期待を膨らませます。
高田:2015年にRIZINを旗揚げして3年が経ちましたが、現在のかたちになるとはあまり想像はしていませんでした。堀口選手がRIZINに参加したことで空気が変わりステージも上がりました。これからも世界中の強いファイターがRIZINで戦い、どんどんレベルが上がることによって「RIZINのリングに上がりたい」という世界のトップファイターが増えてくると思います。それがRIZINの未来を明るくするいちばんの材料だから。いま総合格闘技団体のトップはUFCなので、なんとか追いつき並んで追い越すことができるように、世界の頂に行けるように目指して行きたい。そのためには選手のキャラクターや質、強さ、戦い、全てが必要ですから。
また、高田さん自身のこれからについても訊きました。
高田:なるようになる。いままでもそうだったんです。唯一中学生の時にプロレスラーを目指したいと決意しましたけど。あとは目の前にあることに集中して日々を送っていたら56歳になっていた。これからも夢だ目標だと言わず、なるようになるという思いを持ちつつ、目の前のことに一生懸命に取り組み、RIZINを愛して応援していきたいと思います。
次回の「RIZIN.15」は4月21日(日)に横浜アリーナで開催されます。ぜひ、実際に会場に足を運んで、高田さんが愛するRIZINを体感してみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/timeandtide/
■空気感、音、映像、RIZINの魅力とは
1990年代から2000年代にかけて数多くの名勝負をおこなった高田さん。引退後はPRIDEやRIZINといった新たな総合格闘技の興行にも深く関わってきました。高田さんは、現在、RIZINの統括本部長からご意見番に変わったそうです。
高田:統括本部長だと中枢で、なかの人間じゃないですか。そうなると、自由闊達にものを申すこともできないジレンマもありました。RIZIN愛が強いがゆえに、たとえば対戦カードが発表されたとき「なんでこの組み合わせなの?」ってファンと同じ温度で感じていたとしても、なかなか統括本部長だとネガティブな意見を言いづらい。そういうケースをとってみても非常に窮屈でやりづらい3年間でした。
市川:まだRIZINを観たことがない人は、どうやって楽しめばいいですか?
高田:まずは一度観てもらって、会場の空気感とか音も体感してほしい。選手が登場してリングに向かって長い花道を歩く瞬間から、それぞれの選手のキャラクターがはじまります。
RIZINは試合前に流れる対戦選手の紹介VTR「煽り(あおり)V」も注目のひとつです。
高田:煽りVの天才と呼ばれる男がいるんですけど。彼の煽りVを観ると、RIZINの好きな男性が女友達を連れて行くと、その女友達がRIZINにハマってしまうという現象が起こる。それくらい彼の煽りVはわかりやすく、選手に感情移入できるようなドラマ性もあり、非常にクオリティが高いんです。
市川:RIZINは初観戦の人にも優しい演出になっているんですね。
■注目はバンタム級世界王者の堀口恭司選手
熱くRIZINの魅力を語る高田さんは、注目の選手として堀口恭司選手を紹介しました。
高田:彼はもともとアメリカ合衆国の総合格闘技団体・UFCに所属していた選手で、現RIZINバンタム級世界チャンピオンです。
市川:どういう選手ですか?
高田:伝統空手ベースなので、剣道と同じように相手との距離をとる珍しいタイプの選手です。通常の総合格闘技の選手がとる距離感より2メートルほど離れているのに、気付くと殴られている。入り込み、踏み込み、飛び込みのスピードが早く、天性のものなのか飛び込んだ瞬間に相手の空いた部分をしっかり打ち抜く感性も持っています。加えて、寝技も関節技も強いからオールラウンドプレーヤーですよね。
試合が決まったからといって禁酒したり食べ物を変えたりと試合モードにはせず、ファストフードも食べるなど普段の生活スタイルを変えないのも堀口選手の特徴です。
高田:彼はトップクラスのなかでも最上級のメンタルの持ち主でもあります。試合で緊張したこともなく、怖いと思ったことも一度もない。そんなこと普通はありえないですよね。何かしら恐怖があるから、負けないように打たれないようにと練習を頑張ることってあるじゃないですか。また、総合格闘技なのでパンチ・キック・投げ・防御などいろんなカードが必要になるなか、堀口選手は相手に対して正解のカードを引くことが多い。精度が高くて空ぶらない。
■RIZINは総合格闘技団体のトップを目指す
格闘技界の未来について訊くと、「何が展開されていくか本当にわからない」としながらも、「どこでテニスの大坂なおみ選手のように、世界で通用するような若くて強い選手が現れるか分からないので、そういう意味では前向きで楽しみ」と高田さんは期待を膨らませます。
高田:2015年にRIZINを旗揚げして3年が経ちましたが、現在のかたちになるとはあまり想像はしていませんでした。堀口選手がRIZINに参加したことで空気が変わりステージも上がりました。これからも世界中の強いファイターがRIZINで戦い、どんどんレベルが上がることによって「RIZINのリングに上がりたい」という世界のトップファイターが増えてくると思います。それがRIZINの未来を明るくするいちばんの材料だから。いま総合格闘技団体のトップはUFCなので、なんとか追いつき並んで追い越すことができるように、世界の頂に行けるように目指して行きたい。そのためには選手のキャラクターや質、強さ、戦い、全てが必要ですから。
また、高田さん自身のこれからについても訊きました。
高田:なるようになる。いままでもそうだったんです。唯一中学生の時にプロレスラーを目指したいと決意しましたけど。あとは目の前にあることに集中して日々を送っていたら56歳になっていた。これからも夢だ目標だと言わず、なるようになるという思いを持ちつつ、目の前のことに一生懸命に取り組み、RIZINを愛して応援していきたいと思います。
次回の「RIZIN.15」は4月21日(日)に横浜アリーナで開催されます。ぜひ、実際に会場に足を運んで、高田さんが愛するRIZINを体感してみてください!
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番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
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