J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。6月22日(土)のオンエアでは、番組内コーナー「イチカワカオスモス」のスペシャル企画として、革新の時計「TRUME」が作られている長野県にあるセイコーエプソン株式会社の塩尻事業所を市川が訪ねた模様をお届けしました。
【この記事の放送回をradikoで聴く(2019年6月29日28時59分まで)】
■セイコーエプソンの歴史
オンエアでは、「TRUME」の企画を手掛けた細川 登さんが、セイコーエプソンについて話しました。
元々は「大和工業」という名前で1942年に創業。当初は、部品を加工して組み立てる作業をしていましたが、「時計作りは全体を完全に作ることが大事」ということで時計の製作に着手。1945年8月31日に時計の図面が完成しました。戦争が終わってから、わずか2週間ほどで図面化されたそうです。
その翌年、1946年に初めて完成したのが婦人用の5型という商品でした。当時の加工精度はあまり良くなかったので、いろいろな部品を組み合わせて作っても、なかなか動くものができなかったそう。その中でも動く時計がふたつ完成。先宮神社に奉納されたと言われているそうです。
■時計作りの哲学「止まらない、狂わない、美しい」
そこから10年後、男性用の機械式の時計を開発し商品化。この時計のすごいところは、当時、高額で時間が正確ではなかったスイスの時計の問題点を解消したところです。部品の改良など様々な工夫を凝らすことで実現しました。これによってセイコーエプソンの時計の産業が飛躍的に大きくなったそうです。
元社長である中村恒也さんは、「止まらない、狂わない、美しい」という哲学を提唱。「これをベースに現在も時計作りを続けている」と細川さんは話します。
1964年からは、スイスで開催されている機械式の時計の精度の高さを追求するコンクールに参加。1964年は144位という結果でしたが、そこから時計の精度を追求し、様々な研究を重ね、わずか4年後には精度の新記録を樹立したそうです。
■無いものは作ってしまえ
精度の追求を重ねる一方で、機械式では精度に限界があるということで、別の方法を模索しました。その方法というのがクオーツ時計。クオーツ時計というのは、水晶を使い、その振動数で1秒をカウントして制御するシステムで、基本的には電池とモーター、クオーツの発振器の3つで作動するものだそう。
当初は180センチほどもあった大きな箪笥サイズのものを、腕時計のサイズまで小さくするという目標を掲げ、1966年の段階のモデルでは腕時計のサイズに小型化を実現しました。
2012年には、「TRUME」のベースになるGPSのソーラーウォッチを発表。それまで時計用の電波を受信するシステムだったのですが、それでは特定の国でしか電波を受信できないため、精度が追求できませんでした。しかし、GPSの中にある時計の信号を受け取って精度を調整することが可能になりました。
細川:我々の考えとして、無いものは作ってしまえという社風があって、この世の中に無ければ作ろうというところがベースになっています。
■市川が時計作りに挑戦!
職人による手作業での組み立ての現場も見学した市川。細かい部品をひとつひとつ組み立てていく作業を目の前で見た市川は「そのすごさを実感しました。すごい世界でした。もう想像を絶しました」と感服。
さらに取材では、市川が職人さんに教わりながら、「TRUME」の文字盤の取り付けにチャレンジしました。
市川:まぁムリでしたよ(笑)。頑張ったんですけど。1時間ほど体験させていただいて、最後の最後にコツを掴んだかもしれないけど、それでもできない。頭では理解してても手が追いつかないというか、できないんですよ。
作業の手順を理解はできても、そこには器用さや集中力などが必要で、素人ができる仕事ではないようでした。
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【番組情報】
番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/timeandtide/
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■セイコーエプソンの歴史
オンエアでは、「TRUME」の企画を手掛けた細川 登さんが、セイコーエプソンについて話しました。
元々は「大和工業」という名前で1942年に創業。当初は、部品を加工して組み立てる作業をしていましたが、「時計作りは全体を完全に作ることが大事」ということで時計の製作に着手。1945年8月31日に時計の図面が完成しました。戦争が終わってから、わずか2週間ほどで図面化されたそうです。
その翌年、1946年に初めて完成したのが婦人用の5型という商品でした。当時の加工精度はあまり良くなかったので、いろいろな部品を組み合わせて作っても、なかなか動くものができなかったそう。その中でも動く時計がふたつ完成。先宮神社に奉納されたと言われているそうです。
■時計作りの哲学「止まらない、狂わない、美しい」
そこから10年後、男性用の機械式の時計を開発し商品化。この時計のすごいところは、当時、高額で時間が正確ではなかったスイスの時計の問題点を解消したところです。部品の改良など様々な工夫を凝らすことで実現しました。これによってセイコーエプソンの時計の産業が飛躍的に大きくなったそうです。
元社長である中村恒也さんは、「止まらない、狂わない、美しい」という哲学を提唱。「これをベースに現在も時計作りを続けている」と細川さんは話します。
1964年からは、スイスで開催されている機械式の時計の精度の高さを追求するコンクールに参加。1964年は144位という結果でしたが、そこから時計の精度を追求し、様々な研究を重ね、わずか4年後には精度の新記録を樹立したそうです。
■無いものは作ってしまえ
精度の追求を重ねる一方で、機械式では精度に限界があるということで、別の方法を模索しました。その方法というのがクオーツ時計。クオーツ時計というのは、水晶を使い、その振動数で1秒をカウントして制御するシステムで、基本的には電池とモーター、クオーツの発振器の3つで作動するものだそう。
当初は180センチほどもあった大きな箪笥サイズのものを、腕時計のサイズまで小さくするという目標を掲げ、1966年の段階のモデルでは腕時計のサイズに小型化を実現しました。
2012年には、「TRUME」のベースになるGPSのソーラーウォッチを発表。それまで時計用の電波を受信するシステムだったのですが、それでは特定の国でしか電波を受信できないため、精度が追求できませんでした。しかし、GPSの中にある時計の信号を受け取って精度を調整することが可能になりました。
細川:我々の考えとして、無いものは作ってしまえという社風があって、この世の中に無ければ作ろうというところがベースになっています。
■市川が時計作りに挑戦!
職人による手作業での組み立ての現場も見学した市川。細かい部品をひとつひとつ組み立てていく作業を目の前で見た市川は「そのすごさを実感しました。すごい世界でした。もう想像を絶しました」と感服。
さらに取材では、市川が職人さんに教わりながら、「TRUME」の文字盤の取り付けにチャレンジしました。
市川:まぁムリでしたよ(笑)。頑張ったんですけど。1時間ほど体験させていただいて、最後の最後にコツを掴んだかもしれないけど、それでもできない。頭では理解してても手が追いつかないというか、できないんですよ。
作業の手順を理解はできても、そこには器用さや集中力などが必要で、素人ができる仕事ではないようでした。
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【番組情報】
番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/timeandtide/
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