J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「MUSIC +1」。11月1日(木)は、秦 基博さんを迎えて、アナログ盤レコードの魅力や新曲の話をお訊きしました。
■生きるという「営み」を曲にした
秦さんは、2年ぶりとなる新曲『花』の配信がスタートしたばかりです。家電メーカーのCMに使われています。
サッシャ:もともと、曲の種のようなものはありましたか?
秦:CMのコンセプトや映像を観て思いついた曲です。タイアップがあると、そのコンセプトに基づいて、自分に何が歌えるかを考えてたんですけど、今回は感覚的に作ったところがあって、テーマを思いながらギターを弾いて歌ってたらできた、という感じです。なぜできたのか、なぜ『花』になったのかというのは、わからないんです。
サッシャ:曲にはどんな思いが体現されていますか?
秦:コマーシャルの中で描かれている、いろいろな人がどんなふうに生きているのか、という営みみたいなものを感じて、自分が生きるということをテーマに作りました。花は咲いて色づいて芽吹く、という“巡り”があるけど、きっと僕たちもそうで、どんなふうに自分が生きている意味が生まれて、どんなふうにつながっていくのか、ということが自然とテーマになったのかなと思ってます。
■アナログ盤を発売の理由は「趣味的に」
『花』は、アナログ盤が11月3日(土)にリリースされます。
秦:もともと、アナログレコードを発売することが決まっていて、配信も一緒にという形になりました。今年の5月には自主レーベル「HOBBYLESS RECORDS」を立ち上げたので、そこから発売した新曲です。
サッシャ:そもそも、なぜアナログの自主レーベルを作ろうと思ったんですか?
秦:「『ひまわりの約束』をアナログレコーダーで聴きたい」という声がありまして、自分も聴きたいし、聴いてみてほしいというのもあって。自分としてもアナログレコードに対する興味が高まってきたタイミングだったので、せっかくなら自主レーベルを作ってアナログだけを発売する、という“趣味的”なものです。
サッシャ:“趣味的”といいながら、レーベルの名前が「HOBBYLESS RECORDS」(趣味がない)なんですよね。
秦:そうなんです(笑)。自主レーベルなので、自分を表すいい言葉はないかと、いろいろと考えている中で、自分はずっと“無趣味”って言ってるなと思って。
サッシャ:無趣味なの?
秦:音楽が趣味だったんですけど、仕事になったので趣味じゃなくなったっていうか(笑)。逆説的に、音楽しかないということも言えるかなと思って、このレーベル名にしました。アナログを嗜み、追求する趣味が始まったところでもあります。
サッシャ:“HOBBYLESS RECORDS”を通じて、“HOBBYLESS”を脱却していくと。
秦:そうなっている可能性はありますね(笑)。遊ぶ感覚というか、今はデジタル配信もあるし、CDもハイレゾもあったり、音楽の形はさまざまある中で、自分の曲にアナログという選択肢がないのも不自然かなと思って、聴く人によってどういう形で聞きたいかを選べるほうがいいかなと思ったんです。味わい方も聞こえ方も変わるので、アナログをどう作っていこうか、という形で今回作りました。
音にはかなりこだわったようです。
秦:歌の聞こえ方も変わって、低音が膨らむぶん、高音の聞こえ方が変わるんです。どういうふうにマスタリングすればいいのかは、カッティングしてみないと分かりません。エンジニアさんと相談しながら、様子を伺って「もう一回、カッティングしてもらえませんか」とお願いしつつ……。
サッシャ:デジタルや配信リリースがあって、さらにアナログリリースがあって、マスタリングを変えているということ?
秦:変えてます。ハイレゾの音も変えてます。配信の中でもそれぞれ変えてます。
サッシャ:サービスによって違うから?
秦:聞こえてくる音が変わるから、周波数は441ヘルツの時点でハイがじゅうぶんに抜けていたのが、96ヘルツになったりすると、急に抜けすぎちゃったりして。「これはハイが強すぎる」となると抑えたり、逆に違う帯域を伸ばしたり。それぞれの形式で変えてます。
サッシャ:このマニアック度合いは、完全に趣味の領域です(笑)。
ぜひ聴き比べてみてください。
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
■生きるという「営み」を曲にした
秦さんは、2年ぶりとなる新曲『花』の配信がスタートしたばかりです。家電メーカーのCMに使われています。
サッシャ:もともと、曲の種のようなものはありましたか?
秦:CMのコンセプトや映像を観て思いついた曲です。タイアップがあると、そのコンセプトに基づいて、自分に何が歌えるかを考えてたんですけど、今回は感覚的に作ったところがあって、テーマを思いながらギターを弾いて歌ってたらできた、という感じです。なぜできたのか、なぜ『花』になったのかというのは、わからないんです。
サッシャ:曲にはどんな思いが体現されていますか?
秦:コマーシャルの中で描かれている、いろいろな人がどんなふうに生きているのか、という営みみたいなものを感じて、自分が生きるということをテーマに作りました。花は咲いて色づいて芽吹く、という“巡り”があるけど、きっと僕たちもそうで、どんなふうに自分が生きている意味が生まれて、どんなふうにつながっていくのか、ということが自然とテーマになったのかなと思ってます。
■アナログ盤を発売の理由は「趣味的に」
『花』は、アナログ盤が11月3日(土)にリリースされます。
秦:もともと、アナログレコードを発売することが決まっていて、配信も一緒にという形になりました。今年の5月には自主レーベル「HOBBYLESS RECORDS」を立ち上げたので、そこから発売した新曲です。
サッシャ:そもそも、なぜアナログの自主レーベルを作ろうと思ったんですか?
秦:「『ひまわりの約束』をアナログレコーダーで聴きたい」という声がありまして、自分も聴きたいし、聴いてみてほしいというのもあって。自分としてもアナログレコードに対する興味が高まってきたタイミングだったので、せっかくなら自主レーベルを作ってアナログだけを発売する、という“趣味的”なものです。
サッシャ:“趣味的”といいながら、レーベルの名前が「HOBBYLESS RECORDS」(趣味がない)なんですよね。
秦:そうなんです(笑)。自主レーベルなので、自分を表すいい言葉はないかと、いろいろと考えている中で、自分はずっと“無趣味”って言ってるなと思って。
サッシャ:無趣味なの?
秦:音楽が趣味だったんですけど、仕事になったので趣味じゃなくなったっていうか(笑)。逆説的に、音楽しかないということも言えるかなと思って、このレーベル名にしました。アナログを嗜み、追求する趣味が始まったところでもあります。
サッシャ:“HOBBYLESS RECORDS”を通じて、“HOBBYLESS”を脱却していくと。
秦:そうなっている可能性はありますね(笑)。遊ぶ感覚というか、今はデジタル配信もあるし、CDもハイレゾもあったり、音楽の形はさまざまある中で、自分の曲にアナログという選択肢がないのも不自然かなと思って、聴く人によってどういう形で聞きたいかを選べるほうがいいかなと思ったんです。味わい方も聞こえ方も変わるので、アナログをどう作っていこうか、という形で今回作りました。
音にはかなりこだわったようです。
秦:歌の聞こえ方も変わって、低音が膨らむぶん、高音の聞こえ方が変わるんです。どういうふうにマスタリングすればいいのかは、カッティングしてみないと分かりません。エンジニアさんと相談しながら、様子を伺って「もう一回、カッティングしてもらえませんか」とお願いしつつ……。
サッシャ:デジタルや配信リリースがあって、さらにアナログリリースがあって、マスタリングを変えているということ?
秦:変えてます。ハイレゾの音も変えてます。配信の中でもそれぞれ変えてます。
サッシャ:サービスによって違うから?
秦:聞こえてくる音が変わるから、周波数は441ヘルツの時点でハイがじゅうぶんに抜けていたのが、96ヘルツになったりすると、急に抜けすぎちゃったりして。「これはハイが強すぎる」となると抑えたり、逆に違う帯域を伸ばしたり。それぞれの形式で変えてます。
サッシャ:このマニアック度合いは、完全に趣味の領域です(笑)。
ぜひ聴き比べてみてください。
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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