音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
銭湯の牛乳、なぜビンなの? 科学的に証明された「紙パックよりおいしい理由」

銭湯の牛乳、なぜビンなの? 科学的に証明された「紙パックよりおいしい理由」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。10月17日(水)のオンエアでは、街にひそむ「当たり前ミステリー」を大調査。今回は「なぜ銭湯の牛乳はいまだにビンなのか」という謎について調べました。


■そもそも銭湯に牛乳が普及した理由

昔ながらの銭湯やスーパー銭湯で、お風呂上がりになぜか飲みたくなる牛乳。銭湯の牛乳は紙パックではなく、いまだにビンが主流です。どうしてなのでしょうか。庶民文化研究家で日本銭湯文化協会理事の町田 忍さんをお迎えし、お話を伺いました。

サッシャ:そもそも、なぜ銭湯に牛乳が置いてあるのですか?
町田:昭和30年代に冷蔵庫が普及してきたので、街の牛乳屋さんが新しい販路として、いち早く銭湯に目をつけたのが最初です。
寺岡:牛乳は傷みやすいから冷蔵庫がないといけないんですね。
町田:明治時代は冷蔵庫がないから、その日に絞った牛乳を、その日に売って回収するシステムができていました。
サッシャ:それで家に宅配していたけど、家よりも先に銭湯に冷蔵庫が普及したので、「ここならみんな飲むんじゃないか」と。逆に銭湯に行ったときに新鮮な牛乳が飲めることが、ひとつのセットになっていたということですか?
町田:あと、コーヒー牛乳が重要な役割を果たしているわけです。昭和30年代当時、コーヒーは高かったんです。でも、コーヒー牛乳は手ごろに飲めるコーヒーという感じで甘かったので、子どもはコーヒー牛乳を飲んでました。そのあとにイチゴ牛乳、フルーツ牛乳、リンゴ牛乳などが、ぞろぞろと出たんです。


■なぜいまだにビンなのか?

牛乳は現在は紙パックが主流ですが、銭湯ではなぜいまだにビンで提供しているのでしょうか。

町田:地域の牛乳屋さんが銭湯で商売していて、業界とのつながりが長いので、ビンで回収するシステムが残っているんです。
サッシャ:もうそれが伝統だからということですか。あとリサイクルだから。
町田:リサイクルでは牛乳は優等生ですよ。
サッシャ:スーパーで買ったりするとビンは重くなっちゃうから軽いものが好かれるけど、リサイクルしてくれてその場で返すならビンがいいですもんね。


■科学的にも証明されている「ビンで飲む牛乳のおいしさ」

実はビンで飲む牛乳のおいしさは、金沢工業大学と明治食品開発研究所の研究グループが証明しました。

町田:科学的に検証したところ、飲み口が唇にあたる感覚がいい、冷えている感覚がいい、開けるときにいい香りが上に残っていて、飲むときに一気に口にくるという、飲んだときの感覚が、紙パックとは全然違うとわかりました。あと、持ちやすいということもあって、心地よいということですね。
サッシャ:ボトルの形状も味をおいしくしているということですね。

サッシャと寺岡が、同じメーカーの紙パックとビンの牛乳を実際に飲み比べてみました。紙パックも十分おいしいけれど、開けたときの香りやひんやりとした舌触りなど、ビンのほうがおいしいと実感していました。

町田さんは、「銭湯・牛乳・ビン」という組みあわせについて、「家庭では味わえない、銭湯に入ったときの爽快さを演出するための小道具。楽しみのひとつです」と語り、「家の内風呂に入って牛乳を飲んでもそれほどではない」と、銭湯で飲む牛乳の魅力を熱く語りました。

18日の『STEP ONE』では、「ピノのアーモンド味はなぜ6粒パックがないの?」という疑問を解消(radikoタイムフリーで聴く)。Twitterで1万RTされると商品化!?という企画も行っています。ぜひご参加を!

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン