J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。10月11日(木)のオンエアでは、お菓子勉強家の松林千宏さんをお迎えして、先頃、生産終了が発表された「森永チョコフレーク」をはじめ、その時代とともに、生まれては消えていくお菓子についてお話を伺いました。
■惜しまれつつも姿を消した歴代の名作菓子たち
“日本一のお菓子通”として知られている松林さん。これまでに、およそ8万個ものお菓子を食べてきたという彼女によると、過去に人気を博した多くのお菓子が、すでに姿を消してしまっているとのこと。
サッシャ:実は松林さんに事前に調べて頂いた、「消えてしまったお菓子の名作リスト」。最近「カール」が東日本でなくなったっていう話は、結構ビッグニュースでしたが、意外といろんなものがなくなっているんですね。「梅ジャム」、今年の1月で生産終わっちゃったんですか? あと「ポルテ」。
寺岡:「ポルテ」ね。あのちょっとスライム型のチョコレートのやつですよね。
サッシャ:ちょっと中が柔らかくて、生チョコテイストな感じのやつ。去年の1月でもう終わってるんだって。
松林:冬しか会えないお菓子が、ついに会えなくなってしまいました。
サッシャ:あと「バブリシャス」。
松林:口がいっぱいになる風船ガム。
サッシャ:「ポポロン」も、もうないんですか。3年前からないの? 「ハンコください」ってありましたね。これももうないんですか? 90年代前半からないからもうだいぶないんだね(笑)。
寺岡:私的には「ぬ~ぼ~」ってわかります?
サッシャ:「ぬ~ぼ~」ってなんだっけ?
寺岡:キャラクターがすごいかわいい。モナカっぽいチョコレート。
サッシャ:あった! 「ぬ~ぼ~」か。
寺岡:96年に中止になってますね。
サッシャ:「コーヒーガム」ってありましたね。90年にはもうないんだ? 「スウィーティーガム」もなくなってる。
寺岡:えー!
サッシャ:いろいろなくなってるものですね。
■新に登場するは年間3000品!
松林さんによると、新たに登場するお菓子は、年間3000品にものぼります。
サッシャ:なくなっているものがあるということは、生まれるものもあると思うんですよ。コンビニの棚って、随分と動きも激しいし。新商品ってだいたい日本国内だけでどのくらい出るものなんですか?
松林:だいたいなんですけど、年間で約3000品。
サッシャ:えっ!? 3000?
松林:だいたいコンビニだと毎週火曜日に新商品が出ます。食品業界で“千三つ”という言葉があるんですけど、1000のうちに、良くて残るのが3つぐらいと。
サッシャ:それで“千三つ”。
松林:そのぐらい生き残ること自体が、もう奇跡的と。
サッシャ:1000個生まれたら3つ……毎年3000ってことは、だいたい市場に残ってくるのは9つぐらい。
松林:でも最近は結構厳しいので、それも残らないぐらいの確率ですね。
■形を変えつつ生き残るロングセラー商品
数十年も愛されているロングセラー商品もまた、生き残るための様々な工夫と改良が行われ続けています。
サッシャ:いろんな努力の末に生み出されている商品なんでしょうね。
松林:いろいろあるんですけど、たとえば「チョコフレーク」と同じ50年選手の湖池屋の「ポテトチップス」ですら、やぱり改良というか、見直しを常にされているんです。
サッシャ:味が変わってるってこと?
松林:ガラっと変えるわけではないですが、じゃがいもの原材料や、いつ穫れたかとか、今日の天気など、そういうものによって、油の温度やスライスの厚さなどを小まめに見直しをしています。あとは人の味覚というのは、やはり変わるんです。
サッシャ:昔と今とでは?
松林:たとえば“旨み”みたいなものが、今、みなさんお好きだったり、しょっぱい“塩味”が強いのが好まれる時代もあります。そうではない時代も来るので、定期的にモニターをしながら、味に少しずつ強弱をつけているということを小まめにしています。
サッシャ:健康志向もあってか、昔に比べると甘さはちょっと抑えたもののほうが、明らかに増えてますよね。
松林:いつも「美味しい」と言って頂けるために、実は変わっているものがあります。
サッシャ:改良というのが、見た目的にはあまり変わらないけど、実は中で変わっている。形を変えて残っているものもあるんですか?
松林:あります。たとえば、「カプリコ」ってありますけど、あれってデスクでサラリーマンが食べるにはかわいすぎると思うんです。ですが、結構男性の方も好きなので、最近だと一口サイズで食べれる「カプリコのあたま」という商品があるんです。
サッシャ:上の出っ張ってる部分だけってやつね。
松林:そうです、それが一口で食べられる。ネーミングもいいですよね。
サッシャ:「カプリコ」っていう商品が存在しているということが前提になっているわけですよね。
松林:あとは森永さんの「ラムネ」っていうロングセラーのお菓子。実はラムネって、原材料の90%以上がブドウ糖なので、脳にいいっていう視点で、今、見直されてるんです。大人が食べてもスマートな形っていうことで、最近だと小さな袋に入って、1粒のサイズが若干大きいんです。食べやすく、バッグに入れておいてもいいですしね。ロングセラーのお菓子でも、ちゃんと形を変えて、時代に合わせて変化をしてるんです。
■お菓子は思い出の味
松林さんにとってお菓子は、子供の頃からの大切な思い出が詰まったもの。慣れ親しんだお菓子がなくなるのは、寂しいのでは?
松林:去年は「カール」が東日本では製造が終了したという衝撃があったと思うんですけど、私の父が「カール」が大好きで。いつも母が夕飯を作っている間に、父と私で目を盗んで「カール」を食べていました。一袋食べちゃうことも。そういうのも美味しいし、楽しいしんです。お菓子にはこのような思い出が一緒にあると思います。
サッシャ:大人になってから好きな菓子もあるけど、やっぱり子どもの頃の記憶と連動しますよね。懐かしくて食べたくなるものってあります。最近の「ビックリマン」の復刻ブームとかも絶対そうだと思います。
松林:そういうふうにお菓子をもう1回、目に見て、手にとって頂けると嬉しいなっていうふうに思いますね。
お菓子の1つ1つには、いつの時代も、子供たちにとって大切な想い出が存在しているようです。みなさんも、そんな想いを胸に、お菓子を手にとってみてはいかがでしょうか。
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
■惜しまれつつも姿を消した歴代の名作菓子たち
“日本一のお菓子通”として知られている松林さん。これまでに、およそ8万個ものお菓子を食べてきたという彼女によると、過去に人気を博した多くのお菓子が、すでに姿を消してしまっているとのこと。
サッシャ:実は松林さんに事前に調べて頂いた、「消えてしまったお菓子の名作リスト」。最近「カール」が東日本でなくなったっていう話は、結構ビッグニュースでしたが、意外といろんなものがなくなっているんですね。「梅ジャム」、今年の1月で生産終わっちゃったんですか? あと「ポルテ」。
寺岡:「ポルテ」ね。あのちょっとスライム型のチョコレートのやつですよね。
サッシャ:ちょっと中が柔らかくて、生チョコテイストな感じのやつ。去年の1月でもう終わってるんだって。
松林:冬しか会えないお菓子が、ついに会えなくなってしまいました。
サッシャ:あと「バブリシャス」。
松林:口がいっぱいになる風船ガム。
サッシャ:「ポポロン」も、もうないんですか。3年前からないの? 「ハンコください」ってありましたね。これももうないんですか? 90年代前半からないからもうだいぶないんだね(笑)。
寺岡:私的には「ぬ~ぼ~」ってわかります?
サッシャ:「ぬ~ぼ~」ってなんだっけ?
寺岡:キャラクターがすごいかわいい。モナカっぽいチョコレート。
サッシャ:あった! 「ぬ~ぼ~」か。
寺岡:96年に中止になってますね。
サッシャ:「コーヒーガム」ってありましたね。90年にはもうないんだ? 「スウィーティーガム」もなくなってる。
寺岡:えー!
サッシャ:いろいろなくなってるものですね。
■新に登場するは年間3000品!
松林さんによると、新たに登場するお菓子は、年間3000品にものぼります。
サッシャ:なくなっているものがあるということは、生まれるものもあると思うんですよ。コンビニの棚って、随分と動きも激しいし。新商品ってだいたい日本国内だけでどのくらい出るものなんですか?
松林:だいたいなんですけど、年間で約3000品。
サッシャ:えっ!? 3000?
松林:だいたいコンビニだと毎週火曜日に新商品が出ます。食品業界で“千三つ”という言葉があるんですけど、1000のうちに、良くて残るのが3つぐらいと。
サッシャ:それで“千三つ”。
松林:そのぐらい生き残ること自体が、もう奇跡的と。
サッシャ:1000個生まれたら3つ……毎年3000ってことは、だいたい市場に残ってくるのは9つぐらい。
松林:でも最近は結構厳しいので、それも残らないぐらいの確率ですね。
■形を変えつつ生き残るロングセラー商品
数十年も愛されているロングセラー商品もまた、生き残るための様々な工夫と改良が行われ続けています。
サッシャ:いろんな努力の末に生み出されている商品なんでしょうね。
松林:いろいろあるんですけど、たとえば「チョコフレーク」と同じ50年選手の湖池屋の「ポテトチップス」ですら、やぱり改良というか、見直しを常にされているんです。
サッシャ:味が変わってるってこと?
松林:ガラっと変えるわけではないですが、じゃがいもの原材料や、いつ穫れたかとか、今日の天気など、そういうものによって、油の温度やスライスの厚さなどを小まめに見直しをしています。あとは人の味覚というのは、やはり変わるんです。
サッシャ:昔と今とでは?
松林:たとえば“旨み”みたいなものが、今、みなさんお好きだったり、しょっぱい“塩味”が強いのが好まれる時代もあります。そうではない時代も来るので、定期的にモニターをしながら、味に少しずつ強弱をつけているということを小まめにしています。
サッシャ:健康志向もあってか、昔に比べると甘さはちょっと抑えたもののほうが、明らかに増えてますよね。
松林:いつも「美味しい」と言って頂けるために、実は変わっているものがあります。
サッシャ:改良というのが、見た目的にはあまり変わらないけど、実は中で変わっている。形を変えて残っているものもあるんですか?
松林:あります。たとえば、「カプリコ」ってありますけど、あれってデスクでサラリーマンが食べるにはかわいすぎると思うんです。ですが、結構男性の方も好きなので、最近だと一口サイズで食べれる「カプリコのあたま」という商品があるんです。
サッシャ:上の出っ張ってる部分だけってやつね。
松林:そうです、それが一口で食べられる。ネーミングもいいですよね。
サッシャ:「カプリコ」っていう商品が存在しているということが前提になっているわけですよね。
松林:あとは森永さんの「ラムネ」っていうロングセラーのお菓子。実はラムネって、原材料の90%以上がブドウ糖なので、脳にいいっていう視点で、今、見直されてるんです。大人が食べてもスマートな形っていうことで、最近だと小さな袋に入って、1粒のサイズが若干大きいんです。食べやすく、バッグに入れておいてもいいですしね。ロングセラーのお菓子でも、ちゃんと形を変えて、時代に合わせて変化をしてるんです。
■お菓子は思い出の味
松林さんにとってお菓子は、子供の頃からの大切な思い出が詰まったもの。慣れ親しんだお菓子がなくなるのは、寂しいのでは?
松林:去年は「カール」が東日本では製造が終了したという衝撃があったと思うんですけど、私の父が「カール」が大好きで。いつも母が夕飯を作っている間に、父と私で目を盗んで「カール」を食べていました。一袋食べちゃうことも。そういうのも美味しいし、楽しいしんです。お菓子にはこのような思い出が一緒にあると思います。
サッシャ:大人になってから好きな菓子もあるけど、やっぱり子どもの頃の記憶と連動しますよね。懐かしくて食べたくなるものってあります。最近の「ビックリマン」の復刻ブームとかも絶対そうだと思います。
松林:そういうふうにお菓子をもう1回、目に見て、手にとって頂けると嬉しいなっていうふうに思いますね。
お菓子の1つ1つには、いつの時代も、子供たちにとって大切な想い出が存在しているようです。みなさんも、そんな想いを胸に、お菓子を手にとってみてはいかがでしょうか。
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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