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いきもの・水野良樹×ミセス・大森元貴がビックリ! 対談でわかった共通点とは?

いきもの・水野良樹×ミセス・大森元貴がビックリ! 対談でわかった共通点とは?

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。木曜日は、いきものがかり・水野良樹とお届けしています。8月9日(木)の「DAILY SESSIONS」のコーナーでは、水野とMrs. GREEN APPLEの大森元貴さん(Vo./Gt.)の対談の模様をオンエアしました。


■曲づくりは、映像、色、形をイメージ

大森さんは、1996年生まれの21歳。水野と世代は違いますが、ソングライターとして、共通点が多いと言います。

水野:大森さんが楽曲を作り出すときに、とっかかりにするものは何ですか?
大森:頭の中の映像みたいな感じで僕は作っていきますね。アートワークとかMVとかライブの演出も自分でやらせてもらっているので、イメージが湧いてきて曲に落とし込んでいくという作業ですね。
水野:共通点を感じて勝手に嬉しくなっちゃったんですけど、MVができてないのに、頭の中で想像して曲を作ることがあるんです。色とかが浮かぶものですか?
大森:色とか形とかが浮かんで、メンバーと話をするときは、本当に共感覚みたいな、色だったり形だったりで話していきますね。「このセクションはきっと赤だよね」みたいな。
水野:メンバーは、それを聞いたときに「ああ、そうだよね」とわかってくれるものですか?
大森:せーので言うと、色があっていたりしますね。
水野:それはすごいバンドですね!
大森:そういう打ち合わせをしますね。アレンジまでデモづくりを自分でやってしまって、デモの段階で僕がマスタリングまで済ますんですよ。
水野:えー!?
大森:それを、メンバーに音源を送って……。
水野:それを録りなおすということですか?
大森:プリプロダクションという作業が全くなく、メンバーが耳コピするんですよ、楽曲を。明確に意図というか、自分の色をみせたいなというのがあるので、そういうやり方を結成当時からしています。
水野:たとえば、それをレコーディングしますよね。レコーディングされる瞬間もそうだし、そのあとライブで披露すると、バンドメンバーのみなさんは段々と曲を自分のものにしていくじゃないですか。そういう過程って、作ったほうからしたらどうなんですか?
大森:嬉しいですよ。快感ですね。バンドをやっている意味があると思うので。
水野:「なんか違うな」という瞬間はないんですか? ケンカをするとか。
大森:ケンカはないですけど、「Mrs. GREEN APPLE」という名前でフロントマンとして立っているので、「それがMrs. GREEN APPLEってことなのかな」と思っていますね。どのような方向に行っても。デモと違うこともあるんですけど、それもMrs. GREEN APPLEかなって。


■2パターンの視点で見ている

水野:8月1日(水)にリリースされたシングルが『青と夏』というタイトルで、まさに色だったり、夏という言葉はイメージがわく言葉でもあります。この曲はどういうところから作られたんですか?
大森:映画の主題歌のお話をいただいて、書き下ろしだったので、まず原作と台本を読んだ上で自分がどういう気持ちになったかというのを優先して、これも映像に落とし込んでいきました。
水野:お題があるものって作りやすいですか?
大森:僕は作りやすいですね。
水野:段々と、ライブでもファンの方が増えてきていて、実際にバンドの曲を聴いて声が返ってくるじゃないですか? それは自分に影響します? 僕は2パターンあるような気がしていて、そういうのをいい意味でシャットダウンして自分のものをつくるパターンもあれば、僕らはそうかもしれないけど、聴いた人の反応を次回そのまま返していくいうか。どっちのタイプなのかなと。
大森:僕は2つの視点があるかもしれませんね。メンバーとしているのと、作家としている感じがあって。うちはプロデューサーもいないので、作家としては(ファンの反応などを)あまり気にしないですけど、メンバーとしては多少気になったりはしますね。
水野:面白い。一人二役という感じ。
大森:それはあるかもしれませんね。
水野:主観と俯瞰が行ったり来たりするんですかね。でも歌っているときは、メンバーであるし、ご自身である。でも、作っているときはちょっと引いている。
大森:Mrs. GREEN APPLEに楽曲提供しているつもりでいるので。
水野:面白いなぁ! 僕もいきものがかりに楽曲提供している感じなので。でもそれ、よく言うんですよ。うちのグループは3人いて、3人とも曲をつくるんですけど、基本は吉岡(聖恵)が歌うから、男子ふたりが作るじゃないですか。10代の頃とかは「自分の気持ちを歌にするべきだ」と思っていたのが、「女の子がボーカルのバンドだから、女性の曲を書かなきゃいけない」って、急にフィクションの世界に入ったんです。そのときに逆に男性ふたりが喜んじゃって「女の子の恋の歌が書ける」みたいな。ちょっとバンド内、職業作家みたいな視点があるので、近いのかもしれませんね。僕と違うところは、大森さんご自身の声でパフォーマンスをしているところですね。


■共通点は小6の謝恩会?

水野:最初に「歌を作ろう」とか「音楽を作ろう」というきっかけは何かあるんですか?
大森:きっかけは小6のときなんですけど、卒業式の謝恩会で「目立ちたいな」と思ってバンドを組もうと急に思いまして。友だちと、あと隣のクラスの担任の先生を誘って、スリーピースバンドを組んで、MONGOL800をコピーして、オリジナルを1曲つくって披露して。
水野:小6で?
大森:ベース・ボーカルだったんですけど。ベースから曲を作ってましたね、当時は。
水野:ちょっと驚いたのは、僕の初舞台は小学校6年のお別れ会なんですよ(笑)。
大森:えー!?
水野:全く同じで、体育館で卒業生がお別れ会をする謝恩会みたいなイベントで、みんな出し物をして。当時、担任の先生がギターを弾く先生で、教室にギターが置いてあって、それでギターを弾きたいってなって、目立ちたいと思ってバンドを組んで、Mr.Childrenの曲を見よう見まねで、4人でやって、初恋のあきこちゃんに「かっこよかったよ」と言われて嬉しかったという思い出。
大森:わー! すてき!
水野:小学校6年生で謝恩会って聞いて急に思い出しちゃった。切ないセンチメンタル気分が(笑)。面白いですね、偶然の共通点もあって。小さい頃から曲を作っていて自然と自分の声だったり歌だったりというのが、曲作りの作家としても、ちゃんとバランスがとれていたんでしょうね。

意外な共通点がたくさん見つかった対談となりました。今後のMrs. GREEN APPLEの活躍にも注目です!

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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