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ヒロシ、マックスで仕事がなかったときに…インドでのキツすぎるロケ

ヒロシ、マックスで仕事がなかったときに…インドでのキツすぎるロケ

J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。7月28日(土)のオンエアでは、芸人のヒロシさんをお迎えして、過酷だったと振り返るインドの旅の魅力に迫りました。


■Youtubeの「ひとりキャンプ動画」話題

1972年熊本県生まれ。95年にベイビーズというコンビを結成し、福岡から上京するも解散。歌舞伎町でホストの仕事の傍らネタを書き、その頃に「ヒロシです。」のネタが誕生しピン芸人としてブレイク。以降、お笑い活動、俳優・ラジオパーソナリティ・執筆活動など幅広い分野で活躍、近年は、Youtubeに趣味のソロキャンプの動画をアップする「ヒロシちゃんねる」が人気で、登録者数は13万人を突破しています。

■初海外でボヤ騒ぎに巻き込まれる

そんなヒロシさん、初海外の思い出は…

葉加瀬:初海外はどこに行かれたんですか?
ヒロシ:大学4年生のときにフランスとイギリスに行きましたね。
葉加瀬:何をしに行ったの?
ヒロシ:目的とかはなくて。海外に行ったことがなくて、「行きたい」と友だちと話していたところ「行こう」となって、男2人で。僕、音楽はパンクロックが好きなんです。で、発祥の地であるイギリスに行きたくて。友だちもそんな感じだったので、そこにしたのかな。僕も意志がなかったので友だちに任せるよ、と。21、22歳まで僕は飛行機にも乗ったことなかったので、けっこうな冒険でしたよね。なんだか、ツアーで行くのは嫌だったんですよ、「自分たちで行こう」とチケット取って、ホテルも現地で取って冒険をした記憶がありますね。
葉加瀬:どれくらいの期間ですか?
ヒロシ:フランス1週間、イギリス1週間。
葉加瀬:はじめての旅行ならたっぷりだね。
ヒロシ:「ツアーは嫌だな」といいながらも行くところは観光地なんですよ、だいたい鉄板のところ。よくわからない旅行でしたけど、思い入れは一番深いですよね。
葉加瀬:はじめてみた外国ってどんな印象でした?
ヒロシ:現地に着いたのが夜で、すぐホテルに泊まって、夜中寝ていたら聞いたことのないサイレンみたいな音が聞こえてきて「何だろうな」と。疲れていたので寝ていて、ずっと鳴り続けるので起きたら、廊下で消防服を着た人が走って内廊下を締め始めているんですよ。「何だこれは」と思って、その人に英語がしゃべれないので「何かあったんですか?」と日本語で。すると外に手を引っ張られて連れて行かれ、玄関に出されたんですけど、ロープが張ってあって消防車がいっぱい止まっていて、今思うとボヤだったんですよ。
ヒロシ:「部屋に友だちがいる、マイフレンド」と言っても伝わってるのかわからない雰囲気で、すごく恐ろしかったという、それがファーストナイトです。日本でもないことを経験しました。


■「ヒロシです。」のネタを生で再現するためにイタリアへ

葉加瀬:その後、お仕事でも海外に行くように。
ヒロシ:はい、ありがたいことに売れまして、15年前に。その後、2年くらいで落ちぶれましたけど……マックスで売れたときに『笑いの金メダル』という番組で、途中から色々企画がはじまりまして。その中で僕のコーナーができて、外国に行って面白いものを探すというのが好評で、シリーズ化されそのあといろいろな国に行きました。
葉加瀬:印象的な街は?
ヒロシ:行き過ぎてわからない、ベトナムかカンボジアかな。アジア近辺も行きましたし……。思い出しました。イタリア。「ヒロシです。」というネタの、イタリアのペピーノ・ガリアルディという方が歌う『ガラスの部屋』の生歌で「ヒロシです。」をやるという企画でイタリアに行ったんです。
葉加瀬:僕あの曲、中学校のときから好きなのよ(笑)。ヒロシが使っているのを聴いた瞬間に「なんて、こんなマニアックな曲コイツは使うんだろうな」とそこが最初に引っかかった。
ヒロシ:僕は知らなかったんですけど、適当にレンタルCD屋で借りて使うようになったんです。


■「2度と行きたくなかったのに…」仕事がないときの辛すぎるインド・ロケ

ヒロシと葉加瀬太郎
葉加瀬:インドにも行ったとか。
ヒロシ:落ちぶれマックスのとき「仕事はなんでも受ける」というスタンスで。7、8年前、来る者は拒まずで行ったのがインドだったんですね。
葉加瀬:仕事の内容としては?
ヒロシ:企画からむちゃくちゃで「3首コブラがいる」というのを街の人に聞き込みをして山に行って探すとか、あと村を襲いにくるゾウがいて村人が困っている村があると、そこに行ってロケをやれとか。そんなものいるわけがないんですよ。キツ過ぎましたね。スーツで行かされるわけですよ、僕。でもスーツで行くような国じゃない、暑いし、ホコリっぽいし。移動が普通車よりもちょっと小さい普通車、それに男5人が乗って、舗装されていない道の移動時間が7時間とか10時間ずっとネタの度に移動して、ホテルも取ってないんですから、車中泊ですよ。車のなかで移動しながらは、眠れないですよ。
葉加瀬:そうだね。
ヒロシ:遊園地に朝6時についてロケをはじめて、壁をつたう車があるんですよ曲芸みたいな、すり鉢みたいになっていて、けっこうな角度をバイクが走り、車が走る横に僕が乗せられる、そういう仕事です。
葉加瀬:サーカスみたいなものだ。
ヒロシ:次は違うところで、自転車で崖を渡れるロープが張っているところに10時間かけて行くんですけど、着いたと思ったら施設がもう閉まっているんですよ。日本語がしゃべれないバイトのコーディネーターさんをよこすから日本語が通じなくて、どこに行っても閉まっているんですよ。動物園にネタがあるから5時間かけて行くと「今は閉園です」と言われぐるぐる回されて、ほとんど撮れ高がないと。1週間いたんですけど、最後の日に「ヒロシさん撮れ高が足りません、もう1泊できませんか?」と。マックス仕事がないときだったものの、次の日は仕事があったので帰らなければいけなくて、それを承知で言ってくる。スタッフが「日本のマネジャーさんに確認しました、マネジャーさんはいいと言っています」というんですけど、絶対に嘘なんですよ。その1週間後、電話がかかってきて「撮れ高が足りないからもう1回行ってくれ」と、2度と行きたくない国に1週間後に1週間行きましたね。
葉加瀬:じゃあ合計2週間行ったんだ(笑)。

葉加瀬も20代後半にインドを訪れて独特の時間の流れに驚かされたそうです。ヒロシさんは、今年4月からレギュラー番組『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』がスタート。月に海外3カ国をまわり、駅を途中下車して地元の食堂を探すという「キツいけど楽しい」番組です。「このまま番組が続けば、またインドに行かなきゃならないんじゃないだろうか、それが恐ろしいんです」と明かしました。

番組後半では、キャンプ動画が話題の「ヒロシちゃんねる」についてのトークも。ぜひradikoでチェックしてみてください。

次回8月4日(土)の『ANA WORLD AIR CURRENT』はタレントの最上もがさんがゲストに登場。人生に迷ったときに訪れた初めての海外旅行のお話などを伺います。お楽しみに!

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※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『ANA WORLD AIR CURRENT』
放送日時:土曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/

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