J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。7月4日(木)のオンエアは、テクノロジーを駆使した新しいスポーツ観戦の楽しみ方に注目しました。
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現在開催中の「2018FIFAワールドカップ ロシア」では、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)やゴールラインテクノロジーが導入され、私たちの観戦の楽しみ方も大きく変わってきました。今回はJ-WAVEの番組『INNOVATION WORLD』のナビゲーターでもお馴染み、「AR三兄弟」の川田十夢さんにお話を伺いました。
■NHKのW杯アプリがすごい!?
サッシャ:ワールドカップでテクノロジーの進化を感じていますか?
川田:感じてますね。僕、街なかで「AR」と聞くとビクンとくるんですが、ワールドカップでも「AR」といわれていましたね、「VAR」でしたが(笑)。
サッシャ:(笑)。VARもそうですが、NHKのワールドカップのアプリもすごいと技術界隈では話題になっています。
川田:そうなんです、NHKのアプリが本当にすごいんですよ。
サッシャ:4画面で観られたり、ワイヤードカメラだけで観られたり。
川田:すごいと思ったのは、カメラの切り替えもできることと、実況がタイムラインになっているんです。試合経過をタップすると、生放送を観ながら振り返ることができるんですよ。権利上の関係でシェアとかはできないんですけど、次の大会には多分できるようになるでしょうね。
サッシャ:今回のワールドカップを観て、スポーツの観方が変わる予兆を感じているということですか?
川田:VARとかゴールラインテクノロジーは、色々なところで使えるなと思って。誤審の多い野球とか相撲、あと僕が万引きGメンだったら「取っただろ!」という瞬間をVARのホークアイの仕組みで見て、万引きGメンもスポーツみたいなものだから(笑)。色々なテクノロジーで素人がわからなかったことを瞬時に判断するというのは進んできていて、テレビは解説もより専門家化していくでしょうね。
■「ストファイ」みたいなスポーツ観戦ができる時代に?
サッシャ:スタジアムでの観戦も変わりますか?
川田:今、アリーナ席とかAA席とかありますけど、VR席とかAR席もできると思いますね。この先、通信がどんどん速くなるので、今の1000倍になるんですよ、2020年までに。すると今の平面的な画像だけじゃなくて立体的な画像もできるし、カメラの向こう側にある骨格情報とか神経の情報とかは今はスルーしてますけど、本当は向こう側にはそういう情報もあって、選手のパワーゲージが見えて、どれだけ消耗しているかも見えるんですよ。
サッシャ:ゲームの『ストリートファイター』みたいな感じで「長友疲れてきたな」とわかるようになるということですか!?
川田:今の段階でも、選手がどれくらい走ったかわかるんですけど、それに何らかのスタミナ情報と照合すればわかるはずです。僕らはこれまで情報のない映像をみていたんですが、本当は選手個々の情報も骨格もパワーゲージもある筈で、そういうものをやり取りできるようになります。
サッシャ:たとえばF1レースとかで、車に360度カメラを置くことによって、ひとりのドライバーの視点で1レース楽しめるような実験をしているんですけど、サッカーなら審判に360度カメラをつけてVRのゴーグルをつけたら、観客もワールドカップ決勝のスタジアムに審判としているという目線が楽しめるということですよね。
川田:楽しめますし、通信も改善されますし、もしかしたら審判と同じ目線で1万人が陪審員になってもいいんじゃないですか?
サッシャ:一斉投票してもいいわけね。「今のはファール」とか。
川田:人工知能はこう判断したけど、人間だとこうだったとかも面白いですよね。
■スポーツ観戦が生活と地続きに
サッシャ:直近で日本だと来年ラグビーのワールドカップがあって、2020年が東京オリンピック・パラリンピックです。このタイミングがちょうど5G・第5世代の携帯電話のタイミングで、映画1本が数秒から数十秒でダウンロードできる時代になるわけですけど……。
川田:そうなるとARが本格化するなと。アップルではOSに「ARKit 2.0」というのを搭載するんですけど、これで何ができるかというと、平面的な映像ではなくてカメラの向こう側に広がっている世界の採寸がわかるんです。
サッシャ:今でもアプリでこの家具がこの部屋に入るのかとかできますよね。
川田:それが単体ではなくて、複数視点でできるんですよ。街なかで競技をみるような状態も作れるし、「世界陸上」とかのCMで渋谷のスクランブル交差点で比較しているみたなこともできるんですよ。
サッシャ:なるほど! サッカーならスクランブル交差点で今のパスがどのくらいの長さなのか、僕らの知っている目線に置き換えることができるってことですね?
川田:それが生放送でできると思うので、だいぶ変わると思いますよ。街とエンターテインメントが交差してくるだろうなと。より自分の生活と地続きにいろいろなことが楽しめるというのが2020年に立ち上がってくると思います。
通信の進化により現在のタイムラグも改善され、さまざまな楽しみ方ができるようになるなど、スポーツ観戦の未来はもう間近まで来ているという川田さんのお話でした。
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【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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■NHKのW杯アプリがすごい!?
サッシャ:ワールドカップでテクノロジーの進化を感じていますか?
川田:感じてますね。僕、街なかで「AR」と聞くとビクンとくるんですが、ワールドカップでも「AR」といわれていましたね、「VAR」でしたが(笑)。
サッシャ:(笑)。VARもそうですが、NHKのワールドカップのアプリもすごいと技術界隈では話題になっています。
川田:そうなんです、NHKのアプリが本当にすごいんですよ。
サッシャ:4画面で観られたり、ワイヤードカメラだけで観られたり。
川田:すごいと思ったのは、カメラの切り替えもできることと、実況がタイムラインになっているんです。試合経過をタップすると、生放送を観ながら振り返ることができるんですよ。権利上の関係でシェアとかはできないんですけど、次の大会には多分できるようになるでしょうね。
サッシャ:今回のワールドカップを観て、スポーツの観方が変わる予兆を感じているということですか?
川田:VARとかゴールラインテクノロジーは、色々なところで使えるなと思って。誤審の多い野球とか相撲、あと僕が万引きGメンだったら「取っただろ!」という瞬間をVARのホークアイの仕組みで見て、万引きGメンもスポーツみたいなものだから(笑)。色々なテクノロジーで素人がわからなかったことを瞬時に判断するというのは進んできていて、テレビは解説もより専門家化していくでしょうね。
■「ストファイ」みたいなスポーツ観戦ができる時代に?
サッシャ:スタジアムでの観戦も変わりますか?
川田:今、アリーナ席とかAA席とかありますけど、VR席とかAR席もできると思いますね。この先、通信がどんどん速くなるので、今の1000倍になるんですよ、2020年までに。すると今の平面的な画像だけじゃなくて立体的な画像もできるし、カメラの向こう側にある骨格情報とか神経の情報とかは今はスルーしてますけど、本当は向こう側にはそういう情報もあって、選手のパワーゲージが見えて、どれだけ消耗しているかも見えるんですよ。
サッシャ:ゲームの『ストリートファイター』みたいな感じで「長友疲れてきたな」とわかるようになるということですか!?
川田:今の段階でも、選手がどれくらい走ったかわかるんですけど、それに何らかのスタミナ情報と照合すればわかるはずです。僕らはこれまで情報のない映像をみていたんですが、本当は選手個々の情報も骨格もパワーゲージもある筈で、そういうものをやり取りできるようになります。
サッシャ:たとえばF1レースとかで、車に360度カメラを置くことによって、ひとりのドライバーの視点で1レース楽しめるような実験をしているんですけど、サッカーなら審判に360度カメラをつけてVRのゴーグルをつけたら、観客もワールドカップ決勝のスタジアムに審判としているという目線が楽しめるということですよね。
川田:楽しめますし、通信も改善されますし、もしかしたら審判と同じ目線で1万人が陪審員になってもいいんじゃないですか?
サッシャ:一斉投票してもいいわけね。「今のはファール」とか。
川田:人工知能はこう判断したけど、人間だとこうだったとかも面白いですよね。
■スポーツ観戦が生活と地続きに
サッシャ:直近で日本だと来年ラグビーのワールドカップがあって、2020年が東京オリンピック・パラリンピックです。このタイミングがちょうど5G・第5世代の携帯電話のタイミングで、映画1本が数秒から数十秒でダウンロードできる時代になるわけですけど……。
川田:そうなるとARが本格化するなと。アップルではOSに「ARKit 2.0」というのを搭載するんですけど、これで何ができるかというと、平面的な映像ではなくてカメラの向こう側に広がっている世界の採寸がわかるんです。
サッシャ:今でもアプリでこの家具がこの部屋に入るのかとかできますよね。
川田:それが単体ではなくて、複数視点でできるんですよ。街なかで競技をみるような状態も作れるし、「世界陸上」とかのCMで渋谷のスクランブル交差点で比較しているみたなこともできるんですよ。
サッシャ:なるほど! サッカーならスクランブル交差点で今のパスがどのくらいの長さなのか、僕らの知っている目線に置き換えることができるってことですね?
川田:それが生放送でできると思うので、だいぶ変わると思いますよ。街とエンターテインメントが交差してくるだろうなと。より自分の生活と地続きにいろいろなことが楽しめるというのが2020年に立ち上がってくると思います。
通信の進化により現在のタイムラグも改善され、さまざまな楽しみ方ができるようになるなど、スポーツ観戦の未来はもう間近まで来ているという川田さんのお話でした。
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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