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1冊しか本を売らない「森岡書店」はこうして生まれた! 海外でも話題に

1冊しか本を売らない「森岡書店」はこうして生まれた! 海外でも話題に

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「RECRUIT THE WORK SHIFT」。スープ専門店「Soup Stock Tokyo」や、ネクタイ専門店「giraffe」など、新しいコンセプトのブランドをつくり続ける株式会社スマイルズの働き方を紹介。7月2日(月)のオンエアでは、昨年4月よりスタートした“業務外業務”というサービスに注目しました。

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■自分の価値を見直す「業務外業務」

代表取締役社長の遠山正道さんによると、3年ほど前のエイプリルフールに、遠山さん自身が「一日社員やります」といったところ、300件ほどの問い合わせがあり、「これは面白い」ということで業務外業務という名前で商品化したそうです、

遠山:“百年時代”と言われている中で、ひとりひとりが企業に依存するのではなく、自分でビジネスをするなど、生きていく力を養っていかないといけなくなります。そこで、いきなり会社を辞めてではなく、“試し撃ち”みたいに、楽しみながら自分を見直す機会になる、また「自分の価値はどこにあるのか」「本当にお金をもらうだけの価値提供ができるのか」ということを見直すいい機会になると思ったんです。

スマイルズの業務外業務のページを見てみると、「やりたかったけど、誰からも頼まれなかったことを仕事にする」と書かれています。社内の人だけではなく、アーティストや雑誌の編集長も登録して、それぞれがやりたかったことを商品として売っています。ちなみに、遠山社長自身の業務外業務は、手品、洋服のコーディネート、ナレーションです。これこそ企業に依存しない、新しい働き方、自分の強みと向き合う、ということです。

業務外業務に代表される、ユニークな考え方のベースについても伺いました。

遠山:まず、ウチの会社は“自分事”なんです。ビジネスそのものも、外のマーケティングによるのではなくて、自分たちの中での必然性や、やりたい気持ちなどから、責任をもって自分たちから発するという順序なんです。ビジネスも、ひとりひとりの働き方や意識も、自分がやりたくてやるべきことを、それぞれが考えて動く集団でありたいと思っています。


■1冊の本を売る本屋や、1日1組限定のホテルが生まれた!

例えば、銀座で5坪の面積で1冊の本を売る本屋「森岡書店銀座店」や、香川県豊島にある1日1組だけ宿泊できる「檸檬ホテル」も業務外業務から生まれました。森岡書店は、書店兼ギャラリーとして本の出版記念展などを行い、その期間中は1冊の本しか取り扱わないという特殊な本屋で、海外での認知度も高いそうです。

遠山:「檸檬ホテル」も、11月まで予約がいっぱいです。どちらも3期目ですが 僅かながら利益を出しています。リスクが少ないからユニークで、面白くて思いきったことができて、そのぶん遠くまで届くという感覚があります。

もともとSoup Stock Tokyo自体、遠山さんが在籍していた三菱商事の社内ベンチャー企画からスタートしています。今ではグループ全体で100億円を超える売上を記録するまでに成長した理由が、“ひと事ではなく自分事”という言葉に込められています。みんながやりたいことを集めて、結果的にそれが会社の個性になる。積極的に働き方に関わっていく姿勢が、新しい働き方の提案そのものになっているのかもしれません。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』 放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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