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東京オリンピック・パラリンピックでも募集間近! スポーツボランティアって何?

東京オリンピック・パラリンピックでも募集間近! スポーツボランティアって何?

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。6月27日(水)のオンエアでは、「東京2020オリンピック・パラリンピック」を裏で支えるスポーツボランティアについて注目しました。


■スポーツボランティア…何をすればいいの?

東京オリンピックでは33競技339種目、パラリンピックでは22競技539種目の開催が予定されています。それらを支えるのが合計11万人ともいわれるスポーツボランティアの存在です。東京オリンピックのボランティア募集は今年の9月中旬からスタートしますが、「やりたいけれど何をしていいのかわからない」という人のために、特定非営利活動法人日本スポーツボランティアネットワークの事務局長・但野秀信さんをお迎えしてお話を伺いました。

まずスポーツボランティアとはどのような存在なのでしょうか?

但野:スポーツイベントでのボランティアがイメージしやすいと思います。たとえばマラソン大会の給水、給食、会場誘導、荷物預かりなどがあります。みなさんの住んでいる地域のボランティア活動、例えばサッカークラブなどをイメージすると、スポーツの指導者、会場の予約、車での送迎、日々の連絡係、団体の経理の活動もスポーツボランティアと呼ばれています。

東京オリンピック・パラリンピックのボランティア募集は「大会ボランティア」と「都市ボランティア」の2つがあります。

但野:「大会ボランティア」は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が募集します。活動内容としては、競技会場の大会施設での誘導、受付、競技のサポートなど直接的な運営に関わり、人数は8万人です。「都市ボランティア」は東京都の競技会場や直接開催をする自治体が募集します。国内外からの旅行者への交通案内や、最寄りの会場の駅周辺での観客の誘導などが主で、募集人数は3万人です。募集時期は同じですが、申し込み窓口はそれぞれ異なります。


■ボランティアに参加するにあたっての心構えは?

サッシャ:ボランティアの条件として指定された研修会への参加、1日8時間の活動、東京までの交通費は自己負担など、社会人の忙しい方や、定期収入もない学生には厳しいという意見もでていますが、スポーツボランティアに参加するにあたっての心構えはどのようなものでしょうか?
但野:厳しいという意見はいくつかありますし、確かに厳しいと思うんですが、過去のオリンピック・パラリンピックもほぼ同様の条件となっていて、リオもロンドンも類似しています。心構えですが、私たちが伝えているのは事前準備が2つあって、ひとつは「参加する準備」です。「環境づくり」と「体力づくり」があり、環境づくりは時間の確保や費用の確保、家族からの応援です。学生、社会人、主婦など立場や環境によって準備に要する時間は異なると思います。家族の中で役割のある育児や介護がある方は、一定期間家を離れるため、今から家族にも理解をしていただいて準備をする必要があります。また暑い時期なので、体力はあって損はないと思います。
サッシャ:2つ目はなんですか?
但野:2つ目は「楽しむ準備」です。外国人との交流や、日本を見直すというのがあると思います。語学ができればより多くの人たちとコミュニケーションが交わせます。宗教や文化の違いなどを知ることにより、相手の接遇以外にも自分自身の学びにもつながるんじゃないかと思います。また日本についても、食や地理、歴史などを再認識することで、日本のよさを改めて知ることができるのではないかと思います。


■ボランティアで得られること

オリンピック・パラリンピックのボランティアをすることによって得られるものはどのようなものでしょうか?

但野:得られるものは、人それぞれ違うと思います。共通して言えることは、ボランティア活動の最大の魅力は、みずからがその趣旨に賛同し、全ての方と平等に活動できることです。活動する方の年齢や性別、経済状況、国籍、障害のあるなしなどに関わらず、ともに活動し、イベントの目標の達成に向かいます。そこには人との出会いや非日常の体験、達成感の共有、地域貢献、自己実現にもつながると思います。ボランティア活動は無償だからこそ、楽しさややりがいがあります。金銭のために働くということは、そこに平等性はないので、ボランティアだからこそ得られることがあるんじゃないかなと思います。


■ボランティア文化の今後

今後のボランティア文化の発展についてもお訊きしました。

但野:2020年のオリンピック・パラリンピックでスポーツボランティアという言葉が普及されつつあると思いますが、そのための活動ではないと思っています。普及させるために、ボランティア活動が特別な活動ではないと認識されれば、日本の中で発展するのではないかと思います。スポーツに限らずボランティア活動は、できる人ができる範囲で、無理なく活動するものだと考えています。

日本スポーツボランティアネットワークでは、スポーツボランティアを学ぶ機会や、スポーツボランティア活動のマッチングといった活動もしています。詳しくは、ホームページをチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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