J-WAVEで放送中の『GOLD RUSH』（ナビゲーター：渡部 建）のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。5月25日（金）のオンエアでは、クールビズについて、ファッションアドバイザーでメンズファッションバイヤーのMBさんにお話を伺いました。
■残念なクールビズの着こなし
今年も5月から多くの企業でクールビズがスタート。3月にスポーツ庁が推進した「スニーカー通勤」の流れで、スーツ量販店ではスニーカーに合うクールビズパンツを販売するなど、新たな動きがあるようです。
MB：クールビズは、ジャケットを脱げばいいのか、ネクタイを外せばいいのか、ルールがなかなか難しいところだと思うんです。
渡部：MBさんから見て、残念なクールビズファッションはありますか？
MB：僕は、クールビズのせいで日本のスーツはだいぶ後退してしまったんじゃないかと思います。
渡部：具体的にどういうことですか？
MB：きちんと正解があるものを、わざわざ崩してしまっているのがクールビズのちょっと悪いところです。機能的には意味があるとは思いますけど、オシャレかどうかと訊かれると、けっこう残念な人が多くなっちゃってるかなと思います。
渡部：オシャレに、なおかつ涼しくというのは、スーツがベースだと難しいですか？
MB：我慢が必要ですね（笑）。
渡部：女性目線で、評価の高いクールビズファッションはどのようなものが挙げられますか？
MB：女性が男性に求める男性の魅力って「大人っぽさ」だと思うんですね。クールビズだからといって、カジュアルに崩しちゃう、チェック柄が襟の裏に入っちゃう、襟が二重になっちゃうとか、子どもっぽいカジュアル要素を入れ込んじゃうと、女性好みではないのかなと思います。
■クールビズをオシャレに見せる方法
「暑いけどオシャレに見られたい」という人向けに、ダサくならないクールビズファッションのアドバイスをしていただきました。
MB：クールビズだからカジュアルにしたり、ラフにすればいいと思って、チェックとか柄とか色を入れちゃうんですけど、遊びすぎないというのがスーツの大前提で、基本ルールなので、そこをまず守っていただきたい。無地のものや、ゆったりしたものじゃなく、きちんと体にあったサイズを選ぶとか、チャラつかないこと。
渡部：あと、ベルトなどの小物類でポイントはありますか？
MB：全く同じで、機能的にはリュックを背負いたくなるのはわかるんですけど、リュックだったらせめて無地で黒のものとか、決めていくならブリーフケースにしてあげるとか、スーツの大人っぽさをなるべく追求していただきたいです。
渡部：スニーカーとかになったら難しいと思うんですけど、たとえばロールアップにしてくるぶしソックスにする人とかも増えてくるじゃないですか？ これはありですか？
MB：くるぶしソックスって、スーツにはなしだと思うんですけど、業種的にちょっとカジュアルでいいとか、暑くてしょうがないという人は、気持ちはわかるので、NGとまでは言わないですけど、あまり崩しすぎないこと。くるぶしソックスにスニーカーは子どもっぽくなるので、せめて革靴にするとか。
■2018年最新スーツ事情
トーク後半では、MBさんに2018年の最新スーツ事情を訊きました。
MB：サイズ感を第一に考えてほしいですね。ちゃんと体を図っていただいて。スーツにシワがあるとダメです。大きすぎても小さすぎてもシワが生まれてしまうので、シワがつかないようなサイズ感を目指す。「手持ちのスーツはどうするんだ？」という話があるのですけど、手持ちのスーツでできることは、先端部分に気をつけるということなんです。先端が一番目立つので、袖先、裾先にたるみがつかないようにする。たとえば、袖だったら腕をおろしたところは、親指から9センチの丈が理想と言われています。パンツの裾も、靴にかぶさるとシワができるので、シワが出るか出ないかのところを狙ってください。
渡部：今年はどんな着こなしがいいんですか？
MB：今年は「クラシック回帰」といわれていて、ラベルが太いものだったり、Vゾーンは、昔はイタリア人みたいにパカッて開いたものだったけれど、狭いものがトレンドになってきています。別のトレンドとして、機能性のある素材、家で洗えるスーツであったり、ストレッチ性があって細く着ても苦にならない、とかが流行りですね。
渡部：ネクタイの太さやシャツの色は？
MB：覚えておいてほしいのは、スーツのジャケットのラベルの幅と、シャツの襟の大きさ、ネクタイの幅というのは、なるべく同じようなサイズに合わせましょう。
渡部：襟、ラベルが太いときは、ネクタイも太くしないといけない？
MB：顔まわりが一番目立つので、そこがちぐはぐだと、サイズがあっていないように見えちゃうんです。3点を揃えるということです。
渡部：スーツの着こなしでやりがちなNGパターンってありますか？
MB：チェック柄とかもそうなんですけど、サイズ感です。だらしないサイズにしてしまったり。着心地が楽なのはわかるんですけど、やっぱり体に合わせたもの。少し動きづらいかなと思っても我慢して着ていただけると、色気は出ると思います。
「これを読めばスーツのロジックが全てわかる」と言うMBさんの著書であるスーツ入門書『世界一簡単なスーツ選びの法則』は絶賛発売中です。こちらもぜひチェックしてみてください！
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名：『GOLD RUSH』
放送日時：金曜 16時30分ー20時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
■残念なクールビズの着こなし
今年も5月から多くの企業でクールビズがスタート。3月にスポーツ庁が推進した「スニーカー通勤」の流れで、スーツ量販店ではスニーカーに合うクールビズパンツを販売するなど、新たな動きがあるようです。
MB：クールビズは、ジャケットを脱げばいいのか、ネクタイを外せばいいのか、ルールがなかなか難しいところだと思うんです。
渡部：MBさんから見て、残念なクールビズファッションはありますか？
MB：僕は、クールビズのせいで日本のスーツはだいぶ後退してしまったんじゃないかと思います。
渡部：具体的にどういうことですか？
MB：きちんと正解があるものを、わざわざ崩してしまっているのがクールビズのちょっと悪いところです。機能的には意味があるとは思いますけど、オシャレかどうかと訊かれると、けっこう残念な人が多くなっちゃってるかなと思います。
渡部：オシャレに、なおかつ涼しくというのは、スーツがベースだと難しいですか？
MB：我慢が必要ですね（笑）。
渡部：女性目線で、評価の高いクールビズファッションはどのようなものが挙げられますか？
MB：女性が男性に求める男性の魅力って「大人っぽさ」だと思うんですね。クールビズだからといって、カジュアルに崩しちゃう、チェック柄が襟の裏に入っちゃう、襟が二重になっちゃうとか、子どもっぽいカジュアル要素を入れ込んじゃうと、女性好みではないのかなと思います。
■クールビズをオシャレに見せる方法
「暑いけどオシャレに見られたい」という人向けに、ダサくならないクールビズファッションのアドバイスをしていただきました。
MB：クールビズだからカジュアルにしたり、ラフにすればいいと思って、チェックとか柄とか色を入れちゃうんですけど、遊びすぎないというのがスーツの大前提で、基本ルールなので、そこをまず守っていただきたい。無地のものや、ゆったりしたものじゃなく、きちんと体にあったサイズを選ぶとか、チャラつかないこと。
渡部：あと、ベルトなどの小物類でポイントはありますか？
MB：全く同じで、機能的にはリュックを背負いたくなるのはわかるんですけど、リュックだったらせめて無地で黒のものとか、決めていくならブリーフケースにしてあげるとか、スーツの大人っぽさをなるべく追求していただきたいです。
渡部：スニーカーとかになったら難しいと思うんですけど、たとえばロールアップにしてくるぶしソックスにする人とかも増えてくるじゃないですか？ これはありですか？
MB：くるぶしソックスって、スーツにはなしだと思うんですけど、業種的にちょっとカジュアルでいいとか、暑くてしょうがないという人は、気持ちはわかるので、NGとまでは言わないですけど、あまり崩しすぎないこと。くるぶしソックスにスニーカーは子どもっぽくなるので、せめて革靴にするとか。
■2018年最新スーツ事情
トーク後半では、MBさんに2018年の最新スーツ事情を訊きました。
MB：サイズ感を第一に考えてほしいですね。ちゃんと体を図っていただいて。スーツにシワがあるとダメです。大きすぎても小さすぎてもシワが生まれてしまうので、シワがつかないようなサイズ感を目指す。「手持ちのスーツはどうするんだ？」という話があるのですけど、手持ちのスーツでできることは、先端部分に気をつけるということなんです。先端が一番目立つので、袖先、裾先にたるみがつかないようにする。たとえば、袖だったら腕をおろしたところは、親指から9センチの丈が理想と言われています。パンツの裾も、靴にかぶさるとシワができるので、シワが出るか出ないかのところを狙ってください。
渡部：今年はどんな着こなしがいいんですか？
MB：今年は「クラシック回帰」といわれていて、ラベルが太いものだったり、Vゾーンは、昔はイタリア人みたいにパカッて開いたものだったけれど、狭いものがトレンドになってきています。別のトレンドとして、機能性のある素材、家で洗えるスーツであったり、ストレッチ性があって細く着ても苦にならない、とかが流行りですね。
渡部：ネクタイの太さやシャツの色は？
MB：覚えておいてほしいのは、スーツのジャケットのラベルの幅と、シャツの襟の大きさ、ネクタイの幅というのは、なるべく同じようなサイズに合わせましょう。
渡部：襟、ラベルが太いときは、ネクタイも太くしないといけない？
MB：顔まわりが一番目立つので、そこがちぐはぐだと、サイズがあっていないように見えちゃうんです。3点を揃えるということです。
渡部：スーツの着こなしでやりがちなNGパターンってありますか？
MB：チェック柄とかもそうなんですけど、サイズ感です。だらしないサイズにしてしまったり。着心地が楽なのはわかるんですけど、やっぱり体に合わせたもの。少し動きづらいかなと思っても我慢して着ていただけると、色気は出ると思います。
「これを読めばスーツのロジックが全てわかる」と言うMBさんの著書であるスーツ入門書『世界一簡単なスーツ選びの法則』は絶賛発売中です。こちらもぜひチェックしてみてください！
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