音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
添加物の多さも一目瞭然! 食品表示の新ルール「スラッシュルール」とは

添加物の多さも一目瞭然! 食品表示の新ルール「スラッシュルール」とは

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。5月1日(火)のオンエアでは、食品表示の新ルール「スラッシュルール」について、消費者問題研究所代表・垣田達哉さんが解説しました。


■たったひとつの記号で便利に

旧JAS法から食品表示法に一元化され、パッケージの原材料表示の部分にスラッシュ(/)が入るようになりました。スラッシュの前は原材料、スラッシュのあとは添加物を意味します。たとえば、あるペットボトルのお茶は「緑茶/ビタミンC」、 マヨネーズは「食用植物油脂……レモン果汁/アミノ酸」といった具合です。

垣田:原材料と添加物を見分けるのが簡単になりました。 添加物が多いとか、少ないとか、 何種類使っているか、といったこともわかりやすくなりました。
サッシャ:以前からこのような表示なんですか?
垣田:法律ができたのは2015年4月なんですが、猶予期間が5年もあるんです。スラッシュを使った表示をしている商品は、昨年に大手メーカーの商品が爆発的に増えました。 法律では猶予期間になってるんですが、消費者庁は「準備ができ次第、新しい表示に変えてください」という通達を出してます。


実は、スラッシュを使った表示以外にも表示法があり、その中でどれを使ってもいいことになっているそうです。

垣田:私が「スラッシュルール」と呼び始めたんです。
サッシャ:垣田さんが考えたんですか!?
垣田:そうです。メーカーのほとんどがスラッシュを使って表示しています。
サッシャ:他の方法としては、「添加物」と書いてもいいということですか?
垣田:原材料の欄と添加物の欄を作って表示するのが大原則です。そうすると文字数が増えてしまって、デザインを変えるといったことをしないといけなくなるんです。スラッシュであれば「、」が「/」になっただけなので、文字数は変わりません。私が「スラッシュルール」と呼ぶようになり、行政の方も用いるようになりました。


■原材料と添加物の違いは?

そもそも、原材料と添加物の違いはどこにあるのでしょうか。

垣田:抽出や分解から作るものは原材料。たとえば「◯◯エキス」は、抽出しているので原材料。 それ以外の精製方法は添加物となっています。
サッシャ:難しいですね。
垣田:たとえば「塩はどっちなのか」という議論にもなってくるんですが、抽出、分解は原材料なので、塩は原材料になります。
サッシャ:“添加物”っていうと、自然界のものではないというイメージだけど、ビタミンCも添加物ですもんね。
垣田:塩も砂糖も 工場で作りますからね。 スラッシュルールは、添加物がどんなものか、どのくらい使ってるかがわかるだけでも、添加物に関心が高い方には大きなメリットです。
サッシャ:なるほど。
垣田:よく「着色料は必要か」っていう議論があります。日本人は「目で食べる」と言いますが、昔から懐石料理でもいろいろな色をつけているわけで、そういうことも必要なのか、必要ないのか、といったことを考えるひとつのきっかけになればいいなと思います。
サッシャ:たかがスラッシュ、されどスラッシュというわけですね!

みなさんも、食品の表示部分に改めて注目してみてください。

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン