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恋の胸キュンは闘争モード? 恋愛の謎に科学的に迫る

恋の胸キュンは闘争モード? 恋愛の謎に科学的に迫る

J-WAVEで放送中の番組「STEP ONE」(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。3月1日(木)のオンエアでは、「なんで人は恋をしたとき、胸がキュンとするの?」という疑問について、恋愛科学研究所所長・荒牧佳代さんに伺いました。


■胸キュンの理由は、媚薬ホルモン

人はなぜ恋をすると胸がキュンとするのか? 荒牧さんは「天然の恋の媚薬ホルモンが分泌されるから」と教えてくれました。

荒牧:これは人工ではなく、体の中から生産されるキラキラした天然のホルモンで「フェニルエチルアミン」と言います。快感ホルモンの「ドーパミン」と覚醒系の「アドレナリン」の総称をフェニルエチルアミンと言います。この両方が同時に分泌されます。アドレナリンは脂肪を燃焼し、心拍数と血圧を上げて「闘争モード」にします。ドーパミンは快感。「一目惚れしちゃった」と相手を見たときにドキッとするのは「目的が見つかった、この人を手に入れたい」というように、快感の相手が見つかった嬉しさから出てくるのです。キュンとするのは戦いのゴングがカーンと鳴るのと一緒です。

この「胸キュン」という現象を何かにたとえると「ジェットコースターと恐怖映画を同時に見ているような感じ」だとか。ジェットコースターで目的地まで行くようなドキドキ感と、「選ばれなかったらどうしよう」という恐怖心が同時に来るので、それを味わう恋の媚薬ホルモンは強烈なのだと言います。

また恋をすると人間は全く別人になり、矛盾した感情を持ちます。本能の闘争ホルモンが分泌されているため、自分の心と裏腹に危険と感じながらも惹かれる、「好きだけど嫌い」といった感情が吹き出します。

「恋をすると女性はきれいになる」というのも理にかなっていて、「エストロゲン」というホルモンがより女性らしい見た目を作り、内蔵臓器も守ってくれます。体が喜び、キラキラと魅力的になるのだそうです。


■ワンランク上の媚薬ホルモンが存在

また、これらの「恋の媚薬ホルモン」の中には、さらにワンランク上のホルモンが存在するそう。

荒牧:「βエンドルフィン」といって、これを出すことが人間の恋愛においては最終目的です。ランナーズハイのような快感の末に出てくる高揚感・幸福感で、人間が恋愛で切磋琢磨して、悲しみや、喜び、怒りなどを経験して「この人しかいない」という信頼関係が結ばれたときに出ます。

闘争モードの「胸キュン」状態から、長く付き合っている夫婦やカップルが目指すべき安心感まで、とても興味深いお話を伺うことができました。

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【番組情報】
番組名:「STEP ONE」
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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