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今世界が注目する「チバニアン」って?

今世界が注目する「チバニアン」って?

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「STEP ONE」(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。7月11日(火)のオンエアでは、地球の歴史に千葉県の名が刻まれるかも!? という、今注目の、千葉県にある地層「チバニアン」に注目しました。

お話を伺ったのは、国立極地研究所准教授の菅沼悠介さん。現在、茨城大や国立極地研究所などのチームが、千葉県にある“千葉セクション”という地層を「チバニアン(千葉時代)」と命名するよう国際地質科学連合に申請中なのですが、この申請が認められると、カンブリア時代、ジュラ紀などと並び、特定の地層がチバニアンと呼ばれるようになるのだとか!

サッシャ:そもそも千葉のどこで発見されたんですか?
菅沼:千葉県市原市の養老川沿いにある約77万年前の地層で、最近、地磁気の逆転の証拠が見つかり話題になりました。

“地磁気の逆転”とは、コンパスがさす方向が、北ではなく南をさしていた時代があるということ。菅沼さんいわく、地磁気の軸の位置は常に変わってはおり、今も変わっているそうですが、基本的には自転軸の周辺で、たとえば伊能忠敬が江戸時代に日本を歩いていた頃と今だと10度くらい北の方向が違うのだそうです。

サッシャ:じゃあ、江戸時代の人と今の人がコンパスをもって北を目指すと、着く場所が違うってことですか!?
菅沼:ちょっと違っちゃいますね。

続いて、なぜ千葉の地層が注目されているのかについて聞いてみました。

菅沼:千葉は海の地層が陸の上にあります。77万年って地質学的にはそんなに長い期間ではないんですが、その間に海の地層が陸に上がるほど急激に隆起し、その地層がたまたま地磁気軸がきれいに保存されていて、さらに、火山灰があってその年代が詳しく決まるとか…いろんなラッキーが重なって“優れた地層”なんです。

実は現在は千葉と、もう2ヵ所(共にイタリア)、計3候補地があり、その中から1ヵ所を選ぶというステップなのだそう。しかもこれは最初のステップで、その後も世界遺産と同じように何度も審査があり、千葉の地層、もしくはイタリアの地層が代表としてふさわしいか何回もチェックされるのだそうです。千葉とイタリアどっちになりそうかとの質問には「難しい質問ですね(笑)」とのことでした(笑)。

寺岡:市原で見つかったのに、なぜ「イチハリアン」ではなく「チバニアン」だったんですか?
菅沼:名前についてはいろいろ議論ありましたが、地層がある中でも大きい地名から名前をつけるという慣習があります。市原よりは千葉、関東とかですね。ただ千葉の地層なので千葉にちなみたいという地元の声もあり、チバニアンになりました。

決まれば歴史の教科書に、ジュラ紀などと並びチバニアンの名前が載るそうです! 最初のステップが決まるのは2ヵ月後くらいだそうです。結果が楽しみですね。

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【番組情報】
番組名:「STEP ONE」
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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