J-WAVE金曜深夜24時からの番組「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)の9月16日のオンエアでは、「農業高校」をテーマに放送しました。
まず「農業高校の生徒数の現状」について、東京都立園芸高等学校の德田安伸校長にお話を伺いました。
ピークの時は全国の農業高校に20万人の生徒がいたそうですが、高校生数が当時の半分になったこともあり、現在は8万3,000人まで減っているのだとか。しかし、以前は生産中心の“農業科”“園芸科”“畜産科”が中心でしたが、平成7年に学習指導要領が改訂されて“生活園芸”“グリーンライフ”などの科目ができたことなどから、女子生徒の比率は増え、「(全国の)農業高校で見ると、男子生徒52パーセント、女子生徒48パーセントという比率になっているんです。本校なんかは7割が女の子です」と德田校長。
さらに德田校長が、ご自身が考える「女子生徒が増える要因」についても教えてくれました。
「ある新聞の調査によると…女子のなりたい職業1位は『食べ物屋さん』、5位に『パティシエ』、10位が『花屋』さん。ペット屋さんなんかもあって、女の子のなりたい職業の上位に入るものが農業高校でカバーできちゃうんです」(德田校長)
一方、造園家でもある東京都市大学の涌井雅之教授は、女子生徒が増える要因をこう考えます。
「女性は新たな風を感覚で感じて、そういうものを選択していくところがあると思います。そして『母性』があります。“命というものの大切さ”“生きているものに対しての敬愛の念”“育てることの興味”…という女性ならではの感性というものが、新たなライフスタイルと結びついて、志望を増やしている可能性はあるのではないか」(涌井教授)
実際に、園芸高校の女子生徒に学校を選んだ理由を聞いてみると…
・フラワーアレンジメントをやりたいと思い入学したが、生産に携わりたくなった
・動物の飼育について学びたかったが、今の動物の現状を人に伝える仕事に就きたくなった
との回答が。
安藤は最後に、“農業高校”について「考えてみたら…私たちが“生きる”ってことだけに注目すると、生きることに必要なものって、どれもお金が必要ないものばかりなんですよね」と、自分の考えを話し始めます。
「(必要なものは)水とか土とか、もともと住んでいる地球にあるもの…恵みなんですよね。だから農業高校の生徒さんたちっていうのは、ものすごく尊いことを学んでいる方たちだと思います。ぜひとも誇りを持って『地球を司るものと向き合う職業を目指しているんだ』というように進んでいかれたら、最高の未来が待ちかまえているんじゃないの? って感じましたね」(安藤)
そして「みんなが本当においしい野菜を食べられて、食べることに困ることがなくなったらいい…そんな未来が来たらいいなと願っています」と、結びました。
その価値・魅力が見直されてきている農業高校。今後も注目です。
【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/
まず「農業高校の生徒数の現状」について、東京都立園芸高等学校の德田安伸校長にお話を伺いました。
ピークの時は全国の農業高校に20万人の生徒がいたそうですが、高校生数が当時の半分になったこともあり、現在は8万3,000人まで減っているのだとか。しかし、以前は生産中心の“農業科”“園芸科”“畜産科”が中心でしたが、平成7年に学習指導要領が改訂されて“生活園芸”“グリーンライフ”などの科目ができたことなどから、女子生徒の比率は増え、「(全国の)農業高校で見ると、男子生徒52パーセント、女子生徒48パーセントという比率になっているんです。本校なんかは7割が女の子です」と德田校長。
さらに德田校長が、ご自身が考える「女子生徒が増える要因」についても教えてくれました。
「ある新聞の調査によると…女子のなりたい職業1位は『食べ物屋さん』、5位に『パティシエ』、10位が『花屋』さん。ペット屋さんなんかもあって、女の子のなりたい職業の上位に入るものが農業高校でカバーできちゃうんです」(德田校長)
一方、造園家でもある東京都市大学の涌井雅之教授は、女子生徒が増える要因をこう考えます。
「女性は新たな風を感覚で感じて、そういうものを選択していくところがあると思います。そして『母性』があります。“命というものの大切さ”“生きているものに対しての敬愛の念”“育てることの興味”…という女性ならではの感性というものが、新たなライフスタイルと結びついて、志望を増やしている可能性はあるのではないか」(涌井教授)
実際に、園芸高校の女子生徒に学校を選んだ理由を聞いてみると…
・フラワーアレンジメントをやりたいと思い入学したが、生産に携わりたくなった
・動物の飼育について学びたかったが、今の動物の現状を人に伝える仕事に就きたくなった
との回答が。
安藤は最後に、“農業高校”について「考えてみたら…私たちが“生きる”ってことだけに注目すると、生きることに必要なものって、どれもお金が必要ないものばかりなんですよね」と、自分の考えを話し始めます。
「(必要なものは)水とか土とか、もともと住んでいる地球にあるもの…恵みなんですよね。だから農業高校の生徒さんたちっていうのは、ものすごく尊いことを学んでいる方たちだと思います。ぜひとも誇りを持って『地球を司るものと向き合う職業を目指しているんだ』というように進んでいかれたら、最高の未来が待ちかまえているんじゃないの? って感じましたね」(安藤)
そして「みんなが本当においしい野菜を食べられて、食べることに困ることがなくなったらいい…そんな未来が来たらいいなと願っています」と、結びました。
その価値・魅力が見直されてきている農業高校。今後も注目です。
【関連サイト】
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