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築地市場が豊洲に移転するまでに解決すべき大問題

築地市場が豊洲に移転するまでに解決すべき大問題

J-WAVE月曜-木曜の20時からの番組「JAM THE WORLD」(月曜担当ナビゲーター:津田大介)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。8月8日(月)のオンエアでは「築地移転問題」について、東京中央市場労働組合・執行委員長の中澤誠さんにお話を伺いました。

小池百合子都知事が3日に、築地市場の移転について「立ち止まって考えなければならない」と語りました。小池さんは都知事選の期間中にも同様の考えを示していて、今回の発言は現状に関する説明を受けた都知事の立場としてあらためて見解を表明したものになります。

築地市場の豊洲への移転が予定されている今年11月まで、残り3カ月。短い期間の中で小池都知事がどんな判断を下すのか注目が集まっていますが、これにはどんな背景があるのでしょうか?

まずは、移転には一貫して反対という中澤さんに「築地市場の豊洲移転の問題点」を聞いてみたところ、「やはり土壌汚染です。これはかなり深刻な問題」との回答が。

これについて津田が「素人考えだと土壌汚染されていたとしてもその上をコンクリートで固めたり、クリーニングをすれば大丈夫なのでは、という考え方もありますが」と問いかけると、「ある程度の土壌汚染であればいろいろな対策で大丈夫かと思うんですけども、並外れてるんですよ、ここの土壌汚染が」と中澤さん。

豊洲の新市場建設予定地は、かつて石炭からガスを作っていた場所で、昭和30年代という時代背景もあり、そこから出た有害物質が「今の基準で考えるとずさんなやり方」で処理されていたのだそうです。

特に高濃度で検出された汚染物質が「ベンゼン」で、これは揮発し水に溶けるため「かなり面倒な物質」とのこと。しかも、環境基準値の4万3000倍の濃度を示しているそうです。さらにこれをクリーニングしてくれると思いきや「土壌汚染対策法というのは非常にいい加減な法律で…汚染は壮大に残っていると思います」と中澤さんは憤りました。

中澤さん曰く、「築地市場は物流効率性が非常に良く、豊洲新市場に比べてコストも安いため、そもそもなぜ移転するのか、移転する必要があるのかが分からない」とも。

とはいえ、もちろん移転に賛成の立場や、3カ月後と迫っていることから現実的に準備を進めている店舗があるのも事実です。さらには既に6,000億円という予算を費やし建設してしまっている豊洲新市場。

中澤さんの話を聞き「(誰が決めて誰にとってのメリットがあって進んでいるのかがブラックボックスという点で)第2の新国立競技場問題と言うよりも、それよりもっと規模が大きい大変な問題ですね」と津田。そして「ポイントは小池さんの『立ち止まり』がどこまでの『立ち止まり』なのか…」と、築地市場と小池さんの動向に注目している様子でした。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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