音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
食べて社会問題を考える“ソーシャルケーキ”とは?

食べて社会問題を考える“ソーシャルケーキ”とは?

J-WAVE月曜-木曜の朝6時からの番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI THINKING THE NEW STANDARD」。8月3日(水)のオンエアでは、ルーマニアのベーカリーチェーンが作った、ソーシャルケーキ「Bittersweet Pies」を紹介しました。

社会における男女の格差を表す「ジェンダーギャップ指数」というものがありますが、日本はどのくらいだと思いますか? 実は日本は世界ランキングで101位。かなり低い評価です。

そんな日本が格差を縮める上でヒントになるかもしれないのが、ルーマニアのベーカリーチェーンのユニーク取り組み「Bittersweet Pies」。

これは、世界初の“ソーシャルケーキ”として売り出されているケーキの名前なのですが、名前だけ聞いても全く想像がつかないですよね。どんなところがソーシャルなのかというと“デコレーションが円グラフ”になっているのです。

その円グラフの内容を見ると、例えば「国内の政治家を男女比で見ると、女性は12パーセント」「国内の企業家を男女比で見ると、女性は13パーセント」「国内の富裕層を男女比で見ると、女性は4パーセント」など、さまざまな男女比がカラフルなデコレーションで表現されています。

そして、これらのケーキの台紙には、より詳しい解説が書かれており、ケーキを食べた後もこの問題について理解を深めることができます。さらにこのケーキを買うと、“1個につき代金の5%”が女性の社会進出の支援をしているNPOに寄付される仕組みにもなっています。

このプロジェクトを企画したモニカさんは、「このケーキを通して皆さんに、男女の違いの現状についてもっと関心を持ってもらいたい。そして、ルーマニアの女性たちには男性と同等の権利を得るために一歩踏み出してほしい」と、このケーキを作った狙いを語りました。

もともと男女格差が大きかったルーマニアでは、女性たちが今の状態を“当たり前”と感じてしまっているそうで、モニカさんたちはこのケーキのメッセージを、男性よりもむしろ同じ女性たちに向けて作った部分が大きいようです。

このプロジェクトは国内の人々にも好評で、これまで多くのメディアに取り上げられ、facebookでは7万件以上ものシェア数を記録。世界中からは2万件以上の「いいね」が付けられています。ケーキという身近な食べ物をうまく使って、自分たちのメッセージを伝えたこの取り組み。他にも応用できそうなアイデアなので、今後も身近なものを使ったさまざまな“ソーシャル○○”が増えていくかもしれませんね!

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/index.html

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。