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病室の子どもに笑顔を届ける、赤い鼻の「クリニクラウン」

J-WAVE日曜の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「orgabits FRONTIERS」。4月10日の放送では、NPO法人「日本クリニクラウン協会」事務局長補佐の熊谷恵利子さんにお話をお伺いしました。

■クリニクラウンとは?

「病院を意味するクリニックと道化師を意味するクラウン、この二つの意味を合わせてクリニクラウンという活動になります」(熊谷さん、以下同)

赤い鼻をつけて入院している子どもたちのところへ訪問し、子どもたちが笑顔になれる時間を作るために活動しています。日本では赤い鼻をつけているとピエロと思われがちですが、実はピエロはクラウンが起源であり、クラウンの役割の一つだとか。

入院生活が長くなると、いろんな制限が子どもたちにかけられます。点滴や治療のために様々な辛いことや、痛みを我慢しなくてはならないのです。子どもらしい時間を過ごすことができない子どもたちに、クリニクラウンが訪問することで、子どもらしい時間を届けていこうと活動を行っています。そのためには、一回きりの訪問ではなく、定期的な訪問が必要とのこと。

「定期的に訪問することで子そもたちが、次クリニクラウンに会ったらこんなことをしようとか、いろんな気持ちが生まれてくると思うんですね」

■これまでの訪問を通して、やっていて良かったこととは?

訪問の中で子どもたちが、イタズラっ子の顔やニターっと笑った顔など、いろんな表情をみせてくれること。そうやって子どこと繋がり合えた瞬間というのが、熊谷さんの原動力になっています。中でも、ターミナル期(終末期)を迎える子どもと関わるケースは辛いものがあるそうです。

「医療スタッフの方とクリニクラウンというのは、打ち合わせを事前にして、その後に訪問するんですけれども。そのときに、どうしても今日は体調が悪いから、会うのは難しいかなと言われていたんです。でも、子どもはすごいクリニクラウンのことが好きだから、ちょっとだけ、のぞいてみてと言われて。実際に行くと、やっぱりすごい辛い状況なんだなというのが伝わってくるんですね。でも、『来ていいよ』って言ってくれて、一緒に遊びだすと、子どもの目が変わっていくんですよね。その中で、ずっと横たわっていた子が、起きるといって、体を起こして一緒に遊んでくれたりするんです。ニコって笑ったりして。最後は、『またね』って病室を去るんです」

その後、医療スタッフに報告をすると、こんな言葉が。

「医療スタッフの方に『すごい来てくれてうれしかったって、久しぶりにお子さんの笑顔を見たんですって、お母さんが言ってましたよ、きっと病気よりも気持ちが勝ったんだと思いますよ』って言ってもらったときはすごくうれしかったですね」

また、中学生の女の子が退院時に渡してくれた手紙は、今でも落ち込んだときに読み返すそうです。

「実際に訪問しているときに、手紙を渡されたんですね。中学生の女の子だったんですが、もうすぐ退院だから『お手紙書いたんだ』と言ってニコニコしながら。入院生活は辛くて痛いこともいっぱいあったし、しんどいこともいっぱいあったけど、クリニクラウンが来るだけで、すごく元気になってうれしかったんだという想いを書いてくれて。最後にはこういう活動は子どもたちの支えになっていると思うから、もっともっと頑張って、クリニクラウンの活動がもっと広がったらいいなと思っているので、頑張ってください! というメッセージをくれたんです」

その後、その子の母親から連絡が。

「お母様から連絡いただいて、旅立ったんだというのを教えてもらったんですけれども。そういった自分だけでなく、子どもが他の子どもたちのことを守って、活動を応援してくれたり勇気づけてくれるというのは、私にとっても有り難くて。今年で活動10年になるんですが、長く続けてく上では、いろんなことが起こったりもします。そんな時、この手紙を見て頑張ろうといつも思っています!」

■遊び心を持って、続けていくこと

辛いことがあっても、前向きに子どもたちに笑顔を届ける熊谷さん。そんな、クリニクラウンのお手伝いをしたいと思ったら、現在候補生を募集しているそうです。クリニクラウンは、専門職になるので1年くらいの養成過程を受ける必要がありますが、日本にはクリニクラウンがまだまだ少ない状況。また、ボランティア以外にも、チャリティーイベントや寄付といった方法で活動を支えることもできます。

「チャリティーとかそういうことに参加するのって敷居が高かったりするかもしれないけれども、できることから遊び心をもって、続けることがすごく大事かなと思います。私自身が10年続けて来れたのも、いろんな人の笑顔に出会えたからかなと。入院中の子供たちが笑顔になれる時間を届けていきたいと思いますので、是非応援してもらえたらと思っています」

ちなみに、8月7日は「鼻の日」にちなんだ「クリニクラウンの日」だそう。12時から1分間、みんなで赤い鼻をつけて笑顔になるイベントです。気になった方はクリニクラウン募集と併せてチェックしてみてください。

【関連サイト】
「orgabits FRONTIERS」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/frontiers/

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